継続ペアvs.新ペア マイナビジャパンツアー2021 第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯展望
東京オリンピックという一大イベントを終え、いよいよ国内最高峰ツアーとなる「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」(以下・マイナビジャパンツアー)が再開される。初戦となるのは8月28日(土)・29日(日)、神奈川県平塚市・湘南ベルマーレひらつかビーチパークで開催される「マイナビジャパンツアー 第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」。今大会の競技形式は、男女各8チームのシングルエリミネーション方式。敗者復活はなく、一度負けたら敗退となる。
現在神奈川県内は緊急事態宣言発令中のため、今大会は無観客開催となるが、全試合において無料ライブ配信を行う。
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コンチネンタルカップを経て結成された新ペア
東京2020オリンピックを終えて一つの区切りを迎えた日本ビーチバレーボール界は、新たな歴史の1ページを開こうとしている。ワイルドカードをのぞく男女各7チームのうち男子3チーム、女子4チームが新ペアとして出場する。率直に展望を語るとすれば、今大会では「継続ペアvs. 新ペア」という図式の対決となるだろう。
まず女子は、コンチネンタルカップ(東京オリンピック大陸予選)に挑んだメンバーが、ペアの組み替えを行っている。惜しくも準優勝となり、あと一歩でオリンピック出場を逃したが、一致団結して挑んだ結果、メンバー間には固い絆が生まれた。
お互いレシーブを得意とする坂口由里香(大樹グループ)と長谷川暁子(NTTコムウェア)は、新ペアとしてツーブロック体制に挑戦するという。二見梓(東レエンジニアリング)とペアを組んでいる間レシーバー一筋だった長谷川は、久しぶりにネット際での駆け引きに臨む。
安定したレシーブが持ち味の坂口由里香
もう1チームは、これからのビーチバレーボール界を担ってほしいという期待を背負いリザーブとして帯同した橋本涼加(トヨタ自動車)と村上礼華(ダイキアクシス)のペア。それぞれ日本代表チーム決定戦にも出場した伸び盛りの2人は、どんなプレーを見せてくれるのか、注目だ。
高さと爆発力を武器に成長を見せる橋本涼加(写真右)
これら新ペアに対して、長年ペアを組んできた中堅の坂本実優(キュービック・スポット / KLB))/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス/湘南ベルマーレ/ KLB)組、石坪聖野(アットホーム)/柴麻美(帝国データバンク)組が「あうん」のコンビネーションで、新ペアを翻弄したいところ。長年培ってきたペアの地力か、それとも新ペアの勢いか。どちらに軍配が上がるのだろうか。
ポテンシャルを秘めたマルキと経験豊富な髙橋
続いて、男子は「日本代表チーム決定戦」でもしのぎを削った4チームが健在。東京2020オリンピックに出場した石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組(東京オリンピック総括記事をリンク)を筆頭に庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部/湘南ベルマーレ)/倉坂正人(三菱オートリース)組、村上斉(ADI.G)/清水啓輔(N&N corporation / 中部土木)、佐藤亮太(テクノスジャパン/雄大グループ)/平良伸晃(D-FORUM)組が参戦する。
王者・石島/白鳥組に迫るペアは現れるか
日本代表チーム決定戦で敗れた3チームは大会後、その大舞台で経験してきたことを生かしていく決意を明言しており、マイナビジャパンツアーの再開に向けて日々レベルアップに励んできた。今度こそ、王者に君臨する石島/白鳥組を倒し、新時代の到来を証明することができるか。熱い戦いに期待したい。
注目の新ペアとして参戦するのは、髙橋巧(ANAあきんど)/マルキ ナシム(トヨタ自動車)組だ。マルキは、第1戦 立川立飛大会で3位入賞を果たした目下成長中の大型プレーヤー。空中での高さはもちろん、ブロックフェイクからのレシーブコントロールやつなぎの精度もレベルアップを遂げ、力強さを増している。
高いポテンシャルを発揮しているマルキ(写真左)
ビーチバレーボールを始めて2年目とは思えないほどのポテンシャルを発揮しているマルキと、レシーバーとして経験値を積み重ねてきた髙橋。未知数の新ペアがいったいどんなコンビネーションを見せてくれるのか。そのデビュー戦となる今大会は、見逃せない戦いとなるだろう。
「マイナビジャパンツアー2021 第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」は28日朝9時30分からスタートとなる。