第4回アジアカップ 女子大会

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. 中国
  2. 韓国
  3. カザフスタン
  4. 日本
  1. タイ
  2. チャイニーズタイペイ
  3. イラン
  4. ベトナム

個人賞

ベストリベロ賞 鳥越未玖

日本の試合結果

9月12日 日本×カザフスタン 3位決定戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2 28 23 14 25 7
カザフスタン
3 26 25 25 19 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会、3位決定戦。日本はカザフスタンと対戦した。本大会予選リーグ戦で1度対戦し、敗れているカザフスタンに雪辱を果たすべく臨んだ日本だったが、セットカウント2-3のフルセットで敗れ、本大会を4位で終えた。

第1セット、序盤は両チームとも一歩も譲らない攻防となったが、日本のレセプション(サーブレシーブ)が乱れ始めたところをカザフスタンに押し込まれると、高さで勝るカザフスタンに21-24とセットポイントを握られた。しかし、村永奈央がスパイクで5得点を挙げデュースに持ち込むと逆転に成功。28-26で第1セットを奪った。

第2セット、序盤は予断を許さない展開が続いたが、日本は堀川真理、高橋沙織、村永の攻撃陣が踏ん張りを見せ、21-20までは接戦となった。しかし、最後はこのセットだけでブロックポイントを5点決めているカザフスタンに振り切られ、23-25で第2セットを失った。

第3セット、堀川がスパイクで5得点を挙げ、8-4とリード奪った日本だったが、カザフスタンにサーブなどで得点され、12-17とリードを許した。日本は村永、伊藤望の攻撃で必死に追い上げたが、終盤に連続失点を喫して14-25。第3セットを落とした。

第4セット、序盤に高橋の硬軟を交えた攻撃で5-3とリードしたが、カザフスタンの高いブロックに苦しい展開を強いられた。しかし、16-16と同点に追い付くと、村永の踏ん張りで19-18と一歩リード。その後は日本の粘り強いレシーブからの切り返しに、カザフスタンがミスを連発。最後は島村春世がブロックを決めて25-19。日本が第4セットを奪い、フルセットに持ち込んだ。

第5セット、立ち上がりからレセプションが返らない日本。苦しい場面での必死のスパイクも、このセットだけで6点を挙げているカザフスタンの高いブロックに叩き落とされ、2-8でコートチェンジとなった。その後も島村、堀川のスパイクで反撃したが、7-15で第5セットを落とした。

9月11日 日本×中国 セミファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0 18 14 13
中国
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会、セミファイナルラウンド(1-4位)。「がんばれ!中国」という大きな声援が体育館をこだまし、アウエイ独特の雰囲気の中、開催国・中国と対戦した。日本は第1セットを落とすと流れは中国に傾き、粘りを見せた日本だったがストレートで敗れた。次戦は9月12日(現地時間)16時より、カザフスタンとファイナルラウンド(3位決定戦)を戦う。

第1セット、日本は村永奈央、坂本奈々香の両エースの活躍もあり9-7とリードした。しかし、次第に中国の高い打点からのスパイクとスピードのあるサーブに、レシーブを崩され守備が綻び始めた日本。14-16から7連続失点し、そのまま18-25と第1セットを失った。

第2セット、前セットに引き続き、中国のジャンピングフローターサーブにレシーブを乱される日本。それでも粘り強いスパイクレシーブで8-11までは一進一退の展開となった。中盤以降も高橋沙織の切れのあるスパイクで必死に食い下がったが、バックアタックを絡めた中国の攻撃の前に、徐々に点差を広げられた。終盤にサーブポイントなどで18-22と迫るが、最後は強烈なスパイクで19-25と第2セットを落とした。

第3セット、日本は出だしからミスによる失点で0-4と浮足立つが、1回目のタイムアウトを挟み5-6まで挽回した。しかし、その後は強弱を交えた中国のスパイクに苦戦し、さらに高いブロックをすり抜けた日本のスパイクも中国のレシーブに拾われ劣勢となった。日本は粘りを見せるも15-25と第3セットを落とした。

9月10日 日本×ベトナム クウォーターファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 20 25 25
ベトナム
1 21 25 14 13

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会、クウォーターファイナルラウンド。予選リーグ戦B組を2位で通過した日本は、同A組3位で近年成長著しいベトナムと対戦した。日本は第2セットこそ落としたたものの、サーブで終始ベトナムを翻弄し、セットカウント3-1で勝利した。次戦は9月11日(現地時間)19時30分より、開催国・中国と決勝戦進出をかけて、セミファイナルラウンド(1-4位)で対戦する。

第1セット、立ち上がりは互いのミスで得点を重ねたが、7-12とベトナムにリードを許す展開となった。大竹里歩がベトナムのバックアタックを1人でブロックすると、ようやく日本の攻撃にエンジンがかかり始めた。伊藤望のサーブで相手レセプション(サーブレシーブ)を崩すと、村永奈央の攻撃、大竹のブロックなどで9連続得点を奪い、16-12と逆転に成功。その後は接戦となったが、最後は島村春世のブロックで25-21とし、第1セットをものにした。

第2セット、立ち上がりからベトナムの攻撃が日本のブロック陣の手を弾く場面が目立ち、11-18と大きくリードを奪われた。日本は高橋沙織の強弱を織り交ぜた攻撃などで応戦。16-21まで追い上げたが、肝心なところでベトナムのブロックに捕まり、20-25でベトナムに逃げ切られた。

第3セット、メンバーを入れ替え臨んだ日本は徐々に本来の調子を取り戻した。リベロ・鳥越未玖を中心に粘り強いレシーブも復活。さらに田代佳奈美の巧なトスワークに高橋らアタック陣が応え、12-6と大きくリードを奪った。日本は島村の3連続サービスエースなどで18-6と一気にベトナムを引き離すと、最後は島村のブロックが決まり、25-14で第3セットを取った。

第4セット、調子が上がった日本は、出だしに田代の連続サービスエースなどで5-0とリードを奪った。バックアタックを交えた攻撃が力強さを増すと、このセットだけで5点得点を奪ったサーブも奏功し、ベトナムを封じることに成功。その後もベトナムを寄せ付けることなく試合を進めた日本が、25-13で第4セットを奪った。

9月8日 日本×タイ 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 26 25 25
タイ
3敗
0 24 17 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会予選リーグ戦[B組]。23歳以下の選手を中心に本大会に臨む日本は、タイと第3戦を戦った。日本はタイにセットカウント3-0のストレートで勝利、予選リーグ戦[B組]を2勝1敗の2位で通過し、次戦は9月10日(現地時間)16時より、同リーグ戦[A組]を1勝2敗の3位で通過したベトナムとクウォーターファイナルラウンドを戦う。

第1セット、立ち上がりは両チームともミスが目立ち、日本はリズムに乗り切れない。10-12となった時点で、突然の雨漏りのため20分近く試合が中断。この後、日本に流れが傾き、高橋沙織のスパイクなどで逆転。16-14で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。しかし、タイのバックアタックを交えた攻撃で反撃に合い、日本は22-24とセットポイントを握られた。しかし、伊藤望のブロックポイントで24-24と追い付くと、最後は高橋のスパイクなどで26-24と競り勝った。

第2セット、田代佳奈美の連続サーブポイントなどで7-3と大きくリードしたが、その後連続スパイクミスにより、7-8と1回目のテクニカルタイムアウトをタイに奪われた。しかし、村永奈央、伊藤らのスパイカー陣の踏ん張りで一気に逆転すると、最後は途中交代した坂本奈々香のスパイクが面白いように決まり、20-17から5連続得点で第2セットを25-17と連取した。

第3セット、中盤まで一進一退の攻防となった。2回目のテクニカルタイムアウトもタイに奪われ、日本は苦しい試合展開となった。しかし、次第にディフェンスが機能し始め、好ブロックとそれに伴ってレシーブも上がるようになってきた。島村春世、村永、伊藤らの攻撃陣も要所が締めて、一時は13-19と大きくリードされた場面を挽回した。終盤は途中出場した堀川真理の活躍もあり、25-23と逆転で第3セットを取った。

○第4回アジアカップ女子大会予選リーグ戦【B組】最終順位

1位 カザフスタン(勝点8/3勝0敗)

2位 日本(勝点6/2勝1敗)

3位 チャイニーズタイペイ(勝点3/1勝2敗)

4位 タイ(勝点1/0勝3敗)

9月8日 日本×チャイニーズタイペイ 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
3 25 25 25
チャイニーズタイペイ
2敗
0 20 16 17

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会予選リーグ戦[B組]。23歳以下の選手を中心に本大会に臨む日本は、チャイニーズタイペイと第2戦を戦った。日本はナショナルチームで構成されるチャイニーズタイペイ相手に終始ゲームを支配し、セットカウント3-0のストレートで今大会初勝利となった。次戦は9月8日(現地時間)14時より、タイと予選リーグ戦第3戦を戦う。

第1セット、出だしこそ一進一退の試合展開であったが、1回目のテクニカルタイムアウトを8-6で折り返した日本。伊藤望を中心とした効果的なサーブで相手のサーブレシーブを崩し、攻撃のリズムを作らせない。終盤、高橋沙織のスパイクが小気味よく相手コートに突き刺さり、第1セットを25-20と先取した。

第2セット、第1セットの好調を持続した日本は、セッターの田代佳奈美がバックアタックも絡めたトスワークで、高橋のみならず島村春世、村永奈央、伊藤らのスパイク陣の力を存分に引き出し攻撃の手が緩めない。さらに、リベロの鳥越未玖を中心とした粘り強いディフェンスで25-16と突き放し、第2セットを連取した。

第3セット、好調が続く日本は、大学生選手の村永のアタックが面白いように決まり、8-6とリードした。さらには8-6から伊藤のサーブポイントを含めた9連続得点。日本は流れに乗り、25-17と第3セットを奪取した。

9月6日 日本×カザフスタン 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
0 23 23 18
カザフスタン
1勝
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第4回アジアカップ女子大会予選リーグ戦[B組]。23歳以下の選手を中心に本大会に臨む日本は、カザフスタンと大会初戦を戦った。日本はカザフスタンの高さのあるブロックに苦戦。各セットを接戦に持ち込みながらも、セットカウント0-3のストレートでカザフスタンに敗れた。次戦は9月7日(現地時間)12時より、チャイニーズタイペイと予選リーグ戦第2戦を戦う。

第1セット、立ち上がりに硬さが見られた日本は、カズフタンの高さのある攻撃に苦戦。島村春世の切れのあるスパイクで追い上げを図ったが、5-8とカズフスタンのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤以降は動きが良くなった日本。高橋沙織、伊藤望のスパイクも決まり始めると、一進一退の攻防が続いた。ようやく本来の調子を掴みかけた日本だったが、カザフスタンの高いブロックに手を焼き、長いラリーを決め切れずに切り返しを許した。終盤、途中出場の村永奈央のスパイクで23-24と1点差まで追い上げたが、カザフスタンのSana Anarkulovaに時間差攻撃を決められ、23-25で第1セットを落とした。

第2セット、セッターを鈴木裕子から田代佳奈美に代えるなど、選手を入れ替えて臨んだ日本。トスを上手く散らすと攻撃に幅が出て、12-10とこの試合初めてリードを奪った。しかし、相変わらずカザフスタンの高いブロックに攻撃を阻まれる場面が多く、そのリードを守りきることができなかった。また、サーブレシーブを乱され、単純な攻撃を強いられた日本。島村、高橋、伊藤などの攻撃陣の追い上げで23-23と粘りを見せたが、カザフスタンを追い詰めることはできず。最後は相手ブロックに立て続けにシャットアウトされ、23-25で第2セットを落とした。日本はこのセットだけでカザフスタンに10本のブロックポイント決められてしまった。

第3セット、後がない日本は坂本奈々香をコートに戻した。序盤、サーブレシーブを乱されると、苦しみながらのアタックがカザフスタンの高いブロックに阻まれるという悪循環に陥り、12-19と7点のリードを許した。その後、ピンチサーバーとして大竹里歩を投入すると、好サーブで相手サーブレシーブを乱すことに成功。さらに島村のスパイクも決まって16-19と一気に追い上げた。しかし、攻撃力に勝るカザフスタンにスパイクやブロックによる5連続得点を許し、マッチポイントを握られた。最後は日本のスパイクミスにより18-25で第3セットを失い、セットカウント0-3のストレートでカザフスタンに敗れ、本大会初戦を落とした。