長崎が初優勝に輝く「ビーチバレージャパンジュニア 第23回全日本ビーチバレーボール高校男子選手権大会」
「ビーチバレージャパンジュニア 第23回全日本ビーチバレーボール高校男子選手権大会」が8月9日(金)から11日(日)、大阪府阪南市・箱作海水浴場ぴちぴちビーチで行われ全国47の都道府県から開催地代表を含め合計48チームが出場しました。今年は暑熱対策として1日に行う試合数を最大2試合とし、例年とは異なる形で日本一を争いました。
そして今大会においては、気温が35℃を記録すると、選手の安全を守るため一時試合を中断。レフェリーが選手の体調を確認し、その間にコートを散水し熱中症を予防するという試みも導入されました。
決勝まで勝ち上がったのは、長崎の梶山剛大/園田柊弥(ともに鎮西学院高校)組と、鳥取の小田井康祐/徳山天(ともに鳥取中央育英高校)組でした。
長崎は、史上初の決勝進出となりました。身長184cmと高さを誇る園田と巧さが光る梶山のコンビネーションで強豪を次々に粉砕。準決勝では昨年準優勝の実力者、京都の吉田海斗/草開幹(ともに洛南高校)組に勝利をあげました。
もう一方のトーナメントを勝ち残ってきた鳥取も、昨年のかごしま国体でベスト4入りを果たした熊本の池田大心/山下聖斗(ともに鎮西高校)組を振り切るなど、接戦を制してきました。
試合は序盤から、両者一歩も引かない迫力のある攻防戦が繰り広げられます。最初にペースを掴んだのは、鎮西学院高校でした。「園田がブロックで相手のショットもさわっていて、コースをしっかり締めてくれたので、自分も後ろでレシーブしやすかった」と梶山選手。長崎はブレイクポイントを重ねていき、第1セットを21-16と先取します。
第2セットも、ブレイクポイントだけではなく、サイドアウトもしっかり取っていく長崎のペースで試合が進んでいきます。鳥取は、準決勝まで高い成功率を残してきたブレイクポイントを獲ることができず、苦しい展開に。長崎の勢いを食い止めることができず、21-14とゲームセット。鳥取の徳山選手は試合後、「完全なる体力不足。そこが足りなかった」と悔しさをにじませていました。
長崎勢として初めて高校チャンピオンの称号、金メダルを手にした鎮西学院高校の戸田淳一監督は、「今年は3年ぶりにインターハイに出場することができて、ビーチでも日本一になることができた。今後もインドアとビーチ、二刀流で上を目指していきたい」と抱負を述べました。
▲優勝の長崎県 左から園田/梶山
3位には、和歌山の田中陽悠/花尻朝輝(ともに和歌山北高校)組が試合巧者の京都を封じ込め、2-0(21-19,21-13)と勝利し、和歌山勢として7年ぶりに表彰台に上がりました。
大会有望選手には、長崎の梶山選手、園田選手、鳥取の小田井選手、徳山選手、和歌山の田中選手、京都の草開選手、愛媛の髙内雄心(松山商業高校)選手、熊本の山下選手、8名が選ばれました。