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ファイナルラウンド進出の日本、セルビアにストレート勝ち 女子ネーションズリーグ

ファイナルラウンド進出の日本、セルビアにストレート勝ち 女子ネーションズリーグ

バレーボールネーションズリーグの日本ラウンド「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」の女子大会5日目が6月15日(土)、西日本総合展示場(福岡県北九州市)で行われました。

FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは本日、同9位のセルビアと予選ラウンド11戦目を戦い、セットカウント3-0(25-22、25-18、25-15)のストレートで勝利。本大会の通算成績を8勝3敗(勝点25)としました。

 

パリ2024オリンピック出場が決まって最初の試合、日本はセルビアと対戦しました。

第1セット、立ち上がりは石川真佑選手や古賀紗理那選手のスパイクで得点した日本。攻めのサーブで日本を崩しにくるセルビアに対し、荒木彩花選手や林琴奈選手のブロック、山田二千華選手のスパイクで応戦し互角の試合展開とします。中盤、17-15の場面でセルビアにミスが出て18-15と抜け出すと、最後は古賀選手、石川選手らの活躍により25-22で先取します。

第2セット、古賀選手のバックアタックでリズムを掴むと、林選手、石川選手も躍動し6-2とリードを奪います。その後、石川選手のスーパーレシーブから古賀選手が瞬時の判断で林選手のバックアタックを演出、さらに林選手がサービスエースを決めて優位に試合を運びます。その後も岩崎こよみ選手のブロックや山田選手のブロード攻撃などで14-6とリードを広げてセット後半へ。セルビアに一時は3点差まで詰め寄られますが、古賀選手、林選手らの活躍で点差を保つと、リリーフサーバー・田中瑞稀選手のサーブでブレイクに成功し21-16とします。さらに選手交代を行い、宮部藍梨選手がリリーフサーバーでコートに送り出されると、そのまま前衛に回ってスパイクでの得点を奪い、25-18で2セットを連取します。

第3セット、このセットスタートから起用された宮部選手がブロックで活躍をみせます。セッター・岩崎こよみ選手がリベロ・小島満菜美選手からの正確なサーブレシーブからスパイカーを生かすトスワークをみせると、それに応えるかのように古賀選手も切れのあるスパイクを連発します。もう一人のリベロ・福留慧美選手も安定したスパイクレシーブから得点を演出し、10-5と大きくリードします。日本は中盤以降も石川選手、古賀選手の活躍でリードを広げ、終始優位な展開で試合を進めます。終盤、2枚替えでコートに立った和田由紀子選手、関菜々巳選手も役目を果たし、25-15でこのセットも取った日本がストレートで予選ラウンド8勝目を挙げました。

なお昨日までに行われた試合の結果により、日本は本日のセルビア戦と明日のアメリカ戦の結果に関わらずカナダ(7勝5敗、勝点20)と、9位以下の8チームを上回ることが決まったため、20日(木)からバンコク(タイ)で行われるファイナルラウンドに進出することが決まりました。

またこの試合に先立ちカナダ対フランス、イタリア対アメリカの試合が行われ、カナダとイタリアがそれぞれ勝利しています。

女子日本代表チームは16日(日)、本大会ここまで6勝5敗で予選ラウンド8位のアメリカ(FIVB世界ランキング5位)と予選ラウンド最終戦を戦います。ファイナルラウンドに繋がる試合ができるよう、明日も女子日本代表チームへのご声援をよろしくお願いいたします。

 

<次戦>

6月16日(日)18:45 日本×アメリカ

TBS(地上波)で18:30から生放送、TVer、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

岩崎こよみ選手

「1セット目の入りは自分のトスのクオリティがあまりよくなく焦ってばかりだったが、みんながカバーしてくれた。明日に繋げられればと思う。(明日は日本での最終戦)たくさんの方に会場に来ていただいて、バレーボールに触れて、好きになってもらえたらこれ以上嬉しいことはない。そのきっかけになるようにしたい。明日はアメリカとの対戦で難しいと思うが、負けないようにしたい。皆さんの応援の後押しを借りて思い切りすべてを出し切りたい」

田中瑞稀選手

「すごく緊張したが役割を全うできたと思う。気持ちの作り方が難しかったが、チームのためにやることが優先だと思っていたので、しっかり気持ちを切り替えて、コートの外でも自分の準備とチームのために何ができるかを考えていた。自分がコートに入るときに(リザーブメンバーが)すごく背中を押してくれて本当にありがたかった。次のアメリカ戦も大事な試合なので、自分の役割を考え、チームにいい影響を与えられるように自分の仕事をしっかりやって勝ちに貢献できるように頑張りたい」

福留慧美選手

「(試合前のミーティングで初めて発言していたが)カナダ戦で負けたときにブロックディフェンスが上手くいっていないところがあったので、自分がディグリベロとしてコートに入っている以上はブロックの関係などについてたくさんコミュニケーションを取らないといけないと感じ、間違っていてもいいので自分から発信しようと思った。明日のアメリカ戦でチーム全体として日本らしいバレーを出すことと、ブロックディフェンスについて自分から発信してブレイクをたくさん取れるようにしたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング(Volleyballl Worldウェブサイト