男子は鎮西、女子は金蘭会が優勝を飾りセンターコートに大輪の笑顔 ジャパネット杯 春の高校バレー最終日
1月4日(木)から熱戦を繰り広げてきた「ジャパネット杯 春の高校バレー 第70回全日本バレーボール高等学校選手権大会」は8日(日)、最終日に男女決勝戦が行われ、男子は鎮西(熊本)が21年ぶり3回目、女子は金蘭会(大阪)が3年ぶり2回目の優勝を飾りました。
鎮西と洛南(京都)の対戦となった男子決勝戦は、好スタートを切った洛南に1セット目途中で追いついた鎮西が、キャプテン・鍬田憲伸選手と水町泰杜選手の両エースを中心とした力強い攻撃で得点を重ねます。洛南もエースの大塚達宣選手を軸にコンビバレーで食い下がりますが、各セットわずかな差で届かず、鎮西がストレートで勝利し頂点に返り咲きました。
昨夏の全国高校総体(インターハイ)との2冠を達成した畑野久雄監督は「70回という節目の大会で勝てて本当にうれしいです。特に鍬田(憲伸選手)には毎日怒ってきましたが、よくやったと言ってやりたいです」と話し、鍬田キャプテンも「春高で優勝する、と決めて鎮西に入学しました。悔しい思いもしてきましたが、先生の厳しい指導に耐えられたからこそ、この結果を残すことができたと思うので、本当に感謝しています」と喜びを語りました。
女子決勝戦では、金蘭会と東九州龍谷(大分)が対戦。両者、見事なつなぎから見応えのあるラリーを展開しました。東九州龍谷は比金有紀選手の組み立てるスピーディーなコンビバレーが光りましたが、金蘭会は要所でブロックが機能し、キャプテン・林琴奈選手らのスパイクでもポイントを加え、3年ぶりの優勝を勝ち取りました。林キャプテンが「先輩方の思いをつなぐ意味でも日本一になれてよかったです。厳しいこともたくさん言われましたが、池条先生がいたからここまで来られたと思います」と感謝を表すと、「ほめて伸ばす指導はできないのですが」と話していた池条義則監督も「よく頑張りました。苦しい時もたくさんあったと思いますが、素晴らしいチームになったと思います」と、インターハイでの決勝トーナメント2回戦敗退からここまで昇りつめた選手たちを、笑顔でたたえていました。
名勝負の連続となった今年度の「春の高校バレー」も、これで全日程を終了しました。来年度は、2019年1月5日(土)から、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)を舞台に開催される予定です。変わらぬご声援をお願いします。
■受賞一覧
【男子】
優勝 鎮西(熊本)
準優勝 洛南(京都)
3位 高川学園(山口)、東亜学園(東京)
【女子】
優勝 金蘭会(大阪)
準優勝 東九州龍谷(大分)
3位 下北沢成徳(東京)、誠英(山口)
◎最優秀選手賞
【男子】鍬田憲伸(鎮西)
【女子】林琴奈(金蘭会)
◎優秀選手賞
【男子】
鍬田憲伸、水町泰杜(鎮西)
大塚達宣、垂水優芽(洛南)
三輪大将(高川学園)
小田島拓也(東亜学園)
【女子】
林琴奈、曽我啓菜(金蘭会)
中川美柚、合屋咲希(東九州龍谷)
椎名真子(下北沢成徳)
ヒックマン ジャスティス(誠英)
◎ベストリベロ賞
【男子】荒尾怜音(鎮西)
【女子】水杉玲奈(金蘭会)
◎勝利監督賞
【男子】畑野久雄(鎮西)
【女子】池条義則(金蘭会)
◎ベスト応援賞
相馬(福島)
県立岐阜商業(岐阜)
下北沢成徳(東京)
☆出場回数・優勝回数については6人制となった昭和38年の「第16回全日本バレーボール高等学校選手権大会」より、平成21年に開催された「第62回全日本バレーボール高等学校選手権大会(2009近畿まほろば総体)」までの記録を引き継ぎます(第15回までは9人制で行われていました)。
写真提供: 大阪フォトサービス
関連リンク
男子トーナメント最終結果(PDF)
女子トーナメント最終結果(PDF)