マイナビジャパンツアー2021 第4戦 名古屋大会展望
8月下旬から再開された「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」(以下・マイナビジャパンツアー)。第3戦 沖縄大会は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため延期となり、次なる戦いは9月11日(土)、12日(日)に愛知県名古屋市北区の名城公園tonarinoにて開催される第4戦 名古屋大会となる。
tonarinoで開催されるのは2019年以来2回目。2019年大会は選手の応援団がチームカラーを掲げ、観客席が彩り豊かに染まって、大いに盛り上がりを見せた。今大会は残念ながら無観客開催となるが、全試合において無料ライブ配信を行う。
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女子の若手選手らが挑む
今大会、フレッシュな若手選手が登場する女子でまず注目したいのは、マイナビジャパンツアー初出場となる松本恋(Mt.dogs)/松本穏(Mt.dogs)組だ。地元・愛知県犬山市で生まれ育った1歳違いの実姉妹ペアは、今大会ワイルドカードを得て初の大舞台に挑む。
身長は2人ともに166cm。伸びやかなジャンプ力と素早い動きを武器に攻守ともオールラウンドにそつなくこなす。持ち前の粘り強さは、トップチームも手を焼くほどだ。今年5月には公認大会聖地浜松杯で西堀健実(トヨタ自動車)/溝江明香(トヨタ自動車)組にフルセットで勝利し、大金星をあげた実績を持つ。今夏には初めてワールドツアーに挑戦し、世界の高みを目指している注目のペアである。
今回は1回戦で、石坪聖野(アットホーム)/柴麻美(帝国データバンク)組と対戦予定。昨年11月の「ジャパンビーチバレーボールツアー2020サテライト大成温調シリーズ 横浜大会残波カップ」では松本姉妹が勝利しており、石坪/柴組も警戒心を強めてくるだけあって見逃せない戦いとなる。
さらに、もう一人若い力が名古屋大会に挑む。第2戦で「アクティオ・ワイルドカード」で出場した産業能率大の山田紗也香が、18歳上のベテランプレーヤー西堀と参戦する。
東京2020オリンピック出場はかなわなかった西堀だが、現役を続行。第2戦では姿が見られなかったが、地元愛知の大会で久しぶりの公式戦に挑む。「世界で活躍できる選手になりたい」と目標を掲げる山田にとって、世界での経験豊富な西堀との試合経験はかけがえのないものとなるだろう。ベテランと若手がどのように融合し、どんなコンビネーションを見せるのか期待したい。
産業能率大の山田紗也香は西堀と組む
名古屋出身勢の対決に注目
男子のワイルドカードは、地元の愛知で知らない者はいないサテライト大会で猛威をふるう吉田英樹(MAGS/マイセルフ)/和田信二(マイセルフ)組が獲得。吉田/和田組は2019年大会にも出場しており、その時は石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組に敗戦し5位タイに終わった。
2019年大会に出場しホームの大きな声援を受けた吉田/和田組
今大会は、同じ愛知出身でしのぎを削ってきた清水啓輔(N&N corporation /中部土木)と村上斉(ADI.G)のペアと1回戦で対戦する。お互いホームで意地を見せたい両者のぶつかり合い。手の内を知り尽くした戦いとなるが、どちらが主導権をつかむのか。白熱した展開になることは間違いないだろう。
吉田と同じ愛知出身の清水が1回戦でぶつかる
「マイナビジャパンツアー2021 第4戦 名古屋大会」は11日朝9時からスタートする。