ビーチバレーボール

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー 2021 第5戦 都城大会 第22回ビーチバレー霧島酒造オープン展望

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー 2021 第5戦 都城大会 第22回ビーチバレー霧島酒造オープン展望

第4戦 名古屋大会を終え、ついに「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」(以下・マイナビジャパンツアー)も後半戦に突入する。次なる戦いは「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第5戦 都城大会 第22回ビーチバレー霧島酒造オープン」。9月18日(土)から20日(月・祝)の3日間、宮崎県都城市「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」ビーチバレーボール特設コートにて開催される。

各地を転戦する国内トップツアーが誕生した1994年から数えると、最も長い歴史を持つ大会である「霧島酒造オープン」が産声をあげたのは、2000年。ビーチバレーボール会場といえば「海岸」というイメージを覆し、山間部の焼酎工場内に砂を運び、大会を開催した。

2018年には工場の増築とともに、特設コートは「白い砂場の公園」とも呼ばれる「霧島ビーチパーク」へリニューアルをとげた。2019年には20周年を迎えたが、昨年2020年の第21回大会は新型コロナウイルス感染拡大防止策のため、中止。今年の第22回大会は2年ぶりの開催となり、無観客となるが、メインコートのみ無料ライブ配信を行う。

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ツアー前半戦を振り返ると、男女とも上位進出チームに入れ替わりが見られる混戦状態となっている。男子でいえば、髙橋巧(ANAあきんど)/マルキナシム(トヨタ自動車)組は第4戦準優勝という結果をたたき出し、じわりじわりとシード順位を上げてきている。
大型新人として早々と決勝の舞台を経験したマルキは、初めて霧島ビーチパークの砂を踏む。ペア結成3戦目となる今大会では、2大会連続決勝進出を果たせるのか、注目である。

大型新人として注目のマルキナシム

一方、第4戦 名古屋大会で3位入賞を果たした清水啓輔(㈲N&N corporation / 中部土木㈱)/村上斉(ADI.G))組が、今大会はそれぞれ若手のパートナーと参戦する。村上は黒川魁(NTTコムウェア)と、清水は黒川寛輝ディラン(SHINAGAWA CITY))とペアを組む。
2人の黒川は実の兄弟。日本人の父、オランダ人の母の間に生まれた。ともに高校、大学時代からビーチバレーボールに取り組み、卒業後はプロ選手となった期待のプレーヤーだ。

とくに弟の寛輝ディランは、今春プロ選手になったばかりの新人。身長187cmの左利きで、豊富なジャンプ力を生かしたコースの幅広い強打が武器だ。
第4戦 名古屋大会は、男女ともに若手の勢いを感じた大会となった。今大会でも、経験豊富な村上と清水の力を借りて、若手プレーヤーたちが存在感をアピールできるか。

都城大会はお互いに若手選手とペアを組、清水と村上

女子は東京2020オリンピック出場を果たした村上めぐみ(オーイング)が休養を経て復帰。第2戦、第4戦ではライブ配信の解説も務めていた村上だが、今大会では若手育成を視野に入れ、新パートナーのオト恵美里(産業能率大)と参戦する。

オトは第2戦において有望な若手を支援する「アクティオ・ワイルドカード」で出場した未完の大器。村上は、「今の自分ができることのひとつが若手選手と試合に出ることだと思う。オト選手はとてもジャンプするし、もっともっといいプレーができる選手になると思う。自分の役割は、オト選手が心から勝負を楽しめるように努めること。精一杯頑張りたい」と今大会へ向けて抱負を語った。

東京2020オリンピックぶりの試合復帰となる村上

第4戦 名古屋大会では、オトのパートナーである山田紗也香(産業能率大)が18歳上のベテラン・西堀健実(トヨタ自動車)とペアを組み、3位入賞を果たしたばかり。村上はどのようにオトの潜在能力を引き出すのか。ベテランと若手の新ペアは、山田/西堀組に続く躍進を果たすことができるか、期待したい。


名古屋大会ではベテランと若手の力を見事に発揮した山田/西堀 組