世界へ羽ばたくのは誰だ?「マイナビワールドチャレンジ賞」の行方
2019年から冠スポンサーを務めてきた株式会社マイナビが、3年連続でツアーの冠スポンサーとして特別協賛する「マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー2021」。初年度に創設された「マイナビワールドチャレンジ賞」が2年ぶりに復活した。
この賞のコンセプトは、マイナースポーツに取り組む選手たちの環境を少しでも改善し、国際大会にチャレンジするための支援。世界で戦える選手を輩出するための支援が、まさに国内ツアーのレベルアップと競技の活性化へつながっていくという図式を描いている。「マイナビワールドチャレンジ賞」は、「ツアー前半期」、「シーズン全期」の2つのステージに分け、男女各上位2チームがそれぞれ表彰される。
2019年1stステージの受賞4チーム。㈱マイナビから賞金が授与された
2019年前半期で受賞したのは、石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、西村晃一(ITEC WINDS)/柴田大助(ITEC WINDS)組、坂口佳穗(マイナビ/KBSC)/村上礼華(ダイキアクシス)組、坂本実優(キュービック・スポット/KLB)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社/湘南ベルマーレ/KLB)組が受賞した。
※所属は2021年8月27日現在のもの
マイナビワールドチャレンジ賞の受賞をきっかけに、初の国際大会に参戦したのは坂本/沢目組だ。ワールドツアーやアジアツアーに出場し、その後上位チームを脅かすほどのチームへ成長を遂げた。アルバイトをしながらビーチバレーボールに取り組んでいる坂本は、「私のための賞だと思いました。感謝の気持ちも中川社長にお伝えさせていただきました。賞金を活用して海外の試合を経験することができたので、今年も受賞を狙っていきます!」と語っていた。
坂本/沢目組
選手たちのモチベーションアップにつながっている「マイナビワールドチャレンジ賞」。2021年の「ツアー前半期」表彰チームは立川立飛大会、平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯、名古屋大会の3大会で決定する。
第1戦立川立飛大会終了時点で暫定1位の石島/白鳥組
5月8日(土)、9日(日)に開催された開幕戦を制し、暫定1位に躍り出たのは、開幕戦で優勝し1600ポイント獲得した男子の石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、女子の長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組の2チームだ。1チームにつき100万円の報奨金。石島/白鳥組は「昨年に続いて今年も当然狙っていく」と気合いを込めた。
次なる第2戦、8月28日(土)、29日(日)の平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯は、東京オリンピック直後の初のマイナビジャパンツアー。2024年パリオリンピックへ向けてスタートを切った新ペアが続々登場する注目の大会となる。選手たちにとっては、さまざまな選手とペアを組み、今後のパートナーを探す試行錯誤の時期。第2戦以降もペア替えを想定すると、ポイント争いも大きく変動していくことが予想される。マイナビワールドチャレンジ賞の行方を見守っていきたい。
マイナビポイント(5/9立川立飛大会終了時点)
1位:1600ポイント加算
2位:1066ポイント加算
3位:800ポイント加算
5位:534ポイント加算