フランス相手にストレートで快勝　女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」予選ラウンド第2週がマカオ（中国）にて開催されています。

この大会に出場するFIVB世界ランキング8位（試合開始前時点）の女子日本代表チームは、同17位のフランスと対戦し、セットカウント3－0（25－14、25－18、25－15）のストレートで勝利し、本大会通算4勝2敗としました。

パリ2024オリンピック開催国フランスとの一戦。第1セット序盤、石川真佑選手や古賀紗理那選手らのスパイク、山田二千華選手のサービスエースで4－0と幸先のいいスタートを切った日本。その後も古賀選手、石川選手らの活躍で8－3とリードを広げます。攻めのサーブで相手の攻撃を封じ、日本のリズムで試合は進みます。中盤から終盤にかけても日本の勢いは止まらず全員が得点に絡んでいき、さらに小島満菜美選手と福留慧美選手の両リベロが持ち前のレシーブ力でチームを鼓舞し、第1セットを25－14で先取します。

第2セットは岩崎こよみ選手のツーアタックから始まり、日本はサーブでフランスを崩していきます。相手も高さを活かした攻撃で襲い掛かってきますが、荒木彩花選手や山田選手らミドル陣を軸としたブロックが機能し、8－4と試合を優位に進めます。コンビミスによる失点や強弱をつけた相手サーブに苦しめられ、14－12と迫られる場面もありましたが、荒木選手のブロックポイントなどで16－12とリードを広げ、その後も石川選手らのスパイクで得点を重ねた日本はこのセットを25－18で連取します。

第3セットの立ち上りもサーブで攻める日本は、石川選手、荒木選手、古賀選手がスパイクも決めて日本が主導権を握ります。古賀選手のサービスエースや山田選手のブロード攻撃、荒木選手のクイックとコンビネーションのいい攻撃で相手を突き離し13－9とすると、福留選手の好レシーブから相手のスパイクミスを誘い14－9とさらにリードを広げます。途中から起用された黒後愛選手、宮部藍梨選手、松井珠己選手、井上愛里沙選手も役割をしっかりと果たし得点へとつながる活躍をみせ、このセットを25－15で奪い、ストレート勝ちを収めました。

日本は明日31日（金）にアジア最強のライバル中国と対戦します。女子日本代表に引き続き熱いご声援をお送りください。

＜次戦＞

日本時間5月31日（金）20：30　日本×中国

BS-TBSで20：00から生放送、U-NEXTで生配信

＜コメント＞

小島満菜美選手

「相手のサーブで前後に揺さぶられたときに、そこをカバーしようとフォーメーションを変えることでうまく対応できてよかった。（ブラジル戦の敗戦から）1日空いたので、自分たちの課題にどう向き合っていくか、ポジションごとに話すことで各々がやることが明確になり、チームとしての意識が統一できた。今日のフランス戦も相手どうこうというより、自分たちのことに集中するようにしていた。まずサーブで攻めてブロックディフェンスをはめることができたし、サービスエースやキルブロックがあっていい試合だった。明日の（対戦相手の）中国は高い相手だが、ポーランド戦とブラジル戦の課題をクリアするいい機会だと思うので、各自がスキルを発揮できるよう準備をして、試合を重ねるごとにチーム力をあげていきたい」

松井珠己選手

「緊張もあったが、それよりも試合に出られる嬉しさや楽しさをコートで表現できたらいいなと思った。（コンビの準備は短い時間だったが）そこは気にせず無理に合わせよう合わせようとするのではなく、自分がしっかりあげていけばアタッカーも打ってくれるという気持ちで、多少の乱れがあっても、そこは（アタッカーを）信頼して迷わずにあげていくことを継続していきたい。今はセッターがベンチにたくさんいるので、相手のブロックの付き方などを共有しながらしっかり攻めていきたい。（3人のセッターは）お互い特徴があるので、互いに吸収していけたらチームもよりよくなると思う。ライバルというよりはいい仲間として一緒に成長していきたい」

石川真佑選手

「ブラジル戦の反省もあって積極的にミドルブロッカーを使うことをチームとしては意識した。まだ少しコンビが合っていないところもあったが、まずはミドルブロッカーを使うことでサイドも決めやすい状況が増えていたので、そういった課題を試合の中で修正していくことができたのはよかった。ブラジル戦は悔しい敗戦だったがまだ試合が残っているので、それぞれが切り替えて今日の試合に臨んだ。チームのミーティングで話したことを一人ひとりが意識してできていたことが多かった。今日はしっかりとストレートで勝ち切れたので、この流れを切らさずに、明日（の中国戦）も自分たちのリズムを作ること、相手よりも自分たちに目を向けて全員がいい準備をして勝ちにいきたい」