ANTI-DOPING

アンチ・ドーピング

アンチ・ドーピング アンチ・ドーピング規程

01. ドーピングとは

  1. ドーピングとは「禁止されている物質や方法を用いて競技能力を高め、良い成績を得ようとする行為」のことです。ドーピングとは薬物を使用することだけではなく、競技能力を高める方法や、それを隠す行為などもドーピングに定義されています。
  2. スポーツの健全な発展を妨げる「ずるくて危険な行為」を排除するため、次の理由によりドーピングは、ルールとして禁止されています。
    (1)ドーピングは、競技者の健康を害する
    (2)ドーピングは、競技者のフェアプレーの精神に反する
    (3)ドーピングは、反社会的行為であり社会悪になる
  3. 現在の国際ルールは、世界アンチ・ドーピング機構という組織により2003年に世界アンチ・ドーピング規程が策定されました。
    世界アンチ・ドーピング規程と共に、ドーピング禁止物質と禁止方法の国際基準リストが定められています。
  4. ルールとして、意図的な行使は当然ですが、たとえ病気やけがの治療のためであっても、あるいは食事や水分補給、単なる栄養補助食品のつもりで知らずに摂取したものでも、禁止物質が含まれていて検査で検出されればドーピング陽性と判断される可能性があります。
  5. 2007年に文部科学省の指導のもとで、財団法人日本アンチ・ドーピング機構(現 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)により「日本ドーピング防止規程」が定められました。

02. 相談窓口

アンチ・ドーピング委員会のメンバーが、このサイトでわからないことや、具体的な質問についてお答えします。

リンク先のホームページでは分からないこと、具体的に知りたいことについてなど、日本バレーボール協会でも質問を受け付けます。アンチ・ドーピング委員会のメンバーにより迅速に可能な限り責任もってお答えします。

質問はJVAアンチ・ドーピング委員会メールアドレスに必須事項を添えてお送りください。

JVAアンチ・ドーピング委員会メールアドレス

doping@jva.or.jp

必須記載事項
  • 氏名
  • 所属・立場
  • 選手等のレベル(一般実業団・大学・高校・中学等)
  • 質問内容(できるだけ具体的に、細かく記載して下さい)

※対象選手の氏名等は記載しなくても構いません。

メール送信の際のサンプル

宛先:doping@jva.or.jp
件名:アンチ・ドーピングについて教えてください
氏名:排球 太郎
所属・立場:排球高校、選手
選手等のレベル: 高校生
質問内容:
毎朝、コーヒーを飲んでいるのですが、お茶やコーヒーに含まれるカフェインは大丈夫でしょうか?

アンチ・ドーピングに関する質問のみ承ります。ここでは協会やバレーボールに関する一般的な質問にはお答えしかねます。

03. アンチ・ドーピングとドーピングコントロール

ドーピングを世の中から排除し、健全な価値観、倫理観、健康を守り、スポーツの秩序を維持しようとすることを「アンチ・ドーピング」といいます。そのために実際にドーピングを監視し、違反を摘発することを「ドーピングコントロール」といいます。

アンチ・ドーピングとドーピングコントロールに関わる国内外の機関(バレーボール関係)

■世界アンチ・ドーピング機構(WADA)
国際オリンピック委員会、各国政府などの後ろ盾により設立された独立機関で、世界のアンチ・ドーピングとドーピングコントロールの中枢を担う。この組織が世界のアンチ・ドーピング活動の憲法となる「世界アンチ・ドーピング規程(WADC)」と禁止リストや運用規則を定めている。

■公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)
公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本スポーツ協会、文部科学省などの後ろ盾により設立された独立機関で、日本国内でのアンチ・ドーピングとドーピングコントロールの中枢としての活動を担い、「日本ドーピング防止規程」を制定している。

■国際バレーボール連盟(FIVB)
世界バレーボール界のアンチ・ドーピングに努めるとともに、国際バレーボール連盟が主催する大会に関するドーピングコントロールを統括する。

■日本バレーボール協会(JVA)
日本国内のバレーボール界におけるアンチ・ドーピングの啓蒙活動と、日本で行なわれる大会においてドーピングコントロールを行なう。協会に特別委員会としてアンチ・ドーピング委員会を設置し、実務を担当している。

04. ドーピングに関わる注意事項

禁止リストに掲載される物質・方法の国際基準がある!
世界アンチ・ドーピング機構により世界アンチ・ドーピング規程に付随して禁止リスト国際基準が示され、禁止物質(薬)と禁止方法が記載されています。リストの最新版は毎年1月1日に制定され、これが世界唯一のものとされます。

(1) ドーピング禁止物質と禁止方法の一覧をみたいが?

次の組織のホームページで見ることができます。
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)
公益財団法人日本スポーツ協会

(2) ドーピング禁止物質が含まれている薬剤と含まれずに安心して使える薬剤を具体的に知りたいが?

公益社団法人日本薬剤師会のホームページのドーピング防止活動の項から{薬剤師のためのドーピング防止ガイドブック(当年版)}をダウンロードすることができ、その中で具体的な使用可能な薬品名(商品)を知ることができます。
実際には薬剤に禁止物質が含まれているかどうかの判断は難しいので禁止薬が含まれていないことがはっきりしている薬剤を使用するようにしてください。
風邪薬(感冒薬や鼻炎薬など)、漢方薬には禁止物質の入ったものが多いので特に注意を要します。

(3) サプリメントの使用はどのようにしたらよいのか?

基本は日常の食事で十分に補給されているので敢えてサプリメントを使う必要はないといえます。
サプリメントや栄養ドリンクは、商品の全成分を明示する義務のない「食品」に分類されるため、ラベルに記載のない物質が製品に含まれている可能性があります。
ドーピング検査陽性になった場合は、自ら潔白を証明しなければなりません。
上記リスクを勘案して、それでもサプリメントを使用する場合は、製品名や製造会社、製造番号を写真やメモで記録に残し、少量保管しておくことで自分の摂取した物質を後日確認できるようにすることをおすすめします。しかし、ドーピング検査陽性の原因となった物質が特定されたからといって、ドーピング検査陽性の事実が解消されるわけではありません。

(4) 病気やけがで治療を受ける時の対応はどうしたらよいのか?

病院、診療所でスポーツ選手であることを話し、基本的には禁止物質を含まない薬剤で対処してもらうようにして下さい。
選手が病気やけがの適切な治療のために禁止物質や禁止方法を使用する場合には、正式な手続きを行うと、特例としてその使用が認められる場合があります。その手続きを「TUE(治療使用特例)」といいます。TUEの詳細については日本アンチ・ドーピング機構のホームページに詳しく掲載されています。

05. よくある質問について

よくある質問については、具体的な質問と答えが、日本アンチ・ドーピング機構、日本スポーツ協会のホームページに掲載されています。

06. 参照用リンク集

詳しい情報が得られるサイトをご紹介します。

■世界アンチ・ドーピング機構(WADA)ホームページ
http://www.wada-ama.org/
世界で唯一の基本となる規程(THE WORLD ANTI-DOPING CODE)、禁止薬リスト、治療目的使用の適用措置、検査手順などの原本が得られる。

■公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)ホームページ
http://www.playtruejapan.org/
WADCの日本語版の他、国内でのドーピングに関する規程等、運用の全てや、ドーピングに関する知識が掲載されている。トップページ下段の『JADA認定商品』の項でJADA認定のサプリメントを検索できる。

■公益財団法人日本スポーツ協会ホームページ
http://www.japan-sports.or.jp/doping/
アンチ・ドーピングのQ&Aや国体ドーピング検査選手必携書が掲載されている。

■公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)ホームページ
http://www.joc.or.jp/training/anti_doping/
WADCの日本語版やアンチ・ドーピングのQ&Aが掲載されている。

■公益社団法人日本薬剤師会のホームページ
http://www.nichiyaku.or.jp/

07. JADA クリーンスポーツ・アスリートサイト