石島/白鳥組、鈴木/坂口組が優勝。 「第2回清水カップ」最終日。
日本ビーチバレーボール連盟主催の「第2回清水カップ」が10月19日(土)、20日(日)の2日間、静岡県静岡市清水区の清水マリンパーク特設コートにて開催された。今年で2回目を迎えたこの大会。昨年は男子8チームの公式戦と女子4チームのエキシビションだったが、今年は男女ともに8チームの公式戦が開催された。
特設コートは日よけ雨除けを兼ねたテントで囲まれ、すぐ隣には地元の味自慢をそろえたフードコートが広がる。常に会場の観戦用テントは満員で賑わい、昨年の第1回同様、盛り上がりを見せた。
そんな中、女子の決勝に残ったのは、先週13日(日)に大阪で開催されたファイナル大会の準優勝に輝いた鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(大樹グループ)組と、今シーズンの国内大会において初の決勝進出を果たした溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組だった。
女子決勝戦。溝江の攻撃
試合は両者一歩も譲らないフルセットの戦いにもつれこんだ。第1セットは鈴木/坂口組のスピードのあるボール運びに翻弄された溝江/橋本組だが、第2セットからネットからトスが離れても溝江が力強いスパイクを打ち切っていく。鈴木/坂口組のディフェンスを打ち破り、リズムをつかんだ溝江/橋本組は第3セットも好調。溝江が球際に食らいつき、橋本もボールをよくつなぐ。
どちらが勝つかわからない展開となったが、終盤にきてサーブが走り始める。溝江/橋本組の攻撃力を封じ込め、接戦を抜け出した鈴木/坂口組がフルセットゲームを制した。
初めて清水カップに出場し優勝を決めた鈴木は、「1回戦では地元の高校生と対戦して二人とも小さいけれどがんばっていると思った。私たちも小さいけれどビーチバレーボールはそれでも戦えるスポーツ。私たちが証明していきたい」と優勝インタビューで述べた。
男子優勝の石島
男子は、今シーズンのマイナビジャパンツアーにおいて、第2戦立川立飛大会、第6戦都城大会、第8戦名古屋大会、ファイナル大会の決勝で対戦し3勝1敗と勝ち越している石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組と髙橋巧(ANAセールス)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組が今シーズン5回目の決勝対決を繰り広げた。
第1セット序盤、長谷川がファイナル大会のお返しとばかり、手をしっかり前に出し白鳥の攻撃をシャットアウトする。先手を握ったかに思われた髙橋/長谷川組だったが、石島のブロックフェイクからの好レシーブ、白鳥のツー攻撃に対応できずリズムを失う。終盤逆転され、石島/白鳥組が22-20と先取した。
準優勝に終わった長谷川/髙橋組
第2セット、髙橋/長谷川組は武器であるネットの幅を使ったコンビバレーを展開。だが、その攻撃も石島のブロック横を抜けてきたボールを白鳥が確実に拾い、ブレイクポイントを積み重ねていく。白鳥とのディフェンスコンビネーション、力強いスパイクを見せ会場沸かせた石島は、「毎回課題を持って練習や試合に取り組んでいる。その時々でできない時もあるけど、やり続けることでわかってきたこともある」。第2セットを21-17と取り、今シーズン6勝目をあげた。
2019年8月に開港120周年を迎えた清水港。開催2回目となったビーチバレーボール公式戦は、港のますますの繁栄に華を添えるイベントとなった。
男女優勝チーム