フルセットを制し、NECレッドロケッツが先勝 2016/17 V・プレミアリーグ 女子ファイナル
2016/17 V・プレミアリーグの女子ファイナル1日目が3月17日(金)、東京体育館(東京都渋谷区)にて行われ、NECレッドロケッツ(以下、NEC)が久光製薬スプリングス(以下、久光製薬)をセットカウント3-2(20-25、25-22、18-25、25-23、20-18)のフルセットで下し、1勝目を挙げました!
今シーズンよりV・プレミアリーグのファイナルは「2試合制」に移行。男女ともに2日間にわたって2試合を戦い、その勝敗数で優勝チームを決定します。2試合を終えて勝敗数が1勝1敗の5分となった場合は、第2試合終了後に25点制の「ゴールデンセット」を行い、その結果で順位を決定します。
3月上旬まで行われたV・ファイナルステージ ファイナル6を1位で通過したNECと、先週行われたファイナル3で日立リヴァーレに2勝し、ファイナルに駒を進めた久光製薬の1戦はフルセットの大激戦となりました。第1セット序盤、一進一退の攻防となる展開から最初に抜け出したのは久光製薬。新鍋理沙選手が効果的なサーブと攻撃で奮闘しセットを先取しました。なんとか主導権を握りたいNEC、第2セットは効果的なブロックポイントで抜け出して奪い返します。第3セットを久光製薬が取り、迎えた第4セット、NECはスタートから起用されたミドルブロッカー・上野香織選手が期待に応える活躍でアタックを決めリードします。久光製薬も絶好調の石井優希選手やパワフルな攻撃が光る野本梨佳選手が得点し競り合う展開となりますが、粘りを見せたNECがセットを奪うと勝負はファイナルセットへ。第5セットに入っても互いに譲らず1点を奪い合う好ゲームとなりますが、この試合大活躍のエミリヤ・ニコロバ選手が終盤に連続得点を奪い、NECがビッグゲームを制して2戦目へと弾みをつけました。
◆NECレッドロケッツ 山田晃豊監督
「勝利がどちらに転んでもおかしくないゲーム、よく粘って繋いだと思う。力の差はなく紙一重だった。今日の勝利を自信に、明日の1戦につなげたい。決して守ることなく全員で攻め、チャレンジャーの姿勢で頑張りたい」
◆NECレッドロケッツ 近江あかり選手
「苦しい時間帯も多かったが、みんなで諦めずに1点1点を積み重ねたことが結果に繋がったと思う。目の前の1点に全力に、みんなで繋げることができた。明日は最後の25点を取りきるまで集中力を保ち、今日よりもギアを上げ、気持ちを高めて絶対に優勝する」
◆久光製薬スプリングス 酒井新悟監督
「前回のNEC戦での敗戦を生かして、粘り負けをしないことと、ニコロバ選手を抑えることを意識して臨んだ。前半はブロックが決まり、ラリーも取るなど形を作れたが、4セット目くらいからニコロバ選手の決定率が上がってきて、最後まで抑えきれなかったのが敗因の1つ。明日は気持ちをしっかり切り替えて、まずは1つ目(ファイナル2試合目)で勝ち、ゴールデンセットに持ち込んで優勝を獲りに行きたい」
◆久光製薬スプリングス 古藤千鶴選手
「正直、すごく悔しい。勝てるタイミングもたくさんあった。課題はたくさんあるが、明日の1戦をどう戦い抜くかがすごく重要になってくると思うので、今日の反省をしっかり明日に繋げて、勝ちに行けるように頑張りたい」
ファイナルの試合が行われている東京体育館では、50周年アンバサダーである大林素子さんを招いてのトークショーや、2016/17 V・プレミアリーグのオフィシャルフォトブック「HEARTBEAT」、2016/17 V・プレミアリーグファイナル限定タオルの販売などもありますので、ぜひご来場の際は試合とあわせてお楽しみください。
運命の女子グランドファイナル(ファイナル2試合目)は18日(土)18:08開始です。なお明日は女子グランドファイナルに先駆けて、男子ファイナル1試合目が14:08より行われるため、開場は12:30です。12:00からは、東京体育館入口にてアリーナ指定席南の男子、スタンド指定席、スタンド自由席などを当日券として販売します。また、グランドファイナル試合開始前には水木一郎さんによる国歌斉唱もありますので、ぜひご注目ください。
先勝したNECが2シーズンぶりの王座奪還か、それとも久光製薬がゴールデンセットによる決着に持ち込みリーグ連覇か。女子チャンピオン決定の瞬間に注目が集まります。今日の結果を受けて、明日両チームがどのように試合に入るのかにもご注目ください!
写真提供:Vリーグ機構
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【ファイナル】イベント情報(Vリーグ機構ウェブサイト)