男子は神戸学院大学が連覇、女子は産業能率大学が女王返り咲き。「第5回全日本ビーチバレーボールU-23男女選抜優勝大会」
「ビーチバレーボールNEXT2023 第5回全日本ビーチバレーボールU23男女選抜優勝大会」が7月21日(金)、22日(土)、23日(日)、兵庫県明石市大蔵海岸公園海水浴場にて開催された。
全国で選抜された大学・高校が同時に出場する全国大会は、この大会のみ。男子32チーム、女各33チームが出場し、予選グループ戦、決勝トーナメントが行われ、U23チャンピオンの座が争われた。
男子優勝は神戸学院大。
神戸学院大4年生の山本
予選リーグ戦、決勝トーナメント準決勝までは28点1セットマッチで行われた今大会。猛暑の短期集中決戦を制し、男子において決勝まで勝ち上がったのは、神戸学院大(山本隼輔/篠原颯汰)と国士舘大(長山俊/林聖瑠)だった。
「今大会は競った試合展開が多かったが、そこでしっかり話し合って耐えに耐えて勝ち切ることができた」と振り返ったのは、神戸学院大の山本だ。準々決勝では「関東ビーチバレーボール選手権」で優勝した国士舘大(今井駿世/坂東巧望)を28-26と撃破。その自信の表れか、同じく国士舘大の長山/林組との決勝戦でも冷静さを欠くことはなかった。21-18、21-15とストレート勝利し、神戸学院大が2連覇を飾った。
ショットを打つ林とブロックを飛ぶ篠原
昨年、「ビーチバレーボールジャパンカレッジ」で4位に終わった神戸学院大の篠原は、「相手は関東でずっと勝っていてビーチバレーボールが上手いチーム。粘り負けだけはしないという姿勢を最後まで貫けた」と初のタイトル獲得に胸を張った。
男子優勝/神戸学院大/山本/篠原
一方、準優勝に終わった国士舘大。徹底的にサーブで狙われた林は、「自分たちのプレーを出し切れたいい試合もあったけれど、決勝戦は普段対戦しない関西のチームの独特なリズム感に対し、ディフェンスの連携がうまくできなかった」と、課題を口にした。
大学ラストイヤーの長山
あと一歩のところでタイトルを逃した長山も敗因を見つめながら、「次のビーチバレーボールジャパンカレッジは集大成。今回の経験を活かしたい」と、リベンジを誓っていた。
女子優勝は産能能率大。
女子決勝戦は、一昨年のこの大会で優勝を飾っている産業能率大(伊藤桜/野口彩陽)と昨年優勝の福田鈴菜率いる日本体育大(福田鈴菜/石川とわ)の対決となった。
伊藤/野口組は、準々決勝で優勝候補の一角である明海大(衣笠乃愛/菊地真結)と対戦。28-23と振り切り、強さを見せつけた。3セットマッチとなった決勝の日本体育大戦も、死角はなかった。
左/産能大伊藤、右/日体大福田
日本体育大の福田は、「決勝戦の出だしはいいペースだったけれど、次第に産能に対応されてしまった。そのことに自分たちが気づけず、修正できなかった」。最後まで日本体育大に主導権を渡さず、産業能率大が2年ぶりの栄冠を手にした。
女子優勝/産業能率大/伊藤/野口
きたる、ビーチバレーボールジャパンカレッジ「8月8日(火)~10日(木)神奈川県川崎市」では、3連覇がかかる産業能率大。
1年時から出場してきた伊藤/野口組は、有終の美を飾れるか、注目が集まる。
野口は、「今回、対戦したチームは、インカレにも出てくるチームばかり。本番の前にプレッシャーを与えることができたと思う。自信を持ってインカレに挑みたい」と力強い言葉を残し、大蔵海岸を後にした。
<男子>
優勝 神戸学院大(山本隼輔/篠原颯汰)
準優勝 国士舘大(長山俊/林聖瑠)
第3位 愛知工業大(藤田丈太郎/佐藤拓斗)
第4位 日本大(市川翔太・横山翔大)
<女子>
優勝 産業能率大(伊藤桜/野口彩陽)
準優勝 日本体育大(福田鈴菜/石川とわ)
第3位 松山東雲女子大(上本晃子/江原あかり)
第4位 神戸学院大(大西帆海・姫路梨奈)