競技団体別最優秀賞にビーチ 石井/村上組 第68回日本スポーツ賞
2018年のスポーツ界で活躍した選手をたたえる第68回日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の表彰式が11日(金)、東京都内で開かれ、バレーボール界から競技団体別最優秀賞に、ビーチバレーボール日本代表の石井美樹/村上めぐみ組が選ばれました。表彰式には両選手と望月剛(つよし)コーチが出席しました。
石井選手は「4年目にいろいろなことを乗り越えてきて結果がついてきた。チームの土台ができて大崩れしないで戦えた」とシーズンを振り返り、「ビーチはバレーボールに比べてなかなか目立たないので、このような賞をいただけて光栄です。自信になりますしうれしいです」と語りました。村上選手は「いままでやってきたことの結果が出た年」というシーズンの肝に、「6月にたまたま試合が空いて、日本でみっちり基礎をやりなおした」ことを挙げました。受賞に対して「日頃から一緒に練習しているパートナー、スポンサーや友人、家族のおかげでいまの自分がある。ありがとうという気持ちです」と喜びを表しました。望月コーチは「日々の積み重ねが習慣化され始めたことに結果がついてきた。これからもベストが出せる準備をしていきたい」と抱負を語りました。
石井/村上組は2015年にチームを結成し、16年3月のAVC(アジアバレーボール連盟)アジア選手権で3位、17年10月のAVCアジアツアー グランフロント大阪大会で3位と頭角を現していました。2018年度はFIVB(国際バレーボール連盟)主催最高ランクのワールドツアー5スター大会で入賞。同3スター大会では3位に入り日本勢初のメダルを獲得、世界に食い込む活躍を見せています。またアジア競技大会では日本女子として12年ぶりの決勝進出を果たし、16年のリオ五輪で男女ともに初めて出場を逃した日本のビーチバレーボール界にとって、東京2020五輪における日本復権への希望をつないでいます。
大賞にはスケートの羽生結弦選手、オリンピック特別賞には平昌五輪スピードスケート女子日本代表と、冬季五輪が開かれた年らしい顔ぶれが。また、特別賞には水泳の池江璃花子選手が、奨励賞にはテニスの大坂なおみ選手が、世界でのめざましい活躍を評価され選ばれました。
また障害者スポーツ大会で優れた成績を収めた選手を表彰する第3回日本パラスポーツ賞(同)の表彰式も同時に行われました。
(写真は左から川合庶(ちかし)ビーチバレーボール事業本部強化委員会副委員長、村上選手、石井選手、望月コーチ)