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女子日本代表チーム ネーションズリーグ初の決勝で銀メダル

女子日本代表チーム ネーションズリーグ初の決勝で銀メダル

「バレーボールネーションズリーグ2024」の決勝が6月23日(日)にバンコク(タイ)で行われました。

FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは、同1位のイタリアと対戦し、セットカウント1-3(17-25、17-25、25-21、20-25)で敗戦。準優勝で大会を終えました。国際バレーボール連盟(FIVB)主催国際大会でのメダル獲得は2014年「ワールドグランプリ」以来10年ぶりです。

 

第1セット、この試合は宮部藍梨選手と和田由紀子選手をスタートから起用。序盤からイタリアの攻守に阻まれ0-3とリードを許すと、石川真佑選手、古賀紗理那選手のスパイクで反撃をみせるもイタリアの勢いが止まらず、4-8とされたところで日本は2回目のタイムアウトを使い切ります。古賀選手が決定力を上げていくものの、攻撃力の高いイタリアから連続得点を奪うことができず、大きく点差が広がります。山田二千華選手の攻撃からペースを掴み、14-18と追い上げますが、17-22で終盤へ。最後は和田選手のスパイクが僅かにサイドラインを割り、17-25でこのセットを落とします。

第2セット、和田選手に代えて林琴奈選手をスタートで起用します。日本は宮部選手、石川選手の活躍でいいスタートを切りますが、徐々にイタリアにペースを握られます。リベロ・福留慧美選手が相手の強打を必死に上げ、古賀選手のスパイク得点へ結び付けると、8-9とイタリアに食らい付きます。驚異の粘りで応戦するイタリアに、日本も負けじと小島満菜美選手、林選手らがボールを上げますが、攻撃力で勝るイタリアに連続失点を喫し、9-16と劣勢を強いられます。流れを変えるために関菜々巳選手、井上愛里沙選手をコートへと送り込むも点差は縮まらず、このセットも17-25で失います。

第3セット、一矢報いたい日本は井上選手と荒木彩花選手をスタートから起用します。その荒木選手のブロックポイントで5-6、古賀選手のバックアタックで6-7と、序盤は互角の展開となります。何度もイタリアの高いブロックからリバウンドを奪い、井上選手が後衛からスパイクを決めるなど得点を重ねると、相手のミスもあり10-9と逆転に成功します。さらに古賀選手がレシーブでも存在感を見せると、その上げたボールを井上選手が決め15-12。井上選手はサーブでも連続得点を奪い18-13と中盤は日本がペースを握ります。3連続失点で18-16とされるも、古賀選手、林選手が踏ん張り、20-17と先にポイントを20点に乗せます。24-21でセットポイントを迎えると、相手のスパイクがコートを割り、25-21でこのセットを奪い返します。

第4セット、どこからでも攻撃を仕掛けてくるイタリアを前にブロックの的が絞れず苦戦を強いられると、持ち味の守備で応戦しますが、6-11と劣勢の展開に。荒木選手のクイック、古賀選手のスパイクで10-14と食い下がり、セット終盤には和田選手の活躍で18-21と3点差まで追い上げますが、20-25でこのセットを落とし準優勝となりました。

この試合に先駆けて行われたブラジルとポーランドによる3位決定戦ではセットカウント3-2(25-21、26-28、25-21、19-25、15-9)でポーランドが勝利し、銅メダルを獲得しました。

また決勝戦後に表彰式が行われ、日本からはキャプテン・古賀紗理那選手がベストアウトサイドヒッター賞、小島満菜美選手がベストリベロ賞を受賞しました。

 

1か月超におよんだネーションズリーグの戦いもこれで閉幕となりました。大会期間中は女子日本代表チームへのたくさんのご声援をありがとうございました。

1か月後に迫るパリ2024オリンピックに向けて、チームは今一度結束を高め最終調整に入ります。今季の集大成であるオリンピックでも女子日本代表チームへの後押しをよろしくお願いいたします。

 

<コメント>

岩崎こよみ選手

「パリオリンピックの切符を懸けて挑んだネーションズリーグで、最終的にメダルを獲ることができて嬉しく思う。貴重な経験をさせてもらえた。(国際大会の決勝は)なかなか味わえることではないので、自分自身は思い切りやろう、思い切り楽しもうと思った。やはり技術、メンタル、フィジカルにおいて力の差を感じたので、世界はレベルが高いと感じた。コートに出ている選手、ベンチにいる選手、リザーブの選手の全員でここまで来たと思っている。特にチームメイトの山岸あかね選手は本当に心の支えだし、山岸選手がいたからここまで戦うことができたと思うので感謝している。(オリンピックの)切符を取ることに全力でやってきて、切符を取ることができたうえに今日のような試合や昨日のブラジル戦を経験することができた。オリンピックでは同じように世界のトップと対戦する機会がある。世界と戦う厳しさを感じられたからこそできる準備がある。自分もオリンピックのメンバーに残ってコートでプレーをし続けるために質を高めてしっかりアピールすることを意識して、残り短い期間だが今までのバレー人生全てを懸けるくらいの気持ちでやっていきたいと思う」

 

山田二千華選手

「なかなか経験することができない舞台に自分たちが立って試合することができて、本当にいい経験だった。イタリアと対戦して高さや決勝の舞台だからこそのプレーも多くあった。それに対して通用しているプレーもあったと思うので、この先の試合でも続けていきたい。(フル代表としては)国際大会でのメダルは初めてだったので、ありがたい重みだった。敵わないと思うチームはたくさんあったが、対戦しないと分からないこと。それをどうやって乗り越えていくかが課題だと思うので、そういった相手と戦えたのは今後に繋がると思う。(パリオリンピックに向けて)国際大会で表彰台に立てたことは大きいと思うので、自分たちの力に繋げていきたい」

 

井上愛里沙選手

「私たちが自分たちのバレーを展開し続けることができればイタリアのような相手に対してもリードできる場面もあったので、収穫のある大会だった。こういう舞台はなかなか経験することできないし、今日は自分にとってもチームにとってもオリンピックに繋がる試合にしようと臨んだ。相手のブロックがすごくよかったので、今日に関しては被ブロックされるのも覚悟の上で割り切って打っていこうと決めていた。最初は打ち方が悪く被ブロックが多かったが、後半にかけてどこが抜けるか探りながら打つことができたので、そういった部分をオリンピックまでに集中してやっていきたい。自分たちがやるべきことをやって、残り短い期間だがよりいい状態でオリンピックを迎えられるように準備していきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング(Volleyballl Worldウェブサイト