中国にストレートで勝利しベスト4進出 女子ネーションズリーグ
「バレーボールネーションズリーグ2024」ファイナルラウンドが6月20日(木)にバンコク(タイ)で開幕しました。
FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは、同6位の中国とファイナルラウンド準々決勝を戦い、セットカウント3-0(25-21、25-21、25-22)のストレートで勝利。ベスト4進出を決めました。
第1セット、長いラリーから荒木彩花選手がブロックを決め先取点を奪った日本は、ブロックディフェンスが機能し4-1と幸先のいいスタートを切ります。サーブレシーブとディグの両方を任されたリベロ・福留慧美選手の安定したレシーブがチームに勢いをもたらし、セッター・岩崎こよみ選手はミドルとサイドを巧みに操り攻撃を仕掛けます。15-9とリードを奪うも、中国は高さを生かしたブロックで日本の攻撃を封じてきます。2点差まで詰め寄られますが、林琴奈選手が相手ブロックを利用したスパイクで流れを引き戻します。終盤は1点を争う戦いとなりますが、岩崎選手のサービスエースで23-20とした日本が25-21で第1セットを先取します。
第2セットは山田二千華選手のサービスエースなどで序盤は日本が試合を優位に進めます。古賀紗理那選手が針の穴を通すような絶妙なスパイクをみせ6-4としますが、中国が徐々に調子を上げ逆転を許してしまいます。古賀選手のバックスアタックや石川真佑選手のサービスエースで14-15と1点差まで追い上げると、宮部藍梨選手がリリーフサーブで起用され、サービスエースを含む4連続のブレイクに成功し19-17とします。終盤、石川選手はレシーブで、古賀選手はスパイクとサーブでチームを引っ張り、最後は岩崎選手のブロックが決まり25-21で2セットを連取します。
第3セット序盤は点を奪い合い互角の戦いが続きます。林選手が繋いだボールで連続得点を奪い9-5と日本がリードしますが、中国の反撃が始まり逆転を許す展開に。福留選手のスーパーレシーブから古賀選手が決めたのをきっかけに流れを掴んだ日本は中国のブロックに苦しめられますが、古賀選手を中心に攻め、さらに途中交代の渡邊彩選手のサービスエースも決まり22-20とします。石川選手のスパイクでマッチポイントを握ると、最後は石川選手のスパイクで25-22とし、ストレートで勝利しました。
準決勝の相手は予選ラウンドを全勝でファイナルラウンドに進んだブラジルと開催国・タイの勝者と対戦します。パリ2024オリンピックに向けて本大会で弾みをつけたい女子日本代表チームに引き続きご声援をお送りください。
<次戦>
準決勝は6月22日(土)に行われ、BS-TBSで放送予定、U-NEXTで生配信します。
試合開始時間や対戦相手は決まり次第ウェブサイトにてお知らせします。
<コメント>
石川真佑選手
「前半、スパイクを決めきれていなかったので、しっかりディフェンスでチームに貢献しようと意識していたので、対応できてよかった。後半は点数を取れてよかった。(次戦は)難しい試合になると思うが、そういうときこそチーム全員で一つになって戦うことが大事。相手も勝ちに来る熱量があるので、そこで負けにようにやっていきたい」
福留慧美選手
「久しぶりにサイドアウト側も入るということですごく緊張もあったが、チャンスをもらえたので自分の役割を果たそうと臨んだ。サーブレシーブの部分では、自分自身が崩れてしまう場面もあったが、パサーの人とコミュニケーションをたくさん取ることができたのでよかった。(次戦では)まずは自分たちの持ち味である速さを意識して精度高く試合に臨めるようにしたい」
宮部藍梨選手
「2セット目、劣勢の場面でコートに入って、今日は3-0で勝ちたい試合だったので、流れを盛り返してそのセットを取ることができて、次のセットも取ることができたのはよかった。(自身のプレーについて)特に2セット目で奥に差し込むサーブが打てたことと、そこでサーブポイントを取ることができたところはよかった。リベロとアウトサイドヒッターの間に打つと指示があったが、奥に打とうと思い、自分でチョイスしたところに打つことができ、決まったので嬉しかった。次戦の相手はまだ決まってないが、しっかり準備することと、相手が強くなるにつれて長い試合や苦しい場面が多くなると思うが、そうなったときにいかにチーム全員で目を合わせて一つになって戦うかが重要になる。できなかったことや修正していかなければいけないところが予選ラウンドで分かったので、いい意味でチャレンジしていきたい」
写真提供:VolleyballWorld
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