決勝進出の男女4チームが出揃うマイナビジャパンツアー第4戦名古屋大会大会2日目

9月18日（日）、名城公園tonarinoでマイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第4戦名古屋大会の2日目が行われた。今大会は男女各8チームによるトーナメント方式で実施。初日、8チームのシングルトーナメントで勝ち上がった4チームが、2日目の準決勝で対戦した。

本日の試合結果により、明日19日（月・祝）に行われる決勝の組み合わせは、男子が石島雄介（トヨタ自動車）/黒川寛輝ディラン（しながわシティビーチバレーボールクラブ）組と長谷川徳海/倉坂正人（ともにフリー）、女子が橋本涼加（トヨタ自動車）/村上礼華（ダイキアクシス）組と柴麻美（帝国データバンク）/西堀健実（トヨタ自動車）組の対戦となった。男子の石島/黒川組は勝てば今季ツアー初優勝、第3回平塚大会を優勝している長谷川/倉坂組には連続優勝がかかる。一方、女子はどちらが勝っても今季初優勝だが、昨年の名古屋大会を制している橋本/村上組には大会連覇がかかっている。

3位決定戦の組み合わせは、男子が関寛之/詫間悠（ともにMAGS）組と黒川魁/福嶋晃介（ともにNTTコムウェア）組、女子が坪内紫苑（ANAエアポートサービス）/藪見真歩（キヌ・コーポレーション）組と村上めぐみ/藤井桜子（ともに立飛ホールディングス）組の対戦カードとなった。

長谷川/倉坂組　「勢いのあるチーム」との対戦を制し決勝へ

本日の男子準決勝で接戦となったのは、長谷川/倉坂組と黒川/福嶋組が対戦した第２試合。1セット目は、相手コート奥に決まるポーキーやコート外に弾かれたボールを繋ぐなど黒川の攻守にわたる活躍が光り、黒川/福島組が14-21で先取する。しかし、第2セットは一転して長谷川/倉坂組が序盤から先行する展開。倉坂が強烈な一撃を叩き込み20-14とセットポイントを握ると、勢いを維持したまま21-15でセットを奪い返す。最終セットは両者譲らぬ競り合いのまま終盤に突入したが、倉坂のブロックしたボールが相手コート奥に決まるなど、勝機を手繰り寄せた長谷川/倉坂組が決勝進出を決めた。試合後、長谷川は「黒川/福島組は勢いのあるチーム。相手に流れがいきそうになる場面もあったが、3セット目は勝負どころで自分たちが得点を重ねることができた。名古屋大会は会場の立地もよく、市民ランナーの方々が足を止めて観戦してくれたり、観客も多くてモチベーションが上がります。オーディエンスの声は力になるので、明日も楽しんでもらえるよう頑張ります」と笑顔で語った。

長谷川（写真右）/倉坂（写真左）組は平塚大会に続き2大会連続優勝となるか

男子準決勝の後は、「Vリーグ男子コラボ　エキシビションマッチ」を実施。ウルフドッグス名古屋の勝岡将斗選手と中野倭選手、ジェイテクトSTINGSの柳澤広平選手と道井淳平選手を迎えて2試合を披露。1試合目は、ウルフドッグスチームに福島晃介、進藤涼（トヨタ自動車）が入り、ジェイテクトチームに関寛之、詫間悠が加わって試合開始。ジェイテクト・関/詫間チームは、終盤に＜4枚ブロック＞を披露するなど、遊び心のあるプレーで観客を沸かせた。

選手たちはアイデア溢れるプレーで会場を沸かせた

第2試合はVリーガー対ビーチ選手に分かれ、試合を盛り上げた。ウルフドッグス名古屋の勝岡は、「ビーチバレーは少しやったことがある程度ですが、思ったよりプレーできました。自分たちも楽しかったですし、観客の皆さんも楽しんでくれてよかったです」とにこやかに語った。

Vリーガーがビーチバレーで会場を盛り上げた

決勝へ向けて弾みつくバースデー勝利　柴/西堀組が決勝進出

本日最後の試合は女子準決勝第２試合で、村上（め）/藤井組と柴/西堀組の対決。第1セットはサイドアウトを取り合いとなるが、今日27歳の誕生日を迎えた柴が、村上と藤井の間に落とす技ありのポーキーを決めるなど存在感を発揮し、18-21で柴/西堀組が先取。続く第2セットも柴のサービスエースや西堀の強打で8連続得点など大量リードを奪い、柴/西堀がセットを連取して明日の決勝に駒を進めた。試合後、西堀が「今日は柴選手の誕生日なので勝てて嬉しい」と柴を祝福。柴は「相手チームの特徴や気象条件から、今日はこうやって得点を取ろうというイメージを西堀選手と共有して、それを実行できたのがよかった。明日も勝って27歳の初優勝にしたい」と意気込んだ。

勝利後、西堀（写真右）が用意したタスキを柴（写真左）かけて記念撮影