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ドミニカ共和国に勝利し、予選ラウンド6勝2敗で福岡へ 女子ネーションズリーグ

ドミニカ共和国に勝利し、予選ラウンド6勝2敗で福岡へ 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」予選ラウンド第2週がマカオ(中国)にて開催されています。

現地時間6月1日(土)、FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは、すでにパリ2024オリンピックの出場権を獲得しているドミニカ共和国(同11位)と対戦し、日本はセットカウント3-1(25-20、23-25、26-24、25-23)で勝利。予選ラウンド第2週を終えて、本大会通算6勝2敗としました。

 

中国大会最終戦。この試合に勝って第3週福岡大会に勢いよく臨みたい日本は第1セット、中国戦で活躍をみせた井上愛里沙選手をスタートから起用します。序盤は互いに点数を重ねる展開が続きますが、林琴奈選手や古賀紗理那選手のスパイクで日本が一歩抜け出し11-8とリードを奪います。その後は福留慧美選手や小島満菜美選手を中心とした堅い守りから攻撃では和田由紀子選手が躍動。終盤には、渡邊彩選手がリリーフサーブから得点を奪い、日本がドミニカ共和国の反撃を振り切り25-20として幸先よく第1セットを先取します。

第2セット序盤はドミニカ共和国の高さある攻撃やブロックに苦戦しますが、林選手のサービスエースで5-5と同点とします。互いにサイドアウトを重ね中盤に差し掛かったところで相手のサーブに崩された日本は13-17とリードを許す厳しい展開を強いられます。流れを変えようと松井珠己選手をコートへ送り込み反撃を試みますが劣勢の展開は変わらず、23-25でドミニカ共和国にこのセットを奪われます。

続く第3セット、第2セットの途中から起用された石川真佑選手と松井選手をスタートから起用した日本は、古賀選手のバックアタックで先制点を挙げます。そのまま流れを引き寄せたい日本ですが、相手の高いブロックとパワフルなスパイクで苦しい状況が続くなか、古賀選手がレシーブやスパイクで活躍をみせてチームを鼓舞します。石川選手のバックアタックで追いつき、古賀選手の渾身のスパイクで12-11と逆転に成功すると、流れを掴んだ日本は林選手のスパイクや山田二千華選手のブロックで17-13とリードを広げます。終盤、ドミニカ共和国に24-24と同点に追いつかれますが、最後は古賀選手のスパイクが決まり、26-24で第3セットを奪い返します。

第4セット、破壊力のあるドミニカ共和国のスパイクを封じ込みたい日本ですが、4-12と大きくリードを許す厳しい戦いに。林選手や石川選手らの踏ん張りで徐々に追い上げをみせ9-14とすると、山田選手のブロックや林選手のサービスエースで17-19と2点差まで迫ります。山田選手のサーブからのブレイクで22-22の同点に追いつくと、石川選手のブロックでマッチポイントを奪った日本がセットカウント3-1で勝利します。

中国大会を3勝1敗で終えた女子日本代表。予選ラウンド第3週は、西日本総合展示場(福岡県北九州市)にて開催される買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会に出場します。初戦は6月12日(水)19:20より行われる韓国戦です。パリ2024オリンピック出場権獲得に向けて負けられない戦いが続く女子日本代表に引き続き熱いご声援をお送りください。

 

<次戦>

6月12日(水)19:20 日本×韓国

TBS(地上波)で18:50(関東一部地域)または19:00(全国ネット)から生放送
TVer、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

岩崎こよみ選手

「相手のパワーある攻撃に押される場面が多かったが、我慢強く戦うことができた。自分のプレーの精度がよくなかったのでバタバタしてしまったが、松井珠己選手が入っていいテンポで上げてくれたのでチームの流れもよくなり、勝ちに結び付いたと思う。(大会を通して)毎試合毎試合気が抜けない高いレベルの相手と戦わなければならないので、難しいし体力的にも大変。特に今日のような4試合目は課題が残ると感じるので、コンディションや戦術を含め次につなげたい。(日本のファンの皆さんに福岡大会では)日本チームがONE TEAMで戦っている姿を見せたい。セッターとしてはいいアタッカーが揃っているので、バリエーションのある攻撃を見せられたらと思う」

山田二千華選手

「中国大会は連戦が続いてコンディションが難しい中での試合だった。途中バタついてしまうシーンもあったが今日の試合を勝ちきれてよかった。(個人としては)ブロックで眞鍋監督と『キルブロックを出せるときは、しっかり出す』と話をしていた。レフトのブロックが決まったときは安堵感と次につなげられるような1点を取れてよかったと思った。サーブでも流れを日本に持ってこれるように意識して打ち続けた。(中国大会は)苦しい時間帯を自分たちで乗り越えてきた大会だった。それを自信に次の大会にもつなげていきたい。(福岡大会では)自分たちのプレーを出しきって強い(日本)チームを皆さんに見せられるよう頑張りたい」

荒木彩花選手

「相手のパワーに押される展開だったが3-1で勝つことができてよかった。中国大会では毎試合スタートからの起用でいい緊張感の中でプレーできたが、ブラジル戦、フランス戦でデータを取られた中での(昨日今日の)試合だったので、相手が対策してきたときに対策されっぱなしだった。攻撃の面では自分のひと工夫がチームのためにも、自分のためにも必要だと思った。いい経験ができたが、新しい課題が見つかった(中国大会の)4試合だった。(福岡大会は)地元での開催ということで、またタフな4試合になると思うが、福岡の皆さんに勝つ姿を見せたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング(Volleyballl Worldウェブサイト