ビーチバレーボール

満員の観客の声援に後押しされ躍動!マイナビジャパンツアー第1戦立川立飛大会2日目

満員の観客の声援に後押しされ躍動!マイナビジャパンツアー第1戦立川立飛大会2日目

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023 第1戦 立川立飛大会の2日目。1日目に続き青空が広がる晴天となり、少し動けばすぐに汗ばむ気温となったこの日は、男女ともにプール戦残り4試合と、8チームによるシングルエリミネーショントーナメント1回戦(準々決勝)が行われた。ゴールデンウィーク初日ということもあり会場は客席がほぼ埋まるほどの盛況で、声出しも解禁がなったこともあり、選手たちは声援を背に熱戦を繰り広げた。

初日の時点で、決勝トーナメント進出を決めたのは以下の男女各3チームだけ。男子→庄司憲右(ハウスコム株式会社)/池田隼平(株式会社カブト)組、黒川魁/福嶋晃介(ともにNTTコムウェア株式会社)組、古田史郎(DOTs)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組。女子→長谷川暁子(NTTコムウェア株式会社)/坂口由里香(トーヨーメタル株式会社)組、村上礼華(株式会社ダイキアクシス)/橋本涼加(トヨタ自動車株式会社)組、松本恋/松本穏(ともにフリー)組。

男女ともに残り5チームがどこになるかは残りのプール戦にかかるというドキドキの状況となり、以下のチームが勝ち上がった。男子→西村晃一/Troy Field(ともにWINDS)組、長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組、関寛之(MAGS)/詫間悠(中部土木株式会社)組、髙橋巧(ANAあきんど株式会社)/上場雄也(松戸レガロ)組、伊藤遼河(フリー)/佐藤 亮太(テクノスジャパン)組。女子→柴麻美(株式会社帝国データバンク)/丸山紗季(地元法人マーチオークシー)組、村上めぐみ/藤井桜子(ともに株式会社立飛ホールディングス)組、畑辺千代(グリーンモンスター株式会社)/鈴木悠佳子(株式会社日本ビオトープ)組、伊藤桜/野口彩陽(ともに産業能率代)組、坂本実優(株式会社キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組。

惜しくもプール戦で2敗を喫し決勝トーナメント進出とはならなかったが、若手として大会を盛り上げたのが女子の衣笠乃愛/菊地真結(ともに明海大学)組。インドアと並行してビーチにもチャレンジしている二人は、「まだまだ練習不足です」(菊池)というものの、昨日は、橋本涼加(トヨタ自動車株式会社)/村上礼華(ダイキアクシス)組から第1セットを奪う健闘。「ブロックの上を越すことができたのがセットをとれた要因です」(菊池)と分析していたが、畑辺/鈴木組と対戦した本日は、相手にワンタッチからのチャンスを作られてしまっただけでなく、強風でボールが流されてリズムをつかめなかったこともありストレート負け。試合後、「最後まで圧倒されてしまいました。負けない、という気持ちだけになってしまったので、もう少しひとつひとつ丁寧にやる必要があると感じました」(衣笠)、「裏に回るとか、離れたところから打つとか、もっと工夫できたと思います」(菊池)とそれぞれ反省点を口にしたが、同時に「もっと頑張ろう、と思う経験ができました」(衣笠)、「いつもいい場所で練習しているので、強風でも戦えるように練習する必要があると感じました」(菊池)と敗戦を前向きに捉えていた。第2戦にも登場する予定の衣笠/菊池組がどんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。

プール戦敗退となったものの健闘をみせた衣笠/菊地組

男子ではこの大会限定のペア、西村/Field組が躍動。1日目にSeed3の長谷川/倉坂組をストレートで下すと、2日目の本日は二宮大和(株式会社ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大)にもストレート勝ちしてプール戦を1位突破。その勢いを駆って決勝トーナメント準々決勝でも伊藤/佐藤組にセットを与えず勝利した。西村とFieldが知り合ったのは6年前に西村がアメリカ・ロサンゼルスでトレーニングをしていたとき。当時は、Fieldがビーチバレーを始めたばかりで経験が浅く一緒に組んでも戦績を残せなかったが、現在は190㎝の身長とジャンプ力を生かしたプレーだけでなく、トスと見せかけてのツーアタックやワンレシーブ、ブロックに跳ぶと見せかけて下がってレシーブするなどビーチバレーIQも高くなったField。経験豊富な西村とペアを組むとまさに鬼に金棒で、Field本人が「得意」と言うモンスターブロックを連発するので、西村も「守りやすい」と言う。また、「またペア歴が短いので、ミスをしてもすぐに気持ちをリフレッシュできるのもいいところだと思うよ」という、いい意味で軽いノリのFieldの性格も良い方向に作用している。そして、そのFieldとともに戦う西村は「よく年齢のことを言われますが、僕自身はまだ世界で勝つために日々精進するスピリットを忘れていません」とビーチバレーにかける強い思いを持っている。二人が明日も大会を賑わしてくれそうだ。

ペアを組んで日が浅いながらも準決勝に駒を進めた

明日は、男女とも準決勝、決勝、そして3位決定戦が行われる。まず行われる準決勝は、男子が長谷川/倉坂組vs関/詫間組、西村/Troy組vs髙橋/上場組、女子は長谷川/坂口組vs柴/丸山組、坂本/沢目組vs橋本/村上礼組というカードとなっている。