国際大会

中国とのアジア勢対決を制す 女子ネーションズリーグ

中国とのアジア勢対決を制す 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」予選ラウンド第2週がマカオ(中国)にて開催されています。

現地時間31日(金)、FIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは、同6位の地元・中国と対戦しました。この大会でパリ2024オリンピックの出場権獲得を目指すチーム同士、そして本大会初めてアジア勢となったこの試合、日本はセットカウント3-1(25-22、19-25、25-18、25-17)で勝利し、本大会通算を5勝2敗としました。

 

山田二千華選手の連続サービスエースで始まった第1セット。好調の荒木彩花選手がクイックを繰り出し、石川真佑選手、林琴奈選手も豪快なスパイクを決めて5-2とリードします。中国の高さのあるブロックに苦しめられ9-9と同点に追い付かれるも、古賀紗理那選手のライトからのバックアタックなどで11-9とした日本は、中国の攻撃からの切り返しを全員で確実に得点へ結びつけ、14-10とリードを広げます。その後も荒木選手のブロックやサービスエースで17-11。3点差まで迫られる場面もありましたが、古賀選手や山田選手らの活躍でリードを保ちます。終盤、中国が高さを生かしたブロックやスパイクで日本に襲い掛かってきますが、最後は林選手がライトへ回り込みスパイクを決め、25-22で第1セットを先取します。

第2セット序盤は中国のペースで試合が進んでいきます。日本は攻めのサーブに徹し中国陣営を崩して7-7と同点に追いつきますが、中国の高いブロックが立ちはだかり8-11と再び劣勢に。井上愛里沙選手、宮部藍梨選手をコートへ送り込み流れを引き寄せようとしますが、中国の勢いを止めることができず11-17と大きくリード奪われてしまいます。井上選手がスパイクを決めて得点を重ねるも点差は詰まらず、19-25で第2セットを中国に奪われます。

第3セット、井上選手がスタートからコートに立ち先制点を奪います。岩崎こよみ選手のサーブや林選手のスパイク、福留慧美選手のファインレシーブで8-4とリードを広げます。その後は互いに得点を重ね試合は中盤に。リリーフサーバーで入った宮部選手から得点が生まれ17-12とすると、そこから井上選手や山田選手、古賀選手らの活躍で得点を重ね、25-18でこのセットを奪い返します。

第4セット、粘りに粘った長いラリーの末に先取点を奪った日本。序盤から長いラリーが続きますがいずれも日本が制し5-2とリードを奪います。その後は両チームともに持ち味を発揮し一進一退の攻防に。日本は小島満菜美選手と福留選手の両リベロが身を挺してボールを拾うと、それに応えるかのように古賀選手や井上選手らアタッカー陣が確実に得点を重ね16-8と大きくリードを広げます。終盤も日本が試合を優位に進め、粘る中国を振り切って25-17。セットカウント3-1で勝利しました。

次戦は中国大会最終戦、対戦相手はここまで2勝5敗のドミニカ共和国です。FIVB世界ランキングでパリ2024オリンピック出場権を獲得するために、負けられない試合が続きます。ドミニカ共和国に勝利し、6月11日(火)からの予選ラウンド第3週福岡大会にいい流れで臨めるよう、明日も女子日本代表チームへのご声援をよろしくお願いいたします。

 

<次戦>

日本時間6月1日(土)17:00 日本×ドミニカ共和国

BS-TBSで20:00から放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

古賀紗理那選手

「中国は強いチームだが、自分たちがやろうとしている『サーブで攻める』を徹底して勝つことができてよかった。私にはハイボールが上がってくることが多いので、それをしっかり点数にすることをテーマに今日はプレーした。(中国大会最終戦・ドミニカ共和国戦に向けて)今日勝っても、明日負けてしまえば(オリンピックの出場権争いは)苦しくなる。しっかり気を引き締め、明日も勝ち切って日本に帰りたい」

井上愛里沙選手

「最初からチームのムードはよく、いい流れで来ていた。自分が途中から入ることでよりいいエネルギーをチームに届けることができれば、と考えながらコートに入った。今日は点数を取るということに関してはチームに貢献することができたと思う。もう少しサーブで攻めて崩せたらよかった。(強打、軟打を織り交ぜていたことについて)この試合の前に対戦したチームがうまくコントロールショットを使って点数を取っているのを映像で見ており、それを意識しながら今日の午前中の練習でも試してみたところ、感覚がよかったので試合でも使った。今(行われている試合)に集中していたので、中国に勝ったという実感が無い。明日も試合はあるし福岡大会もある。この勝利を明日にいいかたちで繋げたい」

福留慧美選手

「サーブが機能したことでブロックディフェンスがうまくはまった場面が多かった。自分はスパイクレシーブの場面で入るので、(これまでの試合と変わらず)絶対上げるという気持ちで入っていた。今日は緊張もあったが、逃げずに立ち向かって、『(スパイクレシーブを)上げることができれば勝ちだ』と思ってプレーした。明日はチーム全員で戦って勝利し、福岡大会へ勢いをつけられるようにしたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング(Volleyballl Worldウェブサイト