宮城県気仙沼市の小学校で復興支援バレーボール教室を開催
アテネオリンピックに出場した大山加奈さん(公益財団法人日本バレーボール協会[以下、JVA]広報委員)と、バレーボール、ビーチバレーボール選手として活動した大山未希さんの2人が2月20日(月)、JVAと宮城県バレーボール協会の協力のもと、宮城県の気仙沼市立階上(はしかみ)小学校にて「復興支援バレーボール教室」を実施しました。
このバレーボール教室は東京急行電鉄株式会社主催の東日本大震災復興支援活動「子どもたちに笑顔を!プロジェクト」の一環として開催されており、JVAは講師派遣などでこの教室に協力しています。
気仙沼市立階上小学校の5・6年生を対象にしたこの教室。バレーボールチームに所属している児童はもちろん、初めてバレーボールをプレーする児童も大山加奈さん、未希さんの来校を楽しみにしていたようで、体育館は終始大賑わいでした。
バレーボール教室冒頭のボールを使ったウォーミングアップでは、講師から出される課題に一喜一憂しながら取り組む児童から楽しそうな歓声が上がりました。続くオーバーパス、アンダーパスの練習では、児童の楽しみながらも真剣に取り組む様子が見られました。講師の説明を熱心に聞き、また練習中は参加児童が互いに声をかけあいながら練習を行いました。
終盤には、大山加奈さんによるスパイクのデモンストレーションが行われ、スパイクで床に打ちつけたボールが天井まで高く弾む様子を見て、児童は驚きの声を上げたり、もっと高く上がるようにと大山加奈さんに声援を送ったりしていました。デモンストレーションの後、希望した児童が大山加奈さんのスパイクを体感する時間が設けられ、周囲からの声援を受けた参加者が必死にレシーブを試みていました。
バレーボール教室を終えて大山加奈さん、未希さんの2人は「バレーボールは思いやりが大切です。スポーツはどれもチームワークが重要だけど、1人が連続してボールに触ることができないバレーボールは、特にお互いを支え合うことや思いやること、信頼関係を築くことが大事です。仲間としっかりとコミュニケーションを取って、よいチームワークを築きましょう」とメッセージを送りました。
小学校の授業1時間という限られた時間のなかでバレーボールを楽しんだ児童からは「もっとやりたかった」「またバレーボールをやってみたい」といった感想が寄せられました。バレーボール教室終了後には、体育館で全校児童が一緒に昼食をとる時間が設けられ、講師の大山加奈さん、未希さんも児童に混ざって昼食をとりました。
東日本大震災の発生からまもなく6年が経過します。震災を風化させないために、また少しでも復興の後押しができるように、JVAは今後も継続的に復興支援活動を実施して参ります。