ビーチバレーボール

二見/長谷川組、今季初V。石島/白鳥組は4勝目。「マイナビジャパンツアー2019 第6戦都城大会 第20回霧島酒造オープン」

二見/長谷川組、今季初V。石島/白鳥組は4勝目。「マイナビジャパンツアー2019 第6戦都城大会 第20回霧島酒造オープン」

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2019 第6戦都城大会 ビーチバレー霧島酒造オープン」最終日が9月23日(祝)、宮崎県都城市の霧島ファクトリーガーデンの霧島ビーチパークで開幕した。台風17号が迫る中、初日は通常通りの開催、2日目は暴風雨のため、競技進行が危険とみなされ男子プール戦でそれ以降の試合(女子プール戦など)は順延が決まった。

台風一過となった23日(祝)は、朝から気温が上昇し快晴に恵まれる中、朝から女子プール戦、男女準決勝、決勝が行われた。大会日程の都合により、当初プール戦上位2チーム上がりによる決勝トーナメント準々決勝は中止。各プール戦1位が準決勝進出となり、競技形式が一部変更になった。


高さとパワーという武器が光った二見

めまぐるしく変わる天候の下、最終日は最大3試合行うことになった女子。決勝まで勝ち残ったのは、二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組、鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(オーイング)組だった。

高さを備え持つ二見/長谷川組、粘り強い守備が武器の鈴木/坂口組。タイプの異なる両者の対戦は、序盤から一進一退の攻防戦が繰り広げられる。
「相手のテンポに惑わされて、むやみに下がったりせず、しっかりブロックで攻めていこうと意識していた。それが効いてきた」と二見。その言葉どおり、序盤はブロックから後ろに下がる隙を狙われたり、ブロックの立ち位置をずらされたりして得点を献上していたが、少しずつ持ち前の高さを発揮する。


今季ツアー初出場で自身初の決勝進出を決めた坂口

デュースとなった第1セットを30-28と奪うと、第2セットも序盤リードされたが、二見/長谷川組の強烈なスパイクが鈴木/坂口組のディフェンスを打ち破る。主導権を再び奪い返した二見/長谷川組がそのまま逃げ切り21-18と制し、マイナビジャパンツアー初優勝に輝いた。

ペアとしては2017年以来2年ぶり2回目、長谷川は個人として2015年、2016年、2017年と出場してきた大会ですべて優勝。4回目の栄冠を勝ち取った。


男子決勝戦。石島vs長谷川

男子決勝は、マイナビジャパンツアー3勝をあげている石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組と第1シードの髙橋巧(ANAセールス)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組の対戦となった。

第1セット、「序盤は気負い過ぎた」という動きに切れが見られない石島のパワースパイクを長谷川が次々にシャットアウト。序盤から流れを引き寄せた髙橋/長谷川組が第1セット21-14と力を見せつけた。

第2セットはペアを結成してから無敗を誇る石島/白鳥組が反撃ののろしを上げる。白鳥がコートの隅々まで狙う巧みなショットで髙橋/長谷川組の守備体系を崩し始めると、1セット目のお返しとばかり長谷川の攻撃をコンスタントにブロック。第2セットは21-16と石島/白鳥組が奪い返した。


昨年のリベンジを果たした石島

第3セットもその流れは変わらなかった。昨年大会で体力を消耗し、足の痙攣のため途中棄権した石島だったが、「トラウマになっているように感じた。それを乗り越える大会にしよう、と決勝戦前に声をかけた」と白鳥。優勝請負人の力強いバックアップを受け、最終セットも石島はネット際で存在感を発揮。髙橋/長谷川組を圧倒し15-9と決着をつけた。

台風の影響で一部競技形式に変更はあったが、すべての日程を終えた20回目の「マイナビジャパンツアー第6戦都城大会 第20回ビーチバレー霧島酒造オープン」。第1回目から出場し13回目の優勝を手にした白鳥は「何度優勝しても優勝はうれしい。20年間も大会を開催していただいた霧島酒造さんには本当に感謝しかない。その記念大会に台風がくるなんて、誰しもが記憶に残る大会だったのかなと思う」と締めくくった。


13回目の優勝を飾った白鳥

選手コメント
石島雄介
「2セット目から切り替えてプレーすることができた。白鳥さんからひとつひとつのアドバイスをもらい、それで吹っ切れてシンプルにできたことがよかったと思う」

白鳥勝浩
「決勝戦の相手は、先日のコンチネンタルカップでともに戦ったチーム。やりにくかったけれども、勝つことができたのは自分たちの自信にもつながった」

二見梓
「準決勝まではブロックに波があった。決勝戦は相手のペースに飲まれないよう、自分たちのパスの高さ、テンポが崩れないように意識してそれができた」

長谷川暁子
「決勝戦は自分たちの特徴であるアグレッシブさを出していこうと意識していた。相手はディフェンスもいいしコンビも仕掛けてくるチームなので、自分たちは相手が嫌がるような高さとパワーを活かしたプレーをしていこうと思った」


結果詳細


第7戦名古屋大会 詳細