「ガラナ・アンタルチカ杯」は地域共生。地域の皆さんと一緒に作り上げるもの
毎年、ビーチと音楽を融合した企画を盛り込み、昨年はブラジルのオリンピアンを招聘。国内ツアーの中で注目されている大会のひとつである「
ガラナ・アンタルチカ杯
」は、今年で3回目を迎える。大会を目前に控え、大会を支える協賛社の「荒井商事株式会社」の荒井亮三代表取締役社長と出縄信吾執行役員 総務人事部長、石井美樹、村上めぐみ、越川優らトップランカーが意見交換会を行った(写真/左から越川、出繩部長、荒井社長、石井、村上)。
ビーチバレーボールの魅力
社長:元々、平塚には『湘南ひらつか七夕祭り』『湘南ひらつか花火大会』という2大イベントがある中で、それ以外で海のイベントとして地域の方たちに興味を持ってもらえる催しができれば、と考えていました。そんな中、平塚には『湘南ベルマーレひらつかビーチパーク』というビーチバレーボールのメッカがあり、弊社が取引を行っているブラジルではビーチバレーボールがメジャースポーツであることが、『
ガラナ・アンタルチカ杯
』を開催することになったきっかけですね。東京オリンピック開催もありますし、ビーチバレーボールの可能性にかけたいと思いました。
村上:つい先日まで私たちはブラジルのイタペマで開催されていたワールドツアーに出場していました。ブラジルは強いチームがたくさんいるので、国内ツアー自体が国際大会の決勝レベルですし、本当に人気があると感じます。
社長:日本でも一時期、美女アスリートブームでビーチバレーボールの認知度も上がりましたよね。競技力が上がってメダル獲得に近づけば、目を向けてもらえるきっかけになりますよね。カーリングが最たる例だと思いますから。
越川:そうですね。結果と人気は比例して上がっていくものですから。日本ではインドアバレーボールの歴史が長いので、ビーチバレーボールはインドアの横に隠れている存在でした。けれども、今は若い世代も取り組み始めているので、そういった選手たちがやりやすい環境を作っていくために認知度を上げていくことが私たちの使命だと思っています。
出縄部長:私がビーチバレーボールを観戦して感じたことは、選手との距離が近いことです。他のスポーツは試合後、スーッと通り過ぎてしまってなかなかふれ合うことが難しいこともありますが、ビーチバレーボールはコートと観客席が近いので、親近感が沸きます。そういった魅力が広まっていけば、自然に地域の方も集まってくると感じています。
昨年のガラナ・アンタルチカ杯の模様
ビーチバレーボールに求めるもの
石井:私はインドアをやっていたのですが、どちらかというとインドアよりもビーチのほうがファンの方との距離が近いですね。より自分が応援されているんだな、と実感しています。
出縄部長:それはいいことですね。私たちは当初、大会に協賛することで、企業として社会貢献、地域貢献につながること、社内では社員の求心力、商品の訴求につながると思ってやってきましたが、今はひとつのイベントを地域の皆さんと一緒に作り上げる、まさに地域共生を成し遂げていると年々感じています。
村上:私は平塚に住むようになって思ったことは、ビーチパークではいつもいろいろなイベントがあって普段から一市民として楽しんでいます。今回の『
ガラナ・アンタルチカ杯
』も他のビーチスポーツとふれ合えると聞いています。そのような場所で自分自身が力を発揮できる機会をいただいたので、盛り上がるように貢献していきたいです。
越川:海外の大会に行くと、ひとつの大会が街のお祭りとして盛り上がっていますし、そういう中でやるのは、やはり選手のモチベーションも上がります。私自身は昨シーズン初めて『
ガラナ・アンタルチカ杯
』に出場して、海外の大会に近いイベント性の高い大会だと感じました。今年も地域の方々が楽しめる場所として、一緒に作り上げていきたいですね。
社長:今後もわが社では全面的に大会、そしてビーチバレーボールを応援していく姿勢は変わりません。ぜひこの大会をステップにして、選手の皆さんには2020年東京オリンピックでの活躍を期待したいと思います。