マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第4戦は橋本/村上組、石島/白鳥組が制する
9月12日(日)、「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」第4戦 名古屋大会2日目が名城公園tonarino(愛知県名古屋市)で開催。男女準決勝、決勝が行われ、マイナビワールドチャレンジ賞「前半期」の表彰が行われた。
高さと笑顔で新チーム橋本/村上組が優勝
女子決勝は、長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組と橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組の対戦。
新チームで初の決勝進出となった橋本/村上組が、第1セット序盤から主導権を握る展開。出場選手の多くが「砂質が固めで高くジャンプできる」と評するコートで、橋本が持ち味の高さを発揮する。相手の状況を見極め、ときにフェイクして下がるなどの戦術も功を奏し、長谷川/坂口組の反撃を惑わしていく。長谷川/坂口組もコースをついたサーブで応戦するが、点差は縮まらないまま21-16で橋本/村上組が第1セットを先取。
持ち味である高さを生かした攻撃で得点を重ねた橋本涼加
続く第2セットは、長谷川/坂口組が連続サーブ得点を起点に巻き返しを図り14-10とリードを奪う。しかし、ここから甘くなったこぼれ球を橋本が上げ、それを村上が切れ味鋭いスパイクで次々と決めて一気に追いつく。15-15として勢いに乗った橋本/村上組は、攻めの姿勢を崩さない。「視野に入るブロックを見過ぎてしまった」(長谷川/坂口組)という言葉どおり、橋本の高さが相手のミスを誘うと、第2セットを22-20と奪って勝利を決めた。
「前回大会は暗い雰囲気を出してしまったので、今大会は明るく楽しむというテーマで挑んだ」という村上も、終始、思い切りのいいプレーと笑顔でコートに花を咲かせることになった。
攻守ともに安定感のあるプレーをみせた村上礼華
ネット際で高さを発揮した橋本は、「初戦を経てチームの課題が見えてきた。それをコーチとともに詰めてきたのが大きい」と勝因を述べた。
決勝戦で敗れた長谷川/坂口組
女子3位には、松本恋/松本穏組(ともにMt.dogs)、山田紗也香(産業能率大)/西堀健実(トヨタ自動車)組が入っている。
石島/白鳥組が若手を退け貫禄の3連勝
男子決勝は、石島雄介/白鳥勝浩(ともにトヨタ自動車)組と、初の決勝進出となった髙橋巧(ANAあきんど)/マルキナシム(トヨタ自動車)組の対戦。
第1セット、出だしは挑戦者の髙橋/マルキ組が5-2と先行。日本一の高さを誇る石島に対し、マルキが負けじと高さで渡り合う。髙橋が「アドバイスしたことをスポンジのように吸収して成長している」と評するマルキの、力強いジャンプサーブ、ブロック、スパイクが決まって終盤までもつれる展開。しかし、それでも自力に勝る石島/白鳥組が、要所を抑えて第1セットを21-18で先取。
敗れはしたものの存在感を示したマルキナシム
第2セットも髙橋/マルキ組が必死に食らいつくが、石島の高さとパワー、白鳥のテクニックが冴えてゲームの流れをつくっていく。最終的には第2セットを21-18で王者が奪い、石島/白鳥組が3連勝を決めた。
落ち着きのあるプレーをみせた白鳥勝浩
優勝を決めた石島は、「序盤はブロックされてしまったが、あれくらいは想定内。押されないように意識していた」とコメント。ベテランの技で若手の追撃をかわした白鳥は、「相手には勢いがあった。勢いを止めることが難しいのはわかっていたので、引かないことを意識した。経験上、しっかり受け止めないと負けると思ったので、やるべきことをしっかりやった」と勝因を分析した。
髙橋/マルキ組の若さと勢いをかわし、貫禄のツアー3連勝を決めた王者・石島/白鳥組
男子3位には、清水啓輔(N&N corporation /中部土木)/村上斉(ADI.G)組、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/土屋宝士(恵比寿丸)組が入っている。
また、次戦の「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」、第5戦 都城大会 第22回霧島酒造オープンは、9月18日(土)から3日間、宮崎県都城市で開催される予定。