大学有望選手がアクティオ・ワイルドカードでマイナビジャパンツアー第2戦へ。
世界トップレベルのビーチバレーボールを堪能した東京オリンピックが8月8日に終演。祭典の終わりとともに新たな時代への幕が開けた。オリンピックで生まれたビーチバレーボール熱は、次なる目標へつないでいく必要がある。
そのためには若手選手の育成は最重要課題だ。日本バレーボール協会は、国内最高峰ツアーである「マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー第2戦平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯」において、新しい仕組みを導入する。
本大会では、各ツアー大会で選手からの申請を参考に検討してきた特別出場枠の「ワイルドカード」が、大学生や新社会人などを含めた有望な若き精鋭たちに出場権を与える「アクティオ・ワイルドカード」となる。
昨年のマイナビジャパンツアー立川立飛大会ではアクティオ賞が贈呈された
この発案は、ツアー協賛社の株式会社アクティオが若手選手の育成をバックアップするために生まれた。昨年からコロナ禍のため、海外合宿や国際大会への派遣も一時中止。将来ビーチバレーボールへ志ある者たちにトップレベルを肌で感じてもらうことを目指す。
これにより、第2戦平塚大会は7月15-16日に開催された「ビーチバレーボールジャパンカレッジ2021」で優勝した男女各1チームが決定。男子は日本体育大の福嶋晃介(4年)/小田涼太(4年)組、女子は産業能率大学の山田紗也香(4年)/オト恵美里(3年)組が参戦する。
大学選手権で優勝した男女チームが平塚大会に出場する
福嶋/小田組は、2020年2月にマレーシアで2週間にわたって開催された日本バレーボール協会主催の『ハイポテンシャルアスリート合宿』に参加。初めてのビーチバレーボールの取り組みであったが、その合宿でビーチバレーボールの基礎を習得した2人は、持ち前のバレーセンスが砂浜の上で開花。近い将来期待の逸材である。
若き精鋭をバックアップする育成支援となる「アクティオ・ワイルドカード」。大学生たちにとって初の「マイナビジャパンツアー」では、どんな姿を見せてくれるのだろうか。
産業能率大4年の山田。卒業後はビーチバレーボールでの選手活動を希望している