真夏の女王決定戦を制するのはどこだ!? ジャパンレディース展望。
3年ぶりの開催となる「第33回全日本ビーチバレー女子選手権大会(以下・ビーチバレージャパンレディース)」が8月19日(金)から8月21日(日)、大阪府泉南郡岬町淡輪・せんなん里海公園潮騒ビバレーで開催される。
この大会は、推薦8チーム(JVA推薦、実行委員会推薦、大学・高校代表)と都道府県代表チーム47チーム、開催地の大阪からもう1チームが加わり、合計56チームで開催する国内最大規模の真夏の女王決定戦だ。
1990年から始まり、2019年に第30回を迎えた記念大会では審判、ラインズマンなど競技運営スタッフをすべて女性でとり行うという国内初の取り組みを行った大会としてその歴史に名を刻んだ。
初日は都道府県代表48チームによる予選グループ戦が行われ、2日目から推薦8チームを加えて決勝トーナメント戦が繰り広げられる。
シーズン真っ只中、気温が最も上昇する灼熱のビーチが舞台。試合数も多く、ビーチバレージャパンレディースの制覇こそがクイーンの称号にふさわしいだろう。どのチームにとっても、一度は手にしたい女王の座。今年は、パリオリンピック出場を目指しスタートを切った国内トップチームたちが淡輪に集結する。
注目選手の1人橋本
潮騒ビバレーのコートの砂は少し固めということもあり、今大会最も有力視されるのは高さを武器とする橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組。橋本がネット際で強さを発揮し、村上が地上戦を制す。そんな勝利の方程式が成立すれば、初優勝も見えてくるだろう。
「高さ」に対抗するのは、これまでマイナビジャパンツアー2連勝。ここまで死角のない強さを発揮している長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組だ。長谷川は2019年に二見梓(現引退)と初優勝を遂げており、今大会2連覇がかかる。
2連覇がかかる長谷川
また、3年前までは都道府県代表として出場していた松本恋(フリー)/松本穏(フリー)組は、今年推薦第3チームとして出場する。目下急成長を遂げている若手チーム。築き上げていたスピーディーなバレーをモットーにジャパンレディース初制覇を狙う。
初優勝を目指す松本姉妹
推薦チームの中で、国内大会ペア初参戦となるのが、西堀健実(トヨタ自動車)/柴麻美(帝国データバンク)組だ。西堀は、最多優勝の田中姿子6回に続き、現在5回の優勝を誇る。2019年大会こそ連覇はならなかったが、今年4年ぶりの優勝を決めれば、田中の優勝回数と並ぶ。
優勝最多タイに大手をかける西堀
過酷な環境に打ち勝ち、最後に笑うのはどのチームか!? 真夏の女王決定戦は見逃せない。