FIVBワールドリーグ2014

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. アメリカ
  2. ブラジル
  3. イタリア
  4. イラン
  5. ロシア
  6. セルビア
  7. ブルガリア
  8. ポーランド
  9. オーストラリア
  10. フランス
  11. ベルギー
  12. オランダ
  13. アルゼンチン
  14. カナダ
  1. ポルトガル
  2. チェコ
  3. フィンランド
  4. ドイツ
  5. 日本
  6. 韓国
  7. キューバ
  8. トルコ
  9. 中国
  10. スロバキア
  11. メキシコ
  12. スペイン
  13. プエルトリコ
  14. チュニジア

日本の試合結果

日本の試合結果

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝11敗
3 25 25 14 23 17
ドイツ
5勝7敗
2 22 22 25 25 15
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝11敗
3 25 25 14 23 17
ドイツ
5勝7敗
2 22 22 25 25 15

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第6週越谷大会第2戦。インターコンチネンタル・ラウンド最終戦を勝利で終えたい日本は、第1、2セットを立て続けに奪取。その後の2セットをドイツに取られたがデュースの末に第5セットを奪い、セットカウント3-2のフルセットでドイツに勝利した。

第1セット、白岩直也を中心とした安定したディフェンスで攻撃の形を作り、8-6とリードして中盤へ。一進一退の攻防が続いたが、コンビネーションミスから失点し、14-16とリードを許した。その後は粘り強いバレーを展開し、ピンチサーバーで出場した千々木駿介が豪快なサーブでドイツを崩すと、19-19の同点に追い付いた。勢いに乗った日本は22-21と逆転に成功。さらに越川優のサービスエースで23-21と引き離すと、最後は伏見大和のサービスエースで25-22とし、第1セットを奪った。

第2セット、前半は1点を争う攻防となった。出耒田敬のサーブ時にサービスエースを含む連続得点を挙げると、さらに越川優のブロックなどで15-16とし後半に突入した。白岩のサーブポイントで20-19と逆転に成功すると、深津の1枚ブロックでリードを広げ流れに乗った日本。25-22で2セットを連取した。

第3セット、センター線を絡めた攻撃で得点を重ねた日本だったが、ドイツのサーブにレシーブを崩され、7-11と追う展開となった。10-16と点差を広げられ迎えた後半、流れを変えたい日本は清水邦広に代え椿山竜介を投入。しかし、終始ドイツにペースを握られると、14-25で第3セットを落とした。

第4セット、立ち上がりより出耒田敬に代えて衛藤英興を起用。サーブミスが目立つ日本は、ドイツに5-8とリードを奪われた。日本は衛藤のブロックポイントなどで8-8と同点に追い付き、さらに深津英臣のサーブ時に永野健を中心とした繋ぎのバレーを展開すると、10-8と逆転に成功。しかし、サイドからの攻撃がドイツのブロックに捕まり始めると、15-16と再びドイツを追う展開となった。日本は衛藤にブロックポイントが飛び出し18-18の同点としたが、ミスによる失点で21-23と2点差にされると、23-25でドイツに第4セットを奪われた。

第5セット、深津のサーブを起点に連続得点するも、サーブレシーブを崩され、4-8とドイツの大幅リードでコートチェンジとなった。清水邦広のパワフルなサーブで好機を作ると、伏見の連続サービスエースで9-10の1点差とした。またしても深津のサーブを起点に連続得点を挙げると、11-11の同点に追い付いた。ドイツが粘りを見せて試合はデュースにもつれ込んだが、最後は清水が決めてこのセットを17-15で競り勝った。

この結果、セットカウント3-2のフルセットでドイツに勝利した日本。インターコンチネンタル・ラウンド最終戦を、南部正司監督の初勝利で終えた。

○インターコンチネンタル・ラウンド プールD 順位表(6月28日時点)
1位 フランス(勝点27/9勝2敗)※
2位 アルゼンチン(勝点25/8勝3敗)※
3位 ドイツ(勝点14/5勝7敗)
4位 日本(勝点3/1勝11敗)

※インターコンチネンタル・ラウンド プールDの最終順位はパリ(フランス)で本日16時(現地時間)から開催される、フランス対アルゼンチンの試合結果を受けて決定します。

【コメント】

南部正司監督
「(今大会の)最終戦、勝てて本当によかった。最後まで選手・スタッフとも集中力を切らすことなくやってくれた。これからの強化の自信にもなる勝利になった」

越川優選手
「(ここまでの試合で)勝てなくて皆苦しい思いをしていた。代表選手の少ない今年のチームで、1からのスタートをしたので、この1勝は本当に大きい。(明日が30歳の誕生日であることについて)いろいろあった20代だったが、30代も頑張る」

6月28日 日本×ドイツ インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第11戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
11敗
0 16 17 27
ドイツ
5勝6敗
3 25 25 29
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
11敗
0 16 17 27
ドイツ
5勝6敗
3 25 25 29

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第6週越谷大会第1戦。序盤からドイツの高さとパワーに押された日本は、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は6月29日13時より、ドイツとインターコンチネンタル・ラウンド最終戦を戦う。

第1セット、日本は衛藤英興のクイックから得点。続けて衛藤のサーブ時に連続得点を挙げるも、4-8とドイツを追う展開で中盤へ。相手の力強いサーブでサイドからの攻撃を封じられると、深津英臣に代えて高橋慎治を投入。その後、8-16とさらに点差を広げられた後半、清水邦広のスパイクなどで反撃を試みたが、16-25で第1セットを落とした。

第2セット、このセットから深津に代えて高橋を起用。越川優のサーブを起点に4-0と幸先良いスタートを切ったが、すぐに点差を縮められてしまった。7-8とドイツのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返すと、ドイツの高さあるブロックに苦戦した日本。12-16とリードを広げられて2回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。後半、この試合好調の衛藤にボールを集め得点を重ねたが、反撃も及ばず。17-25で第2セットを落とした。

第3セット、セッターを高橋から深津に戻し、白岩直也に代えて千々木駿介、さらに出耒田敬に代えて伏見大和を起用。序盤、越川の軟打サーブでポイントを奪うと、7-8の接戦とした。その後、伏見の変化の鋭いサーブでのエースや、清水のブロックポイントで17-18とし、1点を争う攻防に。その後、粘りのあるバレーを続けた日本は21-20と逆転に成功し、デュースに持ち込んだ。このセット2本目となる伏見のサービスエースで一歩リードした日本だったが、ドイツに逆転を許し、27-29で競り負けた。

この結果、セットカウント0-3のストレートでドイツに敗れた日本。明日のワールドリーグ最終戦に今大会初勝利をかけて臨む。

○インターコンチネンタル・ラウンド プールD 順位表(6月28日時点)
1位 フランス(勝点27/9勝2敗)
2位 アルゼンチン(勝点25/8勝3敗)
3位 ドイツ(勝点13/5勝6敗)
4位 日本(勝点1/0勝11敗)

【コメント】

南部正司監督
「今日の試合のような展開は、我々が1番やってはいけない試合展開。レセプション、コンビの不安定さが原因になっている。(明日の試合に向けて)もう1度、『チャンスをチャンスにする』ということを大切にしながら、全員の力で勝ち星を取れるように全力を尽くしたい」

越川優選手
「チームとして出してはいけないミスが1セット目から多かった。そういうミスを出していると格上の相手には勝てない。細かい技術的な部分をチームとしてしっかり反省し、選手1人1人が明日に向けて自覚を持って明日に臨みたい」

清水邦広選手
「レシーブ、ブロックなどディフェンスの部分はセットを重ねるごとによくなっていっていたが、最後のスパイクのところで自分が決めきれなかった。自分の力不足を感じたので、フォームやブロックアウトなどももう1度確認したい」

6月22日 日本×フランス インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第10戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
10敗
1 16 25 25 18
フランス
9勝1敗
3 25 19 27 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
10敗
1 16 25 25 18
フランス
9勝1敗
3 25 19 27 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第5週京都大会第2戦。日本は第2セットを奪い、その後の第3セットもデュースに持ち込む戦いを見せたが、あと一歩及ばず。セットカウント1-3でフランスに敗れた。次戦は6月28日14時より、越谷市立総合体育館(埼玉県越谷市)で開催される越谷大会で、ドイツとインターコンチネンタル・ラウンド第11戦を戦う。

手塚大を初めてスターティングメンバーに起用して臨んだこの試合。第1セットは清水邦広のブロックポイントからスタートした。しかし、その後サイドアウトを奪うことができず、3-8とフランスに大幅リードを奪われた。日本はサーブミスによる失点で連続得点を奪えず、11-16で後半へ。昨日(6月22日)に続きミドルブロッカーとして起用された出耒田敬が迫力あるクイックで得点を奪ったが、要所でサイドからのスパイクを決めきれない日本。16-25で第1セットを落とした。

第2セット、セット始めより手塚に代えて白岩直也を起用。その白岩がサービスエースを決め5-3と先行すると、越川優のブロックも飛び出し、8-4と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。その後は互いに点を取り合ったが、16-13とリードを保ち後半へ突入。さらに衛藤英興がクイック、ブロックにと活躍し点差を広げると、25-19で第2セットを奪取した。

第3セット、衛藤のブロックポイントから得点が動いた。越川のサーブを起点に連続ポイントを挙げると、7-8と一進一退の攻防となった。この試合好調の衛藤の得点から流れに乗りたい日本だったが、14-16とフランスを追う展開で後半へ。闘志溢れるプレーで好ラリーを見せると、僅差のまま終盤戦へ。攻めのサーブで好展開を続けた日本。白岩のサービスエースで21-21と同点に追い付いた。さらに23-22と逆転に成功するも、フランスにデュースに持ち込まれてしまった。途中出場の選手の活躍もあったが、最後はフランスに押し切られ、25-27で第3セットを落とした。

第4セット、序盤は互いに点を奪い合い、6-8で中盤へ。フランスの強いサーブに苦戦すると8-12と点差を広げられた日本。なおもフランスの緩急あるサーブにレシーブを立て直せず、10-16と大きく点差を広げられて後半へ突入。ピンチサーバーとして出場した千々木駿介がサービスエースを奪い14-19としたが、前半の失点が響き18-25で第4セットを落とした。

この結果、セットカウント1-3でフランスに敗れた日本。インターコンチネンタル・ラウンドを10敗とした。

○インターコンチネンタル・ラウンド プールD 順位表(6月22日時点)
1位 フランス(勝点26/9勝1敗)
2位 アルゼンチン(勝点23/7勝3敗)
3位 ドイツ(勝点10/4勝6敗)
4位 日本(勝点1/0勝10敗)

【コメント】

南部正司監督
「フランスにAパスを戻されるとサイドアウトを取られる確率が高いので、マイナスイメージを持つことなく自分のベストサーブを入れること、特に越川(優選手)、手塚(大選手)、清水(邦広選手)にはハードヒットで攻めていくことを指示した。手塚はこの試合が全日本としての初先発ということで硬さがあったが、第2セット以降は白岩(直也選手)が入ったことでサーブレシーブが安定し、サイドアウトを切ることができた。第3セット以降も接戦に持ち込むことができたが、終盤に勝負を分けたのは自分たちのミスだった。フランスも効果的に選手交代を行っており、(途中出場した選手がチームを)安定させていた。選手層の厚さも世界で戦う上では重要なポイントの1つと実感した」

越川優選手
「今日は昨日に比べて形になった試合だったし、セットを取れたことがプラスになった。これまでワールドリーグを戦ってきて、何度かセットを取っているが、次のセットで点差がついてしまうような戦い方が多かった。今日は(第2セットを取ったあと、)第3セットを取ることはできなかったが、終盤まで競り合えたことが収穫。今日の第2セット、第3セットのような戦い方を今後継続していかなければならないし、この戦い方をすればフランスのような相手にもセットを取れることを他の選手が実感したと思う。セットを取ることの繰り返しが1勝につながるということを意識して、残り1週を戦っていきたい」

清水邦広選手
「第1セットは中盤以降の戦い方が良くなかったが、第2セット、第3セットと日本のいい形になった。白岩(直也)選手がサーブレシーブをよく返してくれた。Aパス、Bパスからの日本の攻撃は世界に通用すると思うのでもっとよくしていきたいし、Cパスになったときに自分や越川さんがしっかりつないだり、決めたりできればもっといいバレーができると思う。今日のようなバレーをして勝ちにつなげていきたい」

6月21日 日本×フランス インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第9戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
9敗
0 23 18 16
フランス
8勝1敗
3 25 25 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
9敗
0 23 18 16
フランス
8勝1敗
3 25 25 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第5週京都大会第1戦。第1セットこそ接戦に持ち込んだ日本だったが、セットカウント0-3のストレートでフランスに敗れた。次戦は6月22日13時より、フランスと京都大会第2戦を戦う。

この試合、日本はリベロを古賀幸一郎に代え永野健、ミドルブロッカーを伏見大和と山内晶大に代え出耒田敬と衛藤英興を起用して臨んだ。

第1セット、深津英臣のリズムのあるトスワークから攻撃を組み立てて得点を重ねた日本。深津のサーブ時、変化の鋭いサーブから連続得点を挙げ、12-14とし後半へ突入。さらに越川優の力あるサーブでポイントを奪い16-17と1点差まで追い上げると、粘りを見せた日本が19-19の同点に追い付いた。しかし、終盤にミスによる失点で20-22と点差を広げられると、23-25とフランスに逃げ切られて第1セットを落とした。

第2セット、白岩直也に代えて千々木駿介をセット始めより起用。日本は清水邦広にボールを集め得点を奪った。さらに出耒田の意表をついたフローターサーブでエースを奪い、10-12とし中盤へ。しかし、スパイクがフランスのブロックに捕まり始めると、13-20と大きく点差を広げられてしまった。終盤、手塚大と高橋慎治を起用し追い上げを図った日本だったが、最後はフランスのサービスエースで18-25。フランスに2セット先取を許した。

第3セット、このセットは千々木に代え、再び白岩を起用。出耒田の高さあるクイックで得点を重ねるも、前半にサーブミスが続き流れに乗れず、11-16と5点差で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。日本は永野の安定した守備を攻撃に繋げるも、要所でスパイクを決めきれず、16-25で第3セットを落とした。

この結果、セットカウント0-3のストレートで敗れた日本。今大会、対フランス戦は3戦3敗となった。

○インターコンチネンタル・ラウンド プールD 順位表(6月21日時点)
1位 フランス(勝点23/8勝1敗)
2位 アルゼンチン(勝点20/6勝3敗)
3位 ドイツ(勝点10/4勝5敗)
4位 日本(勝点1/0勝9敗)

【コメント】

南部正司監督
「第1セットは競り合いとなったが、サーブミスが大事なところで出てしまった。いかにサーブが大事かという印象を強く受けた試合だった。フランスは効果的なサーブで日本のレセプションを崩したが、日本は大事なところでサーブにミスがあった。(相手コートに)入れてもAパスを返されたし、フランスのセッターが素晴らしいのでいいコンビネーションでやられてしまった。第2セット以降も相手ペースで、ワンサイドゲームになった。原因は自分たち(にある)。サーブとサーブレシーブの部分でいかに世界レベルに上げていくか(が課題)。明日の試合、技術は簡単には上がらないが、メンタルの部分では負けない姿勢でやっていきたい」

越川優選手
「チームとして怪我人が多い中、ギリギリの状態で試合に入っている。急遽ミドル(ブロッカー)として入った出耒田(敬)や、白岩(直也)・衛藤(英興)、今日(エントリー変更で)リベロとして入ることになった永野(健)もベストを尽くしてくれたと思う。その中で結果が出ず、それぞれがそれぞれの責任を感じているが、チームとしては前に進んでいくことしかできない。一歩ずつ、(勝利という)結果が出ないということだけにとらわれず、しっかり前を見てやっていくことが今のチームには大事」

出耒田敬選手
「今日はミドルブロッカーとして出場した。ミドルブロッカー(で出場)と言われたのも一昨日(19日)で、コンビネーションも昨日(20日)に合わせたばかり。不安が強かったが、ミドルブロッカーとして久しぶりのプレーなので、南部監督もチームの皆も完璧は求めていないと分かっていた。できることを精一杯やろうと試合に臨んだ。プレーについては満足いかない部分も多いが、修正できるところは修正して明日の試合に臨みたい」

6月15日 日本×アルゼンチン インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第8戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
8敗
1 21 19 25 17
アルゼンチン
5勝3敗
3 25 25 23 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
8敗
1 21 19 25 17
アルゼンチン
5勝3敗
3 25 25 23 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第4週小牧大会第2戦。日本はアルゼンチンにセットカウント1-3で敗れた。次戦は6月21日14時より、島津アリーナ京都(京都府立体育館)で開催される京都大会で、フランスとインターコンチネンタル・ラウンド第9戦を戦う。

第1セット、昨日(14日)のスターティングメンバーより、千々木駿介に代えてレシーブ力に定評がある白岩直也を起用。センター線を絡めた攻撃でリズムを作り、6-8とした日本。伏見大和の高さのあるブロックなどで得点すると、13-16とアルゼンチンを追う展開で後半へ突入。日本はその後、出耒田敬と高橋慎治を投入し巻き返しを図った。山内晶大のサーブで相手レシーブを崩し、連続得点を挙げると20-22と2点差まで追い上げた。しかし、序盤の点差が響き、21-25で第1セットを落とした。

第2セット、コンビネーションミスから攻め切ることができない日本。6-8とアルゼンチンのリードで中盤へ。山内のサービスエースで12-12の同点に追い付くと、清水邦広にボールを集め、16-15と一歩リードした。しかし、要所でミスから失点を重ね17-20と逆転を許すと、流れを戻せぬまま19-25で第2セットを落とした。

第3セット、セット初めより王金剛に代えて高橋を起用。5-8で中盤を迎えると、山内のサーブ時に連続得点を挙げて12-12の同点に。さらに、相手のスパイクをワンタッチにかけるなど、粘りあるバレーを展開し16-12と優位に試合を運んだ。アルゼンチンの猛追もあったが、最後は伏見のブロックポイントで逃げ切り、25-23で第3セットを奪った。

第4セット、アルゼンチンのブロックに苦戦し6-8と劣勢となった日本。反撃を試みるも徐々に点差を広げられ、8-16で後半へ。途中出場の衛藤英興と山内が切れのある速攻で得点したが、17-25でアルゼンチンに第4セットを奪われた。

この結果、セットカウント1-3でアルゼンチンに敗れた日本。ホームゲーム2週目となる京都大会では、現在インターコンチネンタル・ラウンドD組1位のフランスと対戦する。

○インターコンチネンタル・ラウンド プールD 順位表(6月15日時点)
1位 フランス(勝点17/6勝1敗)
2位 アルゼンチン(勝点17/5勝3敗)
3位 ドイツ(勝点10/4勝3敗)
4位 日本(勝点1/0勝8敗)

【コメント】

南部正司監督
「勝ち星がくれば雰囲気も変わると思うので、若い力を育てながらチーム力を上げていく。世界で勝つためには努力しかないので、日々精進していく」

越川優選手
「代表未経験の選手が多いとはいえ、今大会で4週やってきた。個人的にもそろそろ結果が欲しい。全員がもう1歩、ステップアップする必要がある」

清水邦広選手
「第3セットは雰囲気がよかった。勝ちに繋がればよかったのだが、その雰囲気をチーム全員が意識してワールドリーグ全体で底上げしていきたい」

山内晶大選手
「(第3セットの8連続得点について)自分のいいサーブを得意なコースに打つことを決めていた。8連続得点で気持ちよかったが、最後が自分のサーブミスだったので反省しなければいけない。課題のブロックもまだまだ課題のままだった」

6月14日 日本×アルゼンチン インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第7戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
7敗
0 21 20 15
アルゼンチン
4勝3敗
3 25 25 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
7敗
0 21 20 15
アルゼンチン
4勝3敗
3 25 25 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第4週小牧大会第1戦。ドイツ、フランス、アルゼンチンと続いた3週間の海外遠征を経て、迎えたホームでの初戦。日本は硬さが目立ち、アルゼンチンにセットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は6月15日13時より、アルゼンチンと小牧大会第2戦を戦う。

第1セット、立ち上がりに伏見大和と王金剛の高さあるブロックなどで得点を重ね、7-8と一進一退の展開で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、アルゼンチンの強力なサーブにサーブレシーブを崩された日本。8-12の4点差になったところで1回目のタイムアウトを取った。しかし、ミスで失点し11-16と点差を広げられて後半へ突入。セッターを王から高橋慎治に代えて形勢逆転を図ったが、アルゼンチンとの点差は縮まらず、21-25で第1セットを落とした。

第2セット、セット始めよりセッターを王から高橋に交代。山内晶大のサーブ時に清水邦広のブロックポイントで連続得点を挙げ、8-7とした。このセット、前半は調子が良い越川優にボールを集めて攻撃のリズムを生んだが、要所で決めきれず14-16とアルゼンチンを追う展開で後半へ。積極的なメンバーチェンジを試みるも点差を縮めることはできず、20-25で第2セットを落とした。

第3セット、立ち上がりから千々木駿介に代えて白岩直也を起用。日本は越川のサービスエースなどで得点すると、ブロックでの得点もあり7-8の接戦とした。しかし、サーブレシーブの乱れからコンビネーションにミスが出た日本。千々木をコートに戻すも、11-16とリードされ後半へ。終盤、越川のサーブで見せ場を作ったが、このセットを通じて攻撃の形を作れなかった日本。15-25で第3セットを落とした。

この結果、セットカウント0-3のストレートで敗れた日本。今シーズン初勝利は明日に持ち越しとなった。

【コメント】

南部正司監督
「海外の試合より選手が堅くなっていた。ある程度予想はしていたが、ホームということで逆に飲まれてしまっていた。深津(英臣選手)、福澤(達哉選手)といった選手の欠場でチームに歪みが出ているが、それよりもサーブレシーブが相手コートに返ってしまっているところが、崩れているポイント。それをいかに克服できるかがこれからの課題。今日の悪い部分を明日(15日、アルゼンチン戦)でどれだけ少なくさせられるかというのを1番の目標に、しっかり準備をして明日に臨みたい」

越川優選手
「これが今の実力なので、ここからどう伸ばしていくかの方が今のチームにとっては大切。チームとしてまだまだ詰めていかなければいけないところは多々あるが、明日も試合があるので、明日に向けて調整していきたい」

6月8日 日本×アルゼンチン インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第6戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6敗
0 22 24 15
アルゼンチン
3勝3敗
3 25 26 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6敗
0 22 24 15
アルゼンチン
3勝3敗
3 25 26 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第3週アルゼンチン大会第2戦。6月6日に引き続き、アルゼンチンと対戦した日本。第1セット、第2セットを接戦に持ち込んだもののセットを奪うことができず、セットカウント0-3でストレート負けを喫した。インターコンチネンタル・ラウンド第1週から第3週にアウェイゲーム(ドイツ、フランス、アルゼンチン)を戦った日本は、第4週から第6週を日本国内で戦う。次戦は6月14日14時より、パークアリーナ小牧(愛知県小牧市)で開催される小牧大会で、アルゼンチンとインターコンチネンタル・ラウンド第7戦を戦う。

第1セット、センター線を絡めた攻撃で得点を重ね、8-6とリードした日本。中盤は一進一退の攻防となり、15-16で後半に突入した。日本はミスによる失点からリズムを崩し、16-19と追う展開となったが、その直後にピンチサーバーで起用された白岩直也がサービスエースを決めて期待に応えると、18-19と1点差に追い上げた。さらに、清水邦広の効果的なサーブで21-21の同点に。しかし、最後はアルゼンチンに押し切られ、22-25で第1セットを落とした。

第2セット、序盤より1点を争う接戦となり、8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は深津英臣のサーブ時に連続得点すると、さらにピンチサーバー・白岩のサーブ時にも加点。13-11と流れに乗ったように思えたが、相手ブロックの前に失点し、13-14とリードを奪われた。14-16で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返すと、清水の緩急をつけたサーブで連続得点を奪い、20-16とリードを奪うことに成功。ところが、終盤にアルゼンチンの強打サーブに苦戦すると、22-23と逆転を許し、最後は24-26で第2セットを落とした。

第3セット、前セットの悪い流れを断ち切れない日本は、4-8とアルゼンチンにリードを奪われた。中盤に差し掛かってもペースを掴むことができず、9-16とさらに点差を広げられ後半へ。日本は衛藤英興や王金剛を投入し持ち直しを図ったが、このセットは終始アルゼンチンに主導権を握られ、15-25で落とした。

この結果、セットカウント0-3のストレートでアルゼンチンに敗れた日本。インターコンチネンタル・ラウンドのアウェイゲーム6試合を終えて6敗となった。

【コメント】

南部正司監督
「競り合い(となった試合)で負けて悔しい。そこで勝てないということはまだ実力がないということ。来週(インターコンチネンタル・ラウンド第4週小牧大会)まで時間がないが、(小牧大会で)再度アルゼンチンと戦えるので、しっかり準備したい」

越川優選手
「接戦で負けたことが悔しい。自分たちでコントロールできる部分をしっかり対応すれば勝ちにつながる。来週はホームでアルゼンチンとの対戦なので、しっかり戦える準備をしたい」

6月6日 日本×アルゼンチン インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第5戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5敗
1 25 24 19 23
アルゼンチン
2勝3敗
3 20 26 25 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5敗
1 25 24 19 23
アルゼンチン
2勝3敗
3 20 26 25 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第3週アルゼンチン大会第1戦。FIVB世界ランキング17位の日本は、同ランキング7位のアルゼンチンと対戦。日本は第1セットこそ奪ったが、セットカウント1-3でアルゼンチンに敗れた。次戦は6月8日(現地時間)20時より、アルゼンチンとアルゼンチン大会第2戦を戦う。

第1セット、越川優と深津英臣が連続ブロックポイントを決め、7-9とした。さらにブロックとディフェンスが連動した組織的な守備が機能し、16-15と日本のリードで中盤に突入した。その後、清水邦広のサーブ時に粘り強いディフェンスから連続得点を挙げ、20-15と点差を広げた。終盤、深津の緩急をつけたサーブで相手レシーブを揺さぶり加点すると、25-20で第1セットを先取した。

第2セット、6-3と幸先良いスタートを切った日本。アルゼンチンのパワフルなスパイクで失点し、9-11と逆転されると、14-16とアルゼンチンのリードのまま後半へ突入。深津のディグ(スパイクレシーブ)がそのまま相手コートに落ちるラッキーな得点もあり、19-19の同点とすると、要所で清水が豪快にスパイクを決め、22-21と逆転に成功。どちらも一歩も引かずデュースに突入したが、最後はアルゼンチンに押し切られ、24-26で第2セットを落とした。

第3セット、立ち上がりにミスから失点し、5-8とアルゼンチンを追う展開となった。流れを変えたい日本は福澤達哉に代え千々木駿介を投入。清水のサービスエースで反撃するも、12-16と依然アルゼンチンのリードのまま後半へ。アルゼンチンのジャンプサーブにレシーブを崩されるなど、攻撃のリズムを作れなかった日本。19-25で第3セットを落とした。

第4セット、立ち上がりから福澤に代え千々木を起用。このセット、山内晶大が1枚ブロックやクイックを決める活躍を見せ、8-7と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、互いに点を奪い合う展開となりながらも、16-15とリードを保ち後半へ。山内のサーブ時に連続得点を挙げ、19-16と一歩抜け出した日本だったが、終盤にミスが出て21-22と逆転を許した。このセット、要所で決めきれなかった日本は、23-25で第4セットを落とした。

この結果、セットカウント1-3で敗れた日本。大会5敗目を喫した。

【コメント】

南部正司監督
「今日のゲームは良い部分もたくさんあったが、(日本が)若い選手を多く使っている分、経験の差が出た。今大会これまでの5戦の中で1番良いゲームができた。明後日(6月8日、アルゼンチン戦第2試合)にうまく繋げたい」

越川優選手
「アルゼンチンを相手に自分達のしたいゲーム展開はできたとは思うが、ミスが多かった」

6月1日 日本×フランス インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第4戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4敗
0 14 15 21
フランス
4勝
3 25 25 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4敗
0 14 15 21
フランス
4勝
3 25 25 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第2週フランス大会第2戦。日本はフランスにセットカウント0-3のストレートで敗れ、フランス大会を2敗とした。次戦は6月6日(現地時間)20時より、アルゼンチンとインターコンチネンタル・ラウンド第5戦を戦う。

この試合は、セッター・深津英臣に代え王金剛、ミドルブロッカー・伏見大和に代え衛藤英興、ウィングスパイカー・福澤達哉に代え白岩直也を起用。

第1セット、硬さのある日本は立ち上がりからサーブレシーブが乱れた。攻撃が機能せず、3-11とフランスに大量リードを奪われて中盤に突入。清水邦広のサーブ時、越川優のブロックとスパイクなどで得点し10-16と追い上げたが、序盤の得点差が響き14-25で第1セットを落とした。

第2セット、セット始めより白岩に代えて福澤を起用。6-8の僅差で前半を折り返すと、越川のサービスエースで9-9の同点に追い付いた。中盤、フランスのサーブに苦戦。攻撃のリズムを掴めず失点してしまい、11-15、13-20と次第に点差を広げられると、最後は15-25で第2セットを落とした。

第3セット、立ち上がりに深津と出耒田敬を投入。出耒田の高さがブロックで効果を発揮し、6-8の接戦で中盤に突入。さらに衛藤にブロックポイントが飛び出し12-12の同点としたが、その後要所でミスが出て失点を重ねた日本。21-25で第3セットを落とした。

この結果、フランスに連敗を喫し、インターコンチネンタル・ラウンドを4敗とした日本。6月6日と8日に行われるアルゼンチン大会で、今大会初勝利を目指す。

【コメント】

南部正司監督
「フランスのサーブが強いのでサーブレシーブをしっかり返しかったが、今日もフランスのサーブはパワフルで修正できなかった。敗因を追求し、強いメンタリティをもって次戦に備えたい」

越川優選手
「(セットカウント0-3の)ストレートで負けたことが悔しい。得点ももっと取れていた。スターティングメンバーに新しい選手(王金剛選手、衛藤英興選手、白岩直也選手の3名)が入って、チームとしてバタバタしてまった。今回のメンバーに昨年までのワールドリーグ経験者は4人しかいない。(今大会を)このチームにとって良い経験にしていきたい」

5月31日 日本×フランス インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第3戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3敗
0 16 18 21
フランス
3勝
3 25 25 25
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3敗
0 16 18 21
フランス
3勝
3 25 25 25

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014 インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第2週フランス大会第1戦。日本をFIVB世界ランキング16位のフランスと対戦した。日本は持ち味を出すことが出来ずフランスにストレートで敗れた。次戦は6月1日(現地時間)17時より、フランスと第4戦を戦う。

第1セット、緩急をつけた相手サーブにレシーブを崩され4-8と苦戦。中盤、王金剛と出耒田敬の2枚代えで流れを変えたい日本だが、9-16と点差を広げられ後半に突入した。セッター・王の高さと強気なトスワークで反撃を図るも、ミスによる失点が目立ち、16-25で第1セットを落とした。

第2セット、清水邦広が攻撃の軸になり6-8と僅差で中盤に突入。相手の強打を意識し過ぎ、軟打レシーブを拾い切れない日本、13-16とし後半へ。サーブで攻めることが出来ず連続得点できない日本、終盤は点差が広がり、18-25と第2セットを落とした。

第3セット、相手のサーブに苦戦する日本、5-8とフランスのリードで中盤へ。ディフェンスを固めるため白岩直也を投入、10-16で後半に折り返すと再び王、出耒田を投入。直後、その出耒田がブロックポイントを決め、17-20まで追い上げた日本。終盤、白岩にもブロックポイントが飛び出したがあと一歩及ばず、21-25で第3セットを落とした。

この結果、ストレートでフランスに敗戦した日本。インターコンチネンタル・ラウウンド3連敗となった。

【コメント】

南部正司監督
「フランスの強いサーブに対し、サーブレシーブが返せなかった。また、自分たちの失点が多く試合をつくることができなかった。明日 (第4戦)は自分たちの長所であるディフェンス面を修正し望みたい」

越川優選手
「ミスが多く、してはいけないミスが多かった。明日は少しでも減らすことが良いゲーム展開 に繋がると思った」

5月24日 日本×ドイツ インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第2戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2敗
2 23 21 29 25 9
ドイツ
2勝
3 25 25 27 23 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第1週ドイツ大会第2戦。日本はドイツと今大会2試合目を戦った。日本はドイツに2セットを先取されたのち2セットを取り返したが、あと一歩及ばず。フルセットでドイツに敗れ、今大会2敗目を喫した。次戦は5月31日(現地時間)19時より、世界ランキング16位のフランスとインターコンチネンタル・ラウンド第3戦を戦う。

昨日(23日)のスターティングメンバーから、福澤達哉に代え千々木駿介を起用。第1セット、サイドアウトを切れない日本は、5-8とドイツを追う展開に。しかし、清水邦広のサーブを起点に流れを掴むと、伏見大和のクイックで加点し、11-11の同点に追い付いた。その後、14-16と再びドイツのリードで後半に突入したが、日本は粘りあるスパイクレシーブで流れを作り、1点を争う攻防戦となった。終盤、清水のスパイクがブロックされ20-22とリードを2点差に広げられると、そのままドイツに逃げ切られ第1セットを23-25で落とした。

第2セット、序盤から古賀幸一郎が相手スパイクを拾いチームを盛り立てると、8-6とリードを奪った。16-14とリードを保ったまま迎えた後半、相手サーブに苦戦し16-16の同点に追い付かれた。さらに16-19とリードを3点に広げられたが、深津英臣のサービスエースで再び20-20の同点に追い付いた。しかし、終盤に要所で失点を喫した日本。第2セットを21-25で落とし、ドイツに2セット先取を許した。

後がない第3セット、清水のサービスエースや越川優のノータッチサービスエースなどで8-7に。しかし、相手のジャンプフローターサーブに苦戦し15-16と逆転され後半へ突入した。終盤、途中出場の福澤が勝負強さを見せ加点。デュースに持ち込むと、日本らしい粘りあるバレーを展開し、第3セットを29-27で奪った。

第4セット、このセットは立ち上がりより福澤を起用。序盤、伏見大和と福澤のブロックポイントで得点を奪い、5-1と試合を優位に進めた。このセットも古賀を中心としたディフェンスでリズムに乗ると、伏見のサービスエースなどで16-13と日本のリードで後半へ。19-18の場面でワンポイントブロッカーとして起用された王金剛がブロックを決めると、流れは日本へ。全員バレーで得点を重ねた日本。第4セットを25-23で奪い、フルセットに持ち込んだ。

第5セット、前半は越川のブロックポイントなどでドイツに応戦し、一進一退の攻防となった。6-8とドイツのリードでコートチェンジした後は、サービスエースを決められるなど、6-9とリードを広げられた。このセット、終始ドイツにリードを奪われた日本。第5セットを9-15で落とした。

この結果、フルセットでドイツに敗れた日本。ドイツ大会を2敗で終えた。

【コメント】

南部正司監督
「昨日(23日)の内容と比べて今日の試合は良かった。センター線の組立てをメインに考え、(ドイツの)ブロックを分散できた。来週対戦するフランスに対しても粘りあるバレーを展開し、メンタル面で(フランスを)上回った状態で戦いたい」

越川優選手
「フルセットでの勝負ということで、(ドイツとの)力の差はないと思う。昨日に比べても(今日の試合は)良かった。最後は連携不足から失点につながってしまった。来週(のフランス大会)に向けてしっかり調整したい」

5月23日 日本×ドイツ インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第1戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
0 26 19 16
ドイツ
1勝
3 28 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド(プールD)第1週ドイツ大会第1戦。日本はFIVB世界ランキング10位のドイツと対戦した。南部正司監督の初陣となったこの試合、日本は第1セットこそデュースと競ったが、ドイツにストレートで敗れた。次戦は5月24日(現地時間)18時より、ドイツと第2戦を戦う。

山内晶大・伏見大和・深津英臣の新戦力をスターティングメンバーに起用し臨んだ日本。第1セット、序盤はキャプテン・越川優の強弱をつけたサーブでドイツのレシーブを崩し、7-3とリードを奪った。さらに清水邦広の1枚ブロックで加点すると、16-13とリードを保った。迎えた後半、越川の相手ブロックを巧みにかわしたスパイクで得点を奪ったが、ドイツの強力なサーブに苦戦。得点差を縮められると、最後は26-28で競り負け、第1セットを落とした。

第2セット、立ち上がりは山内のクイックなどで得点したが、7-8とドイツのリードで中盤へ。越川と福澤達哉のスピードあるスパイクで得点し、14-16と僅差のまま後半に突入した。しかし、相手ブロックを意識し過ぎ、スパイクミスを連発。16-20と点差を広げられてしまった。この点差を縮めることができず、第2セットを19-25で落とした。

第3セット、立ち上がりに福澤がマークを受けて攻撃を阻まれると、4-8とリードを広げられた。越川のブロックなどでポイントを奪ったが、9-16とドイツのリードで後半へ。9-19となったところで、福澤に代えて千々木駿介を投入。終盤、越川が連続ブロックポイントを挙げ、14-21としたが、前半に広げられた点差を縮めることができず、16-25で第3セット落とした。

この結果、ストレートでドイツに敗れた日本。ワールドリーグ初戦を白星で飾ることはできなかった。

【コメント】

南部正司監督
「ドイツは強く、試合の中で彼らのサーブはどんどん良くなっていった。それに対し我々はレセプション(サーブレシーブ)ができていなかった。今日はミスがたくさん出てしまったが、明日(の第2戦)はよりアグレッシブな攻撃を意識していきたい」

越川優選手
「負けたことはもちろん悔しいが、我々のチームは若い選手が多く、たくさんのことを学ばなければならない。第1セットでいい試合を展開した後、続くセットでいいプレーを続けることができなかった」