マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第6戦 松山大会 男子・石島/白鳥組と女子・長谷川/坂口(由)組が優勝
「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第6戦 松山大会」の最終日が10月3日(日)、風早長浜海岸(愛媛県松山市)の特設コートにて開催された。今大会は男女各8チームが出場し、大会最終日は準決勝と決勝が行われた。
女子は長谷川/坂口(由)組が今シーズン2つ目のタイトル
女子決勝は第1シードの長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組と、橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組の対戦。
第1セット、終盤までお互いに点を取り合うシーソーゲームの展開が続く中、24-23で先にマッチポイントを握ったのは長谷川/坂口組だった。しかし、地元松山東雲女子大出身の村上がここで粘りを見せる。組織的なディフェンスから3連続得点を決め、橋本/村上組が逆転でセットを先取した。
しかし、第2セットは「1セット目を取られても冷静にプレーできた」(坂口)という長谷川/坂口組が序盤から得点を重ねリードを広げると、中盤には長谷川の3連続サービスエースなどで突き放してセットを奪い返す。
粘り強いプレーをみせた長谷川
リズムをつかんだ長谷川/坂口組は、第3セットもペースを緩めることなく、長谷川のスパイクや坂口のショットで得点を重ねる。橋本/村上組も、橋本の高さと村上の巧みなショットで応戦するが点差を縮めることができない。結果、序盤からリードを保った長谷川/坂口組が3セット目も連取し、第2戦平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯に続く今シーズン2つ目のタイトルを手にした。
試合後、長谷川は「優勝できたことはとても嬉しいが、2週間後にはファイナルがある。そこに向けて詰めていきたい」と語り、ファイナル大阪大会への意欲をうかがわせた。
今シーズン2つ目のタイトルを手にした長谷川/坂口(由)組
一方、地元松山での大会を準優勝で終えた村上は、「1セット目は自分たちのリズムでプレーすることができたが、2セット目以降崩れてしまい、立て直すことができなかった。地元で優勝したい気持ちがあったので、ほんとうに悔しい」と話しリベンジを誓った。
惜しくも敗れた橋本/村上(礼)組
男子は石島/白鳥組が第4戦名古屋大会ぶりの優勝
男子決勝は、第4戦名古屋大会ぶりの決勝進出となった石島雄介/白鳥勝浩(ともにトヨタ自動車)組と、愛媛県競技力向上対策本部に所属する長谷川徳海/土屋宝士(恵比寿丸)組の対戦。
第1セット、序盤は土屋の技が冴え、ショットやブロックアウトで得点を重ねた長谷川/土屋組が2-6とリード。しかし、地力に勝る石島/白鳥組は、14-16と2点ビハインドの場面から石島の2本連続ブロックポイントを含む8連続得点で一気にマッチポイントを奪い、セットを先取。
第2セットは中盤までお互いに得点を取り合う展開。終盤、石島/白鳥組は白鳥のショットなどで連続得点を奪い19-17とリードするが、ここで長谷川/土屋組が粘りを見せる。長谷川のスパイクや、土屋のサービスエースなどで追いついた長谷川/土屋組が、24-22の逆転でセットを奪い返した。
ベテラン感のある落ち着いたプレーをみせた白鳥
勝負の第3セットは、石島/白鳥組が序盤から優位にゲームを進める。石島のスパイクなどで得点を重ね、7-3とリードを広げた。長谷川/土屋組もスパイクやブロックで得点するが、点差を縮めることはできず、石島/白鳥組が15-9で3セット目を奪取。第4戦名古屋大会ぶりの優勝に輝いた。
石島は試合後、「2セット目の後半にサーブレシーブで崩されてしまったことが今後の課題。けれども試合を勝ち切れたことはよかった」と語り、白鳥は「(長谷川/土屋組とは)第2戦平塚大会以来の対戦となったが、前回よりチームが完成されていた」と振り返った。
第4戦名古屋大会ぶりの優勝を掴んだ石島/白鳥組
善戦むなしく決勝で敗れた愛媛県競技力向上対策本部所属の長谷川は、「地元の方にいい結果を報告ができなくて悔しい。2週間後にファイナル大阪大会があるので、次こそ優勝できるように頑張ります」と話した。
観客を沸かせるプレーをみせた長谷川/土屋組
「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」も、残すところ2大会。10月16日、17日にファイナル大阪大会、11月下旬~12月上旬に沖縄大会が開催される予定だ。