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今大会全勝のスロベニアに勝利し、予選ラウンド6勝2敗 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

今大会全勝のスロベニアに勝利し、予選ラウンド6勝2敗 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

バレーボールネーションズリーグの日本ラウンド「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」が、西日本総合展示場(福岡県北九州市)にて開催されています。

6月8日(土)、FIVB世界ランキング5位(試合開始前時点)の男子日本代表チームは、同6位のスロベニアと予選ラウンド8試合目を戦い、セットカウント3-1(25-23、19-25、26-24、25-21)で勝利し、予選ラウンドの通算成績を6勝2敗としました。

 

第1セットは髙橋藍選手のサーブでスタート。石川祐希選手のスパイクやブロックなどで攻める日本に対し、スロベニアもディフェンスで粘りをみせ、序盤はサイドアウトの応酬に。西田有志選手のサービスエースで9-7と、日本が一歩抜け出したかと思われましたが、スロベニアにブロックで追い付かれ9-9。その後は16-19と一時3点差まで広げられますが、髙橋藍選手の強烈なスパイクとサービスエースで19-19と追い付くと、さらに髙橋藍選手の好レシーブから西田選手がスパイクを決め20-19とし逆転。終盤は一進一退の攻防が続きますが、最後は相手のミスで25-23として第1セットを先取します。

第2セット、序盤は1-4とリードを許す展開に。西田選手の相手リベロを弾き飛ばすサービスエースなどで9-9に追いつきますが、主導権を奪えず10-13と再びリードを許します。連続サービスエースを奪われ15-21となったところで日本はタイムアウトを要求しますが、流れは変えられず19-25でこのセットを失います。

第3セット、日本は関田誠大選手のサービスエースを含む4連続得点で6-3とリードに成功。小野寺太志選手のブロックや西田選手のサービスエース、山内晶大選手のクイックなどで14-10としますが、スロベニアに強烈なスパイクを決められ16-16と追い付かれます。髙橋藍選手の好レシーブを関田選手が巧みにセットすると石川選手が決め20-20、さらに甲斐優斗選手のサービスエースや山内選手のブロックで23-21としますが、セット終了間際に逆転を許しセットポイントを握られます。それでも石川選手のライトからのスパイクでデュースに持ち込むと、最後は髙橋藍選手が押し込み26-24で第3セットを取ります。

第4セットはこの試合チーム最多26得点の西田選手がスパイクにブロックにと躍動し、8-5と日本がリズムを掴みます。関田選手の巧みなトスワークや石川選手の迫力あるスパイク、西田選手のブロックなどで20-17とリードして終盤へ。石川選手のトスを髙橋藍選手が決めてマッチポイントを握ると、最後は西田選手の強烈なスパイクでこのセットを奪い、本大会全勝のスロベニアをセットカウント3-1で下しました。

 

この試合開始前のFIVB世界ランキングで5位(340.96ポイント)の日本に対してスロベニアは6位(340.03ポイント)と、両チームは1ポイント未満の差で近接していました。本日行われたポーランド対ブラジルの試合でブラジルが勝利し4位に浮上したこともあり、日本はスロベニアに敗れれば6位まで後退する可能性がありましたが、勝利したことで日本は4位に再び上昇しました。

西日本総合展示場では日本とスロベニアの試合に先駆けてトルコ対イランとポーランド対ブラジルの2試合が行われ、トルコとブラジルが勝利しています。

予選ラウンドの最終成績上位7チームとファイナルラウンドの開催国・ポーランドの8チームが、6月27日(木)から行われるファイナルラウンドに進出します。日本は予選ラウンド第2週までの8試合を終えて3位(6勝2敗、勝点16)につけています。

福岡大会での4試合を戦い終えた男子日本代表は、マニラで行われる予選ラウンド第3週フィリピン大会に出場します。マニラではカナダ、オランダ、フランス、アメリカとの4か国と対戦します。予選ラウンド突破を目指す男子日本代表チームに引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

 

<次戦>

6月18日(火)20:30(日本時間21:30) 日本×カナダ

BS-TBSで21:00から生放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

石川祐希選手

「(セットカウント)3-1で勝つことができたのは大きいが、僕自身プレーはあまりよくなかったので、そこはしっかり反省しなければいけないし、今日はチームメイトに助けられた試合だった。(今日は試合の途中で)イライラしてしまい、自分で上手く消化できなかったのは良くなかった。キャプテンとしてはやってはいけないことだったので反省したい。(今日の勝因は)サーブレシーブで耐えることができたことと、サーブは全員いいサーブが打てていたので継続していきたい。スパイクに関しては僕も含めミスが多く、相手に拾われて切り返されるケースがあったので、そこは改善しなければならないと思う。(福岡大会を振り返って)3勝1敗で勝ち越せたところはよかったが、内容や完成度はまだまだなところがチームとしても個人としてもある。オリンピックに向けて時間があるようでないので、フィリピン大会やファイナルでしっかり固めて、ベストなチームでオリンピックの準備をしていきたい」

山本智大選手

「スロベニアは世界ランキングが近いので負けられない相手だし、オリンピックでも戦う可能性がある相手なので、(セットカウント)3-1というスコアでもまずは勝つことができて安心している。(自身のプレーを振り返って)スパイクレシーブも良かったが、レセプションでも人と人の間のボール(でのレシーブミス)やサービスエースを取られることがなかった。まだ完璧ではないがしっかり課題を持ちながら次のフィリピン大会に繋げていきたい。スロベニアは人と人の間を狙ってくることをチームでミーティングをしながら共有し対策することができた。個人のミスはまだあるが、ある程度自分たちのコートにキープすることができた。フィリピン大会では強豪国のフランスやアメリカと対戦できる最高のチャンスなので、いい準備をして、いい試合をして絶対に勝ちたい。(福岡大会は)僕たちを後押ししてくれたし、ホームの良さを感じる試合だった」

西田有志選手

「タフな試合にはなったが、勝ち切れたことでこの試合でしか得られないものを得られたと思う。勝負どころでの経験は勝たなければ自分たちの自信にはならない。今日は劣勢が続いたが誰一人欠けることなく(やり切った)。(試合中)自分はバレーボールを楽しんでいたので、それで結果がついてきたことはよかった。3セット目終盤にシャットアウトされた場面は、駆け引きに負けてしまったのが心残り。もっとうまくやれたらと思うがとにかくチームは勝つことができた。自分の力もあったし、チームの力もあった。この結果は嬉しい。(福岡大会を振り返って)厳しい4試合を勝ち越して終えられたことはよかった。ただ負けた試合では修正しなければならない課題があると思うので、目を背けずに。チームで一歩前進していきたい。フィリピン大会もタフな週になると思うが、チーム全員で戦えば絶対に勝ち切れると思う。今日の試合で自信がついたと思うので、もっとチームが強くなるきっかけを求めていきたい。会場の雰囲気はものすごくよかった。(皆さんの声援に)本当に感謝している。オリンピックで勝てるチームを作るために全員で進んでいきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)