ビーチバレーボール

石井/村上組、決勝トーナメント進出ならず。「FIVB世界選手権」第5日目。

石井/村上組、決勝トーナメント進出ならず。「FIVB世界選手権」第5日目。

「FIVB世界選手権」第5日目が7月2日(火)、ドイツ・ハンブルグのアムローテンバウムスタジアムで行われた。プール戦5日目はプール戦3位となった日本の石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組のラッキールーザーマッチが19時から行われた。


「相手と気持ちに差があった」と石井

大会が開幕してから最高気温17℃という最も寒い日となったハンブルグ。プール戦が終了し、石井/村上組の相手はワールドツアーランキング42位、中国のXue/Wang X. X.組に決まった。

これまで幾度も対戦してきた中国の第2チーム。石井/村上組は一度も土をつけられたことはない。しかし、この試合では「Xueはオリンピックメダリスト(2008年北京銀メダル)。大舞台の重みを知っている。気合いが違っていた」と石井。第1セット序盤から中国の高さが際立つブロック、攻撃がさく裂する。石井/村上組は2-5と奪われると、攻撃の決め手を欠き、得点差を広げられていく。中盤、石井、村上ともにサーブポイントを決めるも、得点をつめられず15-21と中国に先取された。


終始レセプションを崩された石井/村上組

第2セットも、21歳のWang X. X.がネット際で存在感を見せつける。「相手のブロックを意識したわけではない。相手どうこう言う前にアウトになったり、ネットにかかったり、ミスしていては試合にならない」と村上が振り返るように相手に得点を献上してしまう。中盤以降、9-16と大差をつけられ、なかなか流れを引き寄せることができない。先手をとった中国は、ブロックの上から強打を放ち、石井/村上組のディフェンスの包囲網をぶち破っていく。最後は村上の攻撃がラインを割り、第2セット10-21で力尽きた。

石井/村上組は初出場となった世界選手権、33位で終了。次なる戦いは、7月8日からスイス・グシュタードで開催される5-star大会。予選から出場予定となる。


石井/村上組は33位で世界選手権を終えた

■選手コメント
石井美樹
「攻撃する時にネット中央からの攻撃は読まれてきたので、幅を使って攻撃を試みることはできた。だけど、少しずつ幅を使えなくなり、攻撃のミスが多かったことが敗因につながったと思う。自分たちがミスしてしまうと相手はラクだと思う。中国は自分たちに一回も勝ったことがないというのと、世界選手権という大きい大会ということで、いつもより気合いと感じたし、オリンピアンにはチームを引っ張っていく想いも感じた。ここ1本落とさないとか、気持ちが弱かったと思う」

村上めぐみ
「何もできなかった。アウトになったり、ネットにかかったり…、相手をどうこう言う前にそもそもの攻撃ミスが多かった。もう少し自分たちの力のベースを上げなければならない。そこができないと試合にならないし、サイドアウトが切れない。しっかりベースを作っていけるようにやっていきたい」


結果詳細

写真/平野敬久