新しく生まれ変わった特設コート。 「ジャパンツアー2018第9戦都城大会 第19回霧島酒造オープン」初日
レギュラーシーズンの最終戦となる「ジャパンビーチバレーボールツアー2018第9戦都城大会 第19回霧島酒オープン」第1日目が9月15日(土)、宮崎県都城市霧島酒造ファクトリーガーデン特設コートで開催された。今大会は男女12チームが出場。予選はなく、本戦のみでプール戦(3チームごとの4プール)16日(日)午前中まで行われ、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
今年で19回目を迎える霧島酒造オープンは、1994年から始まった国内ツアーで最も古い歴史を持つ大会。ビーチバレーボールコートは、特別協賛の霧島酒造の焼酎の匂いが漂う敷地内に砂を敷き、特設コートが作られてきた。
コート3面、オーストラリア産のホワイトサンドを使用した
しかし今年は、工場の増設に伴い隣接するビーチバレーボールコートを一新。「ツアーの中でもっともハードなコートと言われていた」(坂口佳穂)が、コート3面分の1000トンのオーストラリア産のホワイトサンドを敷き、「ツアーの中の会場でもっとも深い砂」(坂口)のあるコートへと生まれ変わった。
特徴的なのは、コートと観客席を含めた敷地を盛り土にし、砂を敷き詰めるスペースにおいては深さ80cmほど堀り、そのうち高さ40cm部分に砂を入れてあることだ。この作りについて、今大会を運営するオフィスプライヤの代表取締役・瀬戸山正二氏は「地面よりも下に砂が敷いてあることで、砂が地面に広がったり、舞い上がったりするのを防ぐことができる」と利点を述べた。
地上よりおよそ40cm下に砂を敷き詰めた特設コート
また、ビーチコートを利用する観戦者のことを考えていると言う。
「コート回りの石段を椅子替わりになる。またコートを取り囲む芝生は、なだらかな勾配になっていて寝そべりながらでも観戦ができる。まだ今の状態は完成ではない。次の段階として日陰を作れるように敷地の周りに木を植えていく」と、今後の構想を述べた。
晴天に恵まれた初日は、男女プール戦が行われた。2015年から霧島酒造オープンに出場し地元選手として初優勝を目指してきた串間市出身の坂口佳穂(マイナビ/KBSC)と鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)のペアは、「今日の相手は苦手なタイプのチームで自分たちよりも若い。走り負けしないように意識し、その結果ディフェンスが機能した」(鈴木)。初日を白星で飾り、決勝トーナメント準々決勝進出に向け、一歩前進した。
明日16日(日)は朝9時から残りの男女プール戦が行われる。