ビーチバレーボール

ジャパンツアー第2戦都城大会第25回霧島酒造オープン 男女のベスト4が出揃う

ジャパンツアー第2戦都城大会第25回霧島酒造オープン 男女のベスト4が出揃う

男女各12チームが3チーム×4プールに分かれての総当たり戦を行った後、プール戦上位2組が決勝トーナメント(準々決勝~決勝)を戦う方式の今大会。初日は雨天で気温も低い中での試合となりましたが、2日目の本日は、青空が広がる快晴に。気温も28度まで上昇しました。

 

本日行われた準々決勝を勝ち上がってベスト4以上を確定したのは、男子では石島雄介(トヨタ自動車株式会社)/庄司憲右(ハウスコム株式会社)組、黒川魁(NTTコムウェア株式会社)/関寛之(MAGS)組、上場雄也(松戸レガロ)/長谷川徳海(フリー)組、黒川寛輝ディラン(LIVZON)/福嶋晃介(NTTコムウェア株式会社)組です。明日の準決勝は、石島/庄司組×黒川(魁)/関組、上場/長谷川組×黒川(寛)/福嶋組というカードとなりました。

 

このうち石島/庄司組と黒川(魁)/関組は、5月にお台場で行われた第8回ビーチバレー大成温調カップの決勝でも対戦し、そのときは石島/庄司組が勝利しています。石島/庄司組はジャパンツアー第1戦平塚大会荒井商事杯でも優勝しており、今大会も第1シードの実力ペアです。対する黒川(魁)/関組は2人とも高さはないもののディフェンスがよく、サイドアウトを切ることができ、守備力の高さで相手にプレッシャーを与えて接戦をものにしていくタイプ。「石島/庄司組は作戦やプレーをやり切る力が強いですが、僕たちがポジショニング、ブロックやサーブなどで相手を惑わすことができれば勝機はあると思っています」と虎視眈々とリベンジを狙っています。

 

2人がペアを組むのは今回が2回目ですが、関選手が「魁くんは何をやってもうまい。そして僕が一番素敵だと思うのは声かけです。僕が狙われることが多いのですが、どんなときでも前向きな声かけをしてくれるのがすごくありがたくて。目の前のプレーに集中できるのは魁くんのおかげです」と言えば、黒川(魁)選手も「関さんは、なんでもそつなくできるプレーヤー。僕たち2人は高さがないですが、粘り強く戦えているのが強みです」とコメント。お互いをリスペクトすることで1+1を2以上のものにしている黒川(魁)/関組が、明日、石島/庄司組とどんな戦いを繰り広げるのか注目です。

写真左(上)が石島/庄司組 右(下)が黒川(魁)/関組

 

もう一つの男子準決勝、上場/長谷川組と黒川(寛)/福嶋組の対戦は今大会2度目で、初日に行われたプール戦では上場/長谷川組がフルセットの接戦をものにしています。その試合を「負けましたが内容的には悪くなかったと思います。サイドアウトの場面で同じボールを拾われているのに、そこでの選択肢が少なかったのが僕の反省点で、もっと振っていってもよかったかなと思っています」と振り返ったのは黒川(寛)選手。

 

また、ペアの福嶋選手にも、この大会にかける思いがあります。というのも福嶋選手は昨年のジャパンツアー第7戦名古屋大会後に鼠径ヘルニアの手術を受け、その後はリハビリに専念。「つらい時期を過ごしていました」といいます。ボールを触ることができたのは今年の2月になってからで、「ここにきてようやく本来の自分のプレーができつつあります」とこの大会でのプレーに手応えを感じている模様。「プール戦で負けたときより、さらに一つレベルを上げて臨みたいです」と意気込んでいます。

女子で準決勝に駒を進めたのは、柴麻美(株式会社帝国データバンク)/丸山紗季(地元法人マーチオークシー)組、坂本実優(株式会社キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組、Phoebe Bell /Caitlin Bettenay(ともにオーストラリア)組、松本恋/松本穏(ともにフリー)組です。そして明日の対戦カードは、柴/丸山組×坂本/沢目組、Bell /Bettenay組×松本(恋)/松本(穏)組となりました。

 

準決勝2カードのうち柴/丸山組×坂本/沢目組の対戦は、第1戦平塚大会荒井商事杯の決勝に続き2大会連続で、そのときは坂本/沢目組が勝利しています。明日は再び坂本/沢目組が勝利するのか、それとも昨季、この都城大会でジャパンツアー初優勝を飾った柴/丸山組が、縁起のいい地で躍動するのか。目が離せません。

写真左(上)が柴/丸山組 右(下)が坂本/沢目組

 

 

柴/丸山組同様、この都城大会との相性がいいのがBell /Bettenay組です。というのもコートに使用されているのがオーストラリア産のホワイトサンドなので、オーストラリア国籍の二人にとってはホームでプレーしているようなもの。昨年の大会では準優勝しています。しかも昨年はペアを組んだばかりでしたが、今年は「お互いがどんなプレーをするのか、何を考えているのか分かるようになってきました」(Bell選手)とペア力を上げ、栄冠獲得に燃えています。

写真右がBell選手

 

また、昨年の都城大会ではプール戦を勝ち上がれなかった松本(恋)/松本(穏)組ですが、「昨年までは2人ともいろいろなことをやって、いろいろなことに対応していたので、どのように勝つかが明確になっていませんでした。今年は姉がブロッカー、私がレシーバーと役割を明確にしたこと、そして姉のブロックとフェイクの力がついたことでしっかりと自分たちの強みを出せるようになりました」と妹の松本(穏)選手。この都城大会は砂が深く、さらに明日も気温が高くなる予報のためフィジカルの強さが必要になると思われますが、機動力のある松本姉妹ペアがどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

今年で区切りのいい25回目の大会となった都城大会ですが、大会初日の5月31日(金)にマルキナシム/安達龍一(ともにトヨタ自動車株式会社)組、中川知香/川崎菜々子(ともにハウスコム株式会社)組が都城市役所を表敬訪問しました。都城市役所からは副市長の吉永利広氏、一般社団法人都城市スポーツコミッション専務理事・事務局長の田中芳也氏、都城市観光スポーツPR部・部長の原口文代氏が出席。吉永副市長から「今年も都城市にお越しいただきありがとうございます。会場に観戦しに行くので頑張ってください」という激励の言葉をいただきました。また同日の夜には関係者、選手が一堂に会したレセプションパーティーも行われました。

 

明日は9時からコート1面進行で男子準決勝2試合、女子準決勝2試合、キッズチャレンジ(イベント)、男子決勝、女子決勝という順に行われる予定です。