有望選手に海外の経験を。 「ビーチバレーボール・ハイポテンシャルアスリート合宿」
日本バレーボール協会は有望選手を育成・強化する「ビーチバレーボール・ハイポテンシャルアスリート合宿」を2月4日(火)からマレーシアのクアラルンプールのマラヤ大学で開始した。この合宿は大学生を中心に選出し、体づくり、技術向上を目的とした合宿。感染症に十分注意しながらジュニア強化ディレクターの牛尾正和氏が中心となり、スタッフ4名、選手6名で取り組んでいる。
今回のメンバーは、アンダーカテゴリー日本代表として選出された実績もある安達龍一(慶應義塾大学1年)、北川綾哉(九州産業大学4年)、黒川寛輝ディラン(国士舘大4年)と、「2019-20年 U17・19・21ビーチバレーボールトライアウト」に参加していた福島晃介(日本体育大3年)、宮城テリーク(日本体育大1年)、小田涼太(日本体育大2年)の男子6名。
日本バレーボール協会主催による海外の地で有望な大学生を集めた「ハイポテンシャルアスリート合宿」は初めて。合宿を発案した理由についてディレクターの牛尾氏は「まだビーチバレーボールを経験していない時期にまず海外での経験をさせてあげたかった。『ビーチバレーボールはこういうものだ』という先入観を持たないというのが一つのテーマにあげてやっている」と述べた。
マレーシア・クアラルンプールで行われている
今後、未来のビーチバレーボールへビジョンを描いている精鋭たちが、満を持して海を渡った。参加選手の一人、福嶋は「今回の合宿に参加させてもらったからには、技術や戦術、知識を習得したいと思っています。またビーチバレーボールという型にはまらず、インドアで培ってきた技術やプレースタイルを十分に発揮していきたいです」と意気込みを語った。
選手たちの持っている能力、意思を尊重し、幅広いスタンスで行っているこの合宿のテーマには、大学関係者にビーチバレーボールの利点を理解してほしいという願いも込められている。
合宿期間中には、マレーシアのシニア代表とも合同練習や地元選手とのフレンドリーマッチとして実戦を経験するなど、日々強化に励んでいる。2月12日(水)まで行われる。