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アジアの強豪・中国に敗れ2位で大会を終える 2024女子U20アジア選手権大会

アジアの強豪・中国に敗れ2位で大会を終える 2024女子U20アジア選手権大会

7月1日(月)に江門(中国)で開幕した「2024女子U20アジア選手権大会」が9日(火)に最終日を迎えました。

予選ラウンドから全勝のバレーボールU20女子日本代表は、決勝でアジアの強豪・中国と対戦し、セットカウント2-3(25-23、21-25、17-25、25-14、10-15)のフルセットの末敗れ、本大会を2位で終えました。

 

第1セット序盤、堅さが見える日本は序盤、1-4と中国に先行を許しますが、ムードメーカーの上村杏菜選手のスパイクをきっかけに盛り返すと、秋本美空選手のライト攻撃や伊藤一葉選手のクイックで12-9とします。中盤はサイドアウトの応酬となり、両チームとも一歩も譲らない緊迫したゲーム展開に。中国の高い打点からの攻撃を粘りのバレーでしのいだ日本。最後は大森咲愛選手の相手ブロッカーの手を大きく弾くスパイクで25-23とし、第1セットを先取します。

第2セット、日本が硬軟交えたスパイクで先行しますが、中国の高い打点からのスパイクで7-7と同点に追いつかれます。井上未唯奈選手や伊藤選手らミドルブロッカー陣が躍動し13-11とリードしたところで中国が2回のタイムアウトを使い果たします。一進一退の攻防が続き20-20と勝負所の終盤、中国の高いブロックに阻まれ日本のアタックミスが散発し、21-25で中国に突き離され第2セットを失います。

第3セットは序盤から中国のジャンプサーブに連続失点を喫した日本。それでも大森選手のスパイクなどで踏ん張りをみせます。しかし、中盤も中国の勢いのあるサーブに押され、思い切りのいい攻撃を展開できず、さらに点差を広げられます。終盤にかけて日本は上村選手のスパイクなどで反撃を試みますが、ブレイクを許さない中国の厳しいクロスコースのアタックなどに加点を許し、17-25で第3セットを押し切られます。

後がない第4セット、秋本選手の連続スパイクポイントで幸先のいい出だしの日本。熊谷仁依奈選手のサーブで相手のサーブレシーブを崩すと、秋本選手のコースを攻めたスパイクや大森選手のストレートコースを突いたスパイク、伊藤選手のブロックなどで20-9と大きくリードします。その後も中国の強打をリベロ・井上凜香選手が好レシーブし、そこから上村選手が力強いアタックで中国コートに打ち込み、25-14と大差で日本が第4セットを奪い返します。

最終第5セット、中国の安定したサーブレシーブからの攻撃で防戦一方の日本は、2-5の場面で1回目のタイムアウトを要求します。その後、秋本選手や井上未唯奈選手のスパイクで追い上げを図りますが、高さで勝る中国の攻撃を防ぎきれず4-9とリードを広げられます。このままでは終われない日本は、大森選手のスパイクなどで10-13まで追い上げをみせますが、中国の高さあるスパイクが決まり10-15でフルセットの末敗れました。

試合結果

 

また、決勝戦後に個人賞が発表され、U20女子日本代表からはベストオポジット賞に秋本美空選手、ベストセッター賞に熊谷仁依奈選手が選ばれました。

 

本大会を2位で終えたU20女子日本代表チームは、最終順位上位4チームに与えられる「女子U21世界選手権大会」(2025年開催)への出場権を獲得しました。選手たちの世界選手権での活躍に引き続きご注目ください。

 

写真提供:AVC

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大会概要