ビーチバレーボール

フレンズAジェンツーとCynthiaが初優勝 「湘南藤沢カップ 第15回全日本ビーチバレーボール4人制中学選手権大会」

フレンズAジェンツーとCynthiaが初優勝 「湘南藤沢カップ 第15回全日本ビーチバレーボール4人制中学選手権大会」

「湘南藤沢カップ ビーチバレージャパン4×4 U-15第15回 全日本ビーチバレーボール4人制中学選手権大会」が8月17日(土)18日(日)神奈川県藤沢市鵠沼海岸で開催されました。台風7号の接近に伴い、1日目は午前に予定されていたスケジュールを変更。
午後からの開会式となり、各3チームによる予選グループ戦を行いその順位を踏まえ、2日目には1位・2位・3位グループに分けた決勝トーナメントが行われました。

台風一過となった1日目は気温が一気に上昇し、2日目は大雨に見舞われ試合を一時中断しましたが、全日程を無事に終了。台風の影響により、九州のチームに複数出場のキャンセルもありましたが、男子38チーム、女子39チームが参戦しました。

強豪が出揃った男子1位トーナメント。優勝を飾ったのは、岐阜のフレンズAジェンツーでした。「山場になったのは準々決勝の藤沢クラブAさんとの試合。2-8と負けていましたが、大雨による中断後、ゼロからスタートしようということで心機一転挑んだ結果、逆転して突破することができました」と立松朋子監督。波に乗ったフレンズAジェンツ-は決勝まで勝ち進みました。

決勝戦の相手は、藤枝リアン(静岡)との接戦を制して勝ち上がってきた清原中学校(栃木)。手塚千貴監督が「今年から初めてまだ経験は浅いですが、レシーブもできてブロックもできる。穴がないバランスのとれたチーム」と評するように、決勝トーナメントでも存在感を発揮していました。

ともに初優勝を目指して戦った決勝戦は、冬場からずっと1本目のサーブレシーブ、ディグの精度を掲げて練習してきたフレンズAジェンツーが、序盤から主導権を握る展開に。「やっぱり経験の差は大きいと思いました」と手塚監督。それまで勢いを見せていた清原中学校はなかなか点数差を埋めることができず、25-11とフレンズAジェンツーが念願の初優勝に輝きました。

上(左)が男子優勝のフレンズAジェンツー 下(右)が準優勝の清原中学校

 

女子の1位トーナメントもハイレベルな戦いが繰り広げられました。決勝まで勝ち上がってきたのは、Cynthia(京都)とクラブ・レリーフ(神奈川)でした。
クラブ・レリーフは一昨年、女王に輝いたチーム。勝負所の決定力と粘り強いディフェンスが身上で準決勝では昨年の準優勝チーム、リアル・マーメイド(奈良)を破り、決勝進出を果たしました。
一方のCynthiaは、創部6年目で今年初のビーチバレーボールに取り組み、6月から練習をスタートしたチーム。1位トーナメントでは準決勝のSSBVC(兵庫)に逆転で勝利し、勢いがありました。強豪クラブ・レリーフからリードを奪うと、最大の武器であるコースを突いたサーブで相手を崩し、順調に得点を重ねていきます。
「自分たちのチームは身長が低くて強いスパイクが打てない分、レシーブでつなぐことや、ポーキーショットで相手をいなすなど、いろんなことを使いながらみんなでがんばりました」とエースの三好心桜選手。途中、クラブ・レリーフに追い上げられましたが、25-23と激戦に終止符を打ち、Cynthiaは初優勝を掴みました。

チームを率いた佐藤升男監督は、「チームの卒業生、そして自分のかつての教え子たちが入れ替わりで練習に参加してくれて、子どもたちにアドバイスを送ってくれました。コーチが現在闘病しているので、自分たちもがんばろうという想いも力になりました。この優勝はコーチに捧げたい」と、うれし涙を目に浮かべました。

今年もたくさんのドラマが生まれた「湘南藤沢カップ 第15回全日本ビーチバレーボール4人制中学選手権大会」。中学生たちの熱き舞台となった湘南の夏は幕を閉じました。

 

上(左)が女子優勝のCynthia 下(右)が準優勝のクラブ・レリーフ