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パリ2024オリンピック出場のカナダにフルセットで敗れる  男子ネーションズリーグ

パリ2024オリンピック出場のカナダにフルセットで敗れる  男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第3週フィリピン大会が6月18日(火)よりマニラで開催されています。

日本時間同日、FIVB世界ランキング3位(試合開始前)の男子日本代表チームは同12位でパリ2024オリンピックの出場権を獲得しているカナダと対戦し、セットカウント2-3(21-25、25-20、15-25、25-20、10-15)で敗戦。予選ラウンドの通算成績を6勝3敗としました。

 

第1セット、日本は精度の高いレシーブを返しますが、カナダのブロックが機能しこのセットだけでブロックポイントを3本許します。日本はブレイクチャンスを作りますが点数に結びつけられず、リズムが掴めないままセットが終了。 第1セットを先取されます。

第2セットは、サイドアウト率が80%まで上昇。さらにサーブを起点に劣勢を覆します。山内晶大選手のサーブからブレイクすると、中盤には、髙橋藍選手が緩急のあるサーブで崩し19-14と引き離します。マッチアップを変更したことで流れも変わり、第2セットを奪いセットカウントで並びます。

第3セット、スタートから終始カナダのペースとなります。相手にサービスエースを許したことに加え、日本はスパイクミス4本や、被ブロック3本もあり、15-25でこのセットを落とします。

第4セット、カナダのペースで試合は進んでいましたが、途中出場の髙橋健太郎選手がこのセットだけで4得点の活躍。さらに関田誠大選手のサーブ時に連続ブレイク、そして石川祐希選手の2連続サービスエースで流れを掴んだ日本が25-20で取り、試合はフルセットへ突入します。

しかし、第5セットは序盤からカナダにリードを許すと7-4で後半へ。このセットだけで被ブロック4本とカナダの壁を打ち破れず10-15。フルセットの末、カナダに敗れました。

 

全てのセットで、序盤はカナダペースで試合が展開され、日本は追いかける立場となりました。第2、4セットは連続ブレイクやサービスエースで中盤から優勢に持ち込めましたが、課題であった被ブロック、サーブレシーブの連携などが出たセットは苦しい展開となりました。さらに、サービスエースはカナダを上回る8本を決めたものの、ブロックポイントはカナダの12本に対し、日本は3本となりました。

フィリピン大会2戦目の相手は、オランダと21日(金)に対戦します。男子日本代表に引き続き熱いご声援をお送りください。

 

<次戦>

日本時間6月21日(金)20:00 日本×オランダ

BS-TBSで19:30から生放送、U-NEXTで生配信

 

山本智大選手

「負けはしたが、個人のプレーを振り返るとサーブレシーブやスパイクレシーブが要所で出ていたので、悪くはなかった。カナダは去年のパリ五輪予選を勝ち抜いて勢いのあるチームとわかっていたが、いざやってみると遥かにレベルアップしていた。こちらには改善すべき点がたくさんあると分かった。まだ試合は続くので修正したい。なるべく石川(祐希選手)選手の負担を減らすため、左側のボールや少しでも自分の方に寄ってきたボールは取ったり、攻撃に集中できるように声掛けしたり、陣形を取ったりした。(FIVB世界ランキングのポイントを失うことは)オリンピックで対戦するチームにだけでなく、来年にも影響がある。今日負けたことはしっかり反省して、次のオランダ戦はいい勢いを出して勝ち続けるしかない。一から頑張りたい。今日は負けてしまったがいいところもあった。悪かった点は反省してオランダ戦で全員がベストパフォーマンスで臨めるようにいいリカバリーをしたい。負ける経験は重要。オリンピックまで勝ち続けることは難しい。負けたくて負けたわけではないが、結果を真摯に受け止めて明日に繋げればまた成長できると思う。チーム全員で作り上げて行きたい」

 

西田有志選手

「カナダは今シーズンのネーションズリーグで結果を出しているチームなので警戒して臨んではいた。うまくいっているときはセットを取ったりしていたが、継続しきれず苦しかった。負けはしたが、こういう経験を素直に受け止めて次に進めたらと思う。もう少しブロックディフェンスを機能させたかった。2、3セット目は段階的に状況が変わっていたのでそこは対応できていたのではないかと思う。(個人としては)状況によってはうまく決められていたが、連続してミスをする場面もあったことが印象に残っている。しっかり修正しなければいけない。こういうときも自分の役割を果たさなければいけない。戻るわけではなく前進するように改めてやっていきたい。(予選ラウンド残り3試合)簡単な試合ではないからこそ自分たちがやるべきことがたくさんある。ナーバスにならず自分たちがやるべきことをしっかりやっていけば絶対に点数やランキングはついてくる。目の前の一戦一戦を戦って行きたい」

 

髙橋健太郎選手

「相手のサーブに攻められた。相手のオポジットの選手はバックアタックが少ないということでしっかり対策はしていた。そのディフェンスは機能していたと思うが、切り返しやブロックを抜けた後に止められるボールを止められなかったときに、相手の方が一枚も二枚も上手だった。(途中出場で)ラリーを作るために入った。相手のサーブが走ってブレイクが取れていなかった。二段トスになった時のブロックを期待されて途中出場したと思っている。ただ、自分としては不甲斐ない結果で、もう少し思い切ってやりたかった。チームは今成長段階にある。勝ってばかりでは味わえない経験もしなければいけない。ここでチームがどうあるかによって再構築できるかがかかっている。チームとして自分たちのバレーボールがどういうスタイルなのかを再確認するいい機会になった。オリンピックまでこういう試合は必ずある。自分たちを信じて頑張りたい。(残り3試合)毎回勝負していかないといけない。チャンスが回ってきた時にしっかり活躍してチームを勢い付けられる存在でありたい。練習から努力していきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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FIVB世界ランキング(Volleyball World ウェブサイト)