国際大会

フルセットの末ベトナムを下し、3位で大会を終える アジア女子選手権

「第22回アジア女子選手権大会」3位決定戦、バレーボール女子日本代表チームは9月6日(水)にベトナムと対戦し、セットカウント3-2(21-25、25-14、25-22、20-25、15-11)で勝利し、今大会を3位で終えました。

メダルを懸けたベトナムとの3位決定戦。序盤、サーブで崩されリードを許しますが、籾井あき選手が積極的にクイックを使い中盤に追いつくと、ラリーで西川有喜選手が決めきるなど終盤までリードを保ちます。しかし、20点以降にミスと相手ブロックに阻まれ第1セットをベトナムに先取されます。第2セット、スタートから入ったセッター中川つかさ選手がコントロールし、序盤から積極的に攻めていきます。横田真未選手がエースをブロック、オクム大庭冬美ハウィ選手がスパイクを決め切るなど、リズムを取り戻しセットを取り返します。第3セットは互いに譲らず序盤から競り合いますが、横田選手のサービスエース、終盤の中川つかさ選手のスパイクで押し切り、最後は島村春世選手が決め日本がセットを連取。第4セットは序盤に日本がリードしそのまま走るかと思われましたが、ミスや相手ブロックにかかり連続失点で逆転されます。昨日、一昨日の流れからチームの雰囲気が重くなり、リズムを奪われセットを落とします。ファイナルセットは勢いづくベトナムを前にキャプテン島村選手が序盤に3連続得点するなど8-5でコートチェンジ。中川つかさ選手の好レシーブとサービスエース、今大会得点源となったオクム大庭選手が連続して決め切り、最後は島村選手が渾身のクイックを決めゲームセット。日本は銅メダルを獲得しました。

ご声援をお送りくださりありがとうございました。女子日本代表チームは国内合宿を経て、9月16日(土)より開幕する「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」に臨みます。パリオリンピック出場権獲得へ向けて準備を進める女子日本代表チームに引き続き応援よろしくお願いいたします。

<選手コメント>
金子隆行監督
「中国戦、タイ戦とフルセットで悔しい負け方をした中で最終戦一つとなって戦おうと話していた。タフなゲームだったが最後粘り勝つことができてよかった。アジアチャンピオンを目指していた大会だが、準決勝でタイにフルセットで負け非常に悔しい大会となったが、色々な選手が活躍してくれてこれからの日本のバレー界を支えて盛り上げてくれる選手たちに期待したい。準備ができる期間が短い中、本当にチーム力を選手たちが上げてくれ、頼もしく成長してくれた。これからも日本のバレー界のために全員で頑張っていってほしい」

オクム大庭冬美ハウィ選手
「国際大会でスタートから出続ける経験は初めてで個人的には難しいシーンもあったが、自分を信じてくれたスタッフに感謝している。世界の高さに対しての戦い方などいい経験になった。自分の武器である高さとパワーだけでは世界と戦っていくには足りないと思うので、軟打などを使いこなすことと守りの部分を強化していきたい」

島村春世選手
「フルセットで勝ち切れたのはよかったが、精度がまだまだ足りないところがあった試合だった。今いるメンバーでこの試合勝つぞという気迫が5セット目に出たと思うので、昨日の難しい試合を経て今日勝てたのは嬉しかった。今大会難しいことが多かったが、その中でも皆協力しながら助け合いながら試合日程をこなせたのはよかった。大きな怪我もなく全員でやり切れたのがよかった。キャプテンらしいことはできなかったがスタッフ、選手とみんなに助けられながらやってこれた。準決勝などで1点取り切れなかった場面があったが、最後の試合で取り切れたのは自分の中で褒めていいところだと思う。ただ悔しい」