ビーチバレーボール

長い歴史を持つ大会が3年ぶりの有観客開催マイナビジャパンツアー第5戦 都城大会 第23回ビーチバレー霧島酒造オープン

長い歴史を持つ大会が3年ぶりの有観客開催マイナビジャパンツアー第5戦 都城大会 第23回ビーチバレー霧島酒造オープン

国内最高峰ツアーにおいて最も歴史ある大会が、3年ぶりに有観客で開催される。「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022」(以下、マイナビジャパンツアー)の第5戦 都城大会 第23回ビーチバレー霧島酒造オープンが9月23(金・祝)〜25日(日)、霧島ファクトリーガーデン(宮崎県都城市)で行われる。

霧島ファクトリーガーデン内の焼酎製造工場に隣接する53.5m×28mの敷地に、オーストラリア産ホワイトサンドを敷き詰めた霧島ビーチパークは、ふだんは公園として、子どもたちの遊び場、家族の憩いの場として開放されているが、大会期間中はトッププレーヤーたちが戦う舞台に姿を変え、熱戦が繰り広げられる。

今大会は男女各12チームがまず3チーム×4プールに分かれて戦い、そのあと、各プールの上位2チーム(2位のシードは抽選)、合計8チームによるシングルエリミネーショントーナメントで優勝を争う。ツアーも終盤戦にさしかかるなか、今大会を盛り上げる注目チームを見ていこう。

絶対王者なし チャンスをモノにするチームは?

男子は第3戦 平塚大会・ガラナアンタルチカ杯と第4戦 名古屋大会で連続優勝を果たし、一歩抜け出した長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組が、アジアツアー出場のため今大会は出場しない。

その長谷川/倉坂組と、名古屋大会決勝でフルセットの激闘を演じたのが石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組だ。台風14号の影響で強風吹きすさぶなか、第1セットを奪われたものの、風を味方につけてサーブで効果的に攻めて反撃に転じ、フルセットへ。惜しくも敗れたものの、優勝まであと一歩に迫った。平塚大会、名古屋大会と2大会連続で準優勝に終わった雪辱を果たし、昨年第3戦 沖縄大会以来となる優勝を狙う。


優勝まであと一歩と迫る石島/黒川(寛)組

白鳥勝浩(カブト)/永井雄太(松戸レガロ)組にも注目したい。相手のプレーを読み、高い技術で冷静なゲーム運びを見せる白鳥。ときに咆哮となって表現される熱さと、ここぞ、の場面で狙い澄ましたブロックを決める永井。冷静さと熱さを体現するそれぞれの選手が見せるプレーは、見る人の目も心も楽しませてくれるだろう。大洗大会では石島/黒川(寛)組を下して3位に入賞しており、今大会でも活躍が期待される。


白鳥/永井の試合では冷静さと熱さが楽しめる

今季、ツアー常連チームを脅かす存在が黒川魁/福嶋晃介(ともにNTTコムウェア)組だ。大洗大会でツアー初優勝を遂げると、名古屋大会でも3位入賞。準決勝では優勝した長谷川/倉坂組にフルセットで敗れており、長谷川も「勢いのあるチーム」と認める。勝負どころで見せる福嶋のブロックと、若い福嶋を引っ張り、チームを支える黒川のプレーとで、今大会も優勝戦線に加わることが予想される。


目標とするツアーファイナルでの優勝に向けて歩みを進める黒川/福嶋組

また第1戦 立川立飛大会を制した庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組、ツアー常連どうしの西村晃一(WINDS)/佐藤亮太(テクノスジャパン)組、地元開催の名古屋大会でベスト4入りした関寛之/詫間悠(ともにMAGS)組らも今大会を大いに盛り上げる。今季の男子は混戦となるケースが多く、ここまでにあげたチーム以外が勝ち上がる可能性も十分ある。

名古屋優勝の橋本/村上組や昨年の雪辱を期する松本恋/松本穏組

女子の有力チームを見ていこう。今季3大会連続優勝の女王、長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組は海外の大会に出場中のためエントリーしておらず、激化する優勝争いに注目が集まる。

橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組は、名古屋大会で今季初優勝&同大会二連覇を飾った。拠点を置く名古屋での優勝で弾みをつけて、今大会に乗り込む。また名古屋から大会の間がわずか4日間と、決勝まで戦った同チームにとってはタフな日程だが、ツアーファイナル出場へ向けて勢いを活かしたい。


名古屋大会で優勝を飾った橋本/村上組

橋本/村上(礼)組と決勝を戦った柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組にも注目。今季国内ツアーに初参戦した平塚大会に続き、名古屋大会で2大会連続の準優勝という結果は、チームの完成度の高さを証明している。強風の中でもコントロールショットやサーブ、ダイレクトレシーブなどで何度も会場を沸かせていたプレーを、霧島ファクトリーガーデンでも見ることができるはず。


西堀が用意したタスキを着用し27歳初勝利を祝う柴

名古屋大会は女子アジア選手権出場のためエントリーしていなかった、松本恋/松本穏(ともにフリー)組が今大会に出場。同チームは昨年同大会で、ツアー参戦後初の決勝進出を果たしたが、石坪聖野/柴麻美組に敗れ準優勝に終わった。コンビバレーや意表を突くプレーで相手を翻弄する姉妹が、雪辱を期して都城に戻ってくる。


松本姉妹は昨年大会準優勝

その他にも名古屋大会で3位入賞を果たした村上めぐみ/藤井桜子(ともに立飛ホールディングス)組、ベスト4に入った坪内紫苑(ANAエアポートサービス)/藪見真歩(キヌ・コーポレーション)組らの活躍にも期待がかかる。

そして、今大会はアクティオ・ワイルドカードが設定されている。株式会社アクティオが若い選手たちにトップレベルを体感してもらい、強化への道筋を作りたいという思いから導入され、男子は駒澤大の上田翔貴/高橋太組女子は明海大の衣笠乃愛/菊地真結組が出場する。昨年の大会では、準優勝を果たし飛躍するきっかけとなった前述の松本恋/松本穏組が、アクティオ・ワイルドカードでの出場だった。トッププレーヤーたちに、若い選手たちが挑戦者として向かっていく背中を、応援によってぜひとも後押しして欲しい。


衣笠乃愛(写真左)/菊地真結(写真右)組は世界大学選手権にも日本代表として出場

ツアーで活躍する選手たちには、九州出身の選手も多い。男子では池田隼平が熊本県阿蘇市出身で、鎮西高時代にはエースとして春高などで活躍した。沖縄県宮古市出身の平良伸晃は、粘り強いプレーで会場を沸かせる。また若手のホープ福嶋晃介は福岡県古賀市の出身だ。女子では浦田景子が福岡県志免町の出身。今季、九州・沖縄で開催されるのは今大会のみ。ぜひ近県のよしみで声援を送ってもらいたい。

また会場ではイベントも行われる。おかずクラブのオカリナ(宮崎県西都市出身)、ガリットチュウ(ボケ担当の福島善成は熊本県天草市出身)、嫁恐竜(宮崎住みます芸人)による地元小学生チームとのビーチバレー対決「爆笑ビーチバレーチャレンジ」が25日(日)12時30分から開催予定となっており、大会を盛り上げる。

今大会は有料観戦エリアのみとなっており、全席自由席で現在チケット発売中。真っ白の美しいコートで熱い戦いを繰り広げるのは、若手からベテランまでさまざまなキャリアを持った選手たち。得点後に叫ぶ選手もいれば、観客と一緒に盛り上がろうとパフォーマンスを見せる選手、クールに次のプレーに集中する選手など、さまざまなスタイルのプレーヤーがいる。そんな中に、きっとあなたが応援したくなる選手がいるはずだ。ぜひ会場で推したい選手を見つけてもらいたい。

[マッチスケジュール]

第5戦 都城大会 第23回ビーチバレー霧島酒造オープンマッチスケジュール

[観戦]

有観客にて実施予定

*会場へお越しになられる際には公共交通機関をご利用いただき、会場周辺の混雑緩和にご協力ください

*本大会は有料観戦エリアのみとなります

[チケット]

チケットイープラスで9/1(木)より発売中

https://eplus.jp/sf/detail/0188090001-P0030124

全席自由席 1,000円

[ライブ配信]

【YouTube】https://www.youtube.com/c/ChannelJVA(Channel JVA)

【Twitter】https://twitter.com/jva_beachvolley(JVA Beach Volleyball公式)

[放送]

MRT宮崎放送にて9月25日13時30~生放送予定