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ファイナルラウンド準々決勝 カナダにストレートで勝利し準決勝進出  男子ネーションズリーグ

ファイナルラウンド準々決勝 カナダにストレートで勝利し準決勝進出  男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」ファイナルラウンドが6月27日(木)よりウッチ(ポーランド)で開催されています。

ポーランド現地時間27日(木)、FIVB世界ランキング2位(試合開始前時点)の男子日本代表チームは同9位で予選ラウンドではフルセットで敗れているカナダと対戦し、セットカウント3-0(26-24、25-18、26-24)のストレートで勝利。2大会連続で準決勝進出を決めました。

 

第1セット、小野寺太志選手のサービスエースや石川祐希選手のブロックで得点を重ね、11-7とリードします。その後も日本は石川選手の2本目のブロック、さらにサービスエースでリードを広げます。しかし、粘りを見せるカナダにサービスエースとブロックポイントの連続得点で点差を縮められます。宮浦健人選手と、深津旭弘選手をコートに送り込みますが、カナダにブロックポイントを喫し、18-18と同点に追い付かれます。終盤、カナダのパイプ攻撃を関田誠大選手のスパイクレシーブからポイントに繋げると、さらに関田選手がサービスエースを決めセットポイントを迎えます。カナダに追い付かれデュースとなりましたが、最後は石川選手のサービスエースで26-24。接戦を制し第1セットを先取します。

第2セットは両チームともにサイドアウトが安定。互いに譲らない展開が続きます。すると関田選手のサーブから2連続得点を奪い11-8と日本が前に出ます。日本はカナダのクイックに対してワンタッチを取り、フロアディフェンスが機能。またカナダのパイプ攻撃を小野寺選手がシャットアウトし、15-11とリードを保ちます。大塚達宣選手のサービスエースで点差を引き離し、交代で入った宮浦選手がサーブで崩し得点に繋げるなど、25-18でセットを連取します。

第3セットの序盤は、第2セットと似た展開でしたが、リベロ・山本智大選手のスパイクレシーブからブレイクし7-5。しかしその後、カナダの強烈なサーブにサーブレシーブを崩され13-15と逆転されます。カナダの2点リードが続く中、小野寺選手のサービスエースで17-18と1点差とします。そこから日本の反撃が始まり、セット終盤には石川選手のサービスエース、ブロックが決まりマッチポイントを迎えます。カナダも粘りを見せデュースとなりましたが、最後はこの日両チーム最多26得点の石川選手のスパイクが決まり26-24。予選ラウンドで敗れたカナダに3-0のストレートで勝利しました。

準決勝では、29日(土)20:00(日本時間翌3:00)よりアルゼンチン対スロベニアの勝者と戦います。

前回大会では果たせなかった本大会初の決勝進出をかけて戦う男子日本代表チームに、引き続き熱いご声援をお送りください。

 

<次戦>

日本時間6月30日(日)3:00 日本×「アルゼンチン対スロベニア」の勝者

BS-TBSで生放送(放送開始時間未定)、U-NEXTで生配信

 

石川祐希選手

「ファイナル1戦目で大事な試合だったので、3-0で勝つことができてよかった。カナダも非常に力のあるチームで、予選ラウンドでは負けている。気の抜ける相手ではまったくなく、隙を見せたら第2セットのようになってしまう。そこはひとつ課題になった。カナダの攻撃に対してブロックディフェンスを機能させられたし、自分や小野寺(太志)選手、関田(誠大)選手、大塚(達宣)選手のサーブが上手く効いていた。この大会では準決勝で勝つことを目標にしている。決勝の雰囲気や舞台を味わうために準決勝は大事になる。この決勝トーナメントは全員がオリンピックをイメージしながら戦っているので、オリンピックに向けても大事な一戦になる」

 

小野寺太志選手

「負けたら終わりという試合で、予選ラウンドで負けたカナダを相手に集中力高くプレーできていたと思うし、相手の勢いのあるプレーに対しても負けずに、一人ひとりが鼓舞しあいパワーのある試合ができていた。(ポーランドに到着してから48時間で試合)まだ(身体が)慣れていない、時差ボケが完全に治っていない状況ではあるが、今できるベストを発揮することができたと思う。相手はサーブが良く、前回の対戦ではサーブレシーブについても石川選手、西田(有志)選手、髙橋藍選手のサーブをキープしていた。自分も効果のあるサーブを打ちたかったし、サーブで悩んでいた分今日は思い切りよく打てていたのではないか。ブロックに関しては前の試合の反省を生かして今日は対応できていた。クイックも要所で関田選手に使ってもらえてありがたいと思った。今大会の目標は去年を超えること。オリンピックまで残りの対外試合も少ないので、一戦一戦みんなで必死になって戦いたい」

 

大塚達宣選手

「予選ラウンドで負けたカナダが相手というのもあるし、ここまで来たらセットカウント関係なく勝ったら次に進めるので、まずはしっかり勝ちに行くこと。チームとしていいスタートをきれるように1セット目の入りなどでしっかり主導権握れるようにやろうと思った。それを達成できた試合だった。自分のサーブはスピードがある方ではないので緩急をつける、取りにくい回転で打つなど工夫ができた。スパイクも予選ラウンドよりは工夫できたと思う。(ブロックとディフェンスの連携がよかった)カナダはスパイクがとてもいい。ミーティングでカナダの特徴を共有してそれ(対策)通りに自分たちはプレーすることができた。どんな試合になっても、どんな展開でも、最後の1点まで自分たちらしいバレーをして、それが勝ちに繋がればいい。しっかり貢献できるようにやっていきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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大会概要

男子日本代表競技日程

FIVB世界ランキング(Volleyball World ウェブサイト)