男子・黒川魁/福嶋組が初優勝、女子・長谷川/坂口組が2大会連続優勝 マイナビジャパンツアー第2戦 大洗大会 最終日
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022 第2戦大洗大会は、7月31日(日)に大洗サンビーチ(茨城県東茨城郡大洗町)で最終日を迎え、準決勝、3位決定戦、決勝が行われた。男子は黒川魁/福嶋晃介(ともにNTTコムウェア)、女子は長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組が優勝した。
最高気温32℃という猛暑のなか行われた大会最終日。男子決勝は、高さのあるブロックとスパイクが武器の庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組と、マイナビジャパンツアーで初めてベスト4に進出し、勢いに乗る黒川/福嶋組の対戦となった。
第1セット、スタートダッシュに成功したのは黒川/福嶋組。福嶋の強打や黒川のショットで連続得点を重ね、6-2と試合を優位に展開する。庄司/池田組も中盤に庄司のサービスエースや池田のブロックポイントなどで連続得点をあげて14-14の同点に追いつく。しかし終盤、18-18から2連続得点を奪った黒川/福嶋組がセットを先取する。第2セット、序盤からシーソーゲームの展開が続くも、中盤に連続得点を重ねた黒川/福嶋組がセットを連取し、マイナビジャパンツアー初優勝をつかんだ。
試合後、黒川は「決勝は相手を惑わすプレーができたことが勝負のポイントだった。レシーブするボールと相手に決められていいボールをはっきりさせられた点も大きかった」と話した。福嶋は「優勝した実感がなくて、目の前の試合を全力で戦っていくことを意識してプレーした。それが優勝につながって本当にうれしい」と優勝の味をかみしめた。
マイナビジャパンツアー初優勝を飾った黒川魁/福嶋晃介組
女子決勝は第1戦立川大会に続き、攻守ともに安定感のある第1シードの長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組と、高さのある攻撃と鋭いサーブが持ち味の橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組の対戦。
第1セット、ペースをつかんだのは長谷川/坂口組。坂口の粘り強いレシーブから長谷川が得点を重ね、7-4とリードする。橋本/村上組も村上のショットなどで得点を奪うが、中盤に坂口のポーキーなどで連続得点をあげた長谷川/坂口組がセットを先取する。第2セット、中盤まで接戦が続くも、9-9から3連続得点をあげた長谷川/坂口組が、その勢いのままにセットを連取。第1戦立川立飛大会に続き、2大会連続の優勝を手にした。
試合を振り返って長谷川は「大洗のコートは砂が固かったので、そういった意味で身長が高い選手が有利だなと感じていた。そこを考慮して自分たちが勝つ方法を編み出して試合に臨めた」と語った。坂口は「自分たちのベストを出して、勝てたらいいなと思っていたので、無事優勝できてよかった。ジャパンツアーや国内大会はこの後も続くので、ベストを尽くしていきたい」と述べた。
これで長谷川/坂口組はファイナルへの参加条件となる2大会優勝を男女合わせて、1番早くに成し遂げた。
第2戦大洗大会で早くもファイナルグランフロント大阪大会への参加条件を満たした長谷川/坂口組
男子の3位決定戦では、石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組と、白鳥勝浩(カブト)/永井雄太(松戸レガロ)組が対戦。ベテラン感あふれるプレーで試合を有利に展開した白鳥/永井組がストレートで勝利を収めた。
女子の3位決定戦では、坂本実優(キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)組が松本恋/松本穏(ともにフリー)組のテンポの良いコンビバレーに対応し、ストレートで勝利した。
3位入賞を果たした坂本/沢目組
次戦の「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022」第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会は、9月2日(金)から3日間、湘南ベルマーレひらつかビーチパーク(神奈川県平塚市)で開催される予定。