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セルビアに勝利し予選ラウンド2連勝 男子ネーションズリーグ

セルビアに勝利し予選ラウンド2連勝 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週ブラジル大会がリオデジャネイロにて開催されており、バレーボール男子日本代表が出場しています。

 

日本時間5月24日(金)、FIVB世界ランキング4位(試合開始前)の男子日本代表チームは同9位のセルビアと対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-16、25-22)のストレートで勝利し、開幕2連勝を飾りました。

 

第1セット、西田有志選手のサービスエースなどでブレイクポイントを重ねて6-3とリードに成功します。セルビアに前後に揺さぶるサーブでブレイクポイントを許し、さらに日本にコンビネーションミスが出て8-8と並ばれますが、西田選手の2本目のサービスエースで11-9。その後、甲斐優斗選手のハイボールスパイクで12-9、小野寺太志選手のスパイクで14-11と日本リードで試合を進めます。16-14とセルビアに点差を詰められますが、大塚達宣選手のサービスエースで17-14で終盤へ。その後は1点差で試合が進みますが、西田選手のサーブ時にブレイクポイントを挙げて20-17とすると、日本は宮浦健人選手と深津旭弘選手を2枚替えでコートに送り込みます。深津選手が宮浦選手にトスを上げ22-18、サイドアウトで得点を重ねて24-20とセットポイントに到達すると、宮浦選手のサーブから3枚ブロックでセルビアのスパイクをブロックし、25-20で第1セットを先取しました。終始サーブが機能し、終盤の2枚替えも機能しました。

続く第2セット、序盤は互いにサイドアウトを取り6-6と競ります。日本はサーブで攻めてチャンスを掴みたいところですが、セルビアも譲らず拮抗した展開に。それでも山内晶大選手のサーブで連続ブレイクポイントを挙げて12-10、セルビアのサーブミスで13-11と日本が一歩抜け出します。日本にも連続でサーブミスが出て悪い流れになりかけますが、関田選手のサービスエース、山内選手のブロックポイント、大塚選手のスパイクで3連続得点を挙げ19-14と大きくリードに成功。セルビアがタイムアウトを取った後も関田選手のサーブを起点に西田選手のブロック、山内選手のクイックが決まり、タイムアウトを挟み5連続得点で21-14。最後は甲斐選手が決め25-15でセットを連取しました。日本は集中力の高いプレーでブレイクポイントを量産し、大きく点差を付けてセットを奪いました。

第3セット、立ち上がりから小野寺選手に代えて髙橋健太郎選手を起用します。山内選手のクイック、サービスエースで幸先よいスタートを切ると、髙橋選手、関田選手のブロックが立て続けに決まり6-3とします。リベロ・小川智大選手のスパイクレシーブから繋がった難しいトスを甲斐選手が決めるも、セルビアもブロックで応戦し9-9で並ばれます。それでも西田選手がサーブでチャンスを作り自らスパイクを決めて13-11で一歩抜け出すと、セルビアのスパイクミス、大塚選手のスパイクなどで16-13とリードを守ってセット終盤へ。セルビアに連続得点を許し22-21と追い上げられますが、髙橋選手のクイック、ブロックポイントでマッチポイントを握ります。最後はセルビアのスパイクがアウトとなり、日本がストレート勝ちを収めました。

男子日本代表は日本時間5月25日(土)2:00から、ここまでブラジル、ドイツに連勝し勢いのあるキューバと対戦します。

 

<次戦>

日本時間5月25日(土)2:00 日本×キューバ

BS-TBSで5月25日(土)21:00から録画放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

西田有志選手

「勝つことが、僕たちが必要としているものなので、しっかりと勝てたのがよかった。自分個人としても、もっと良くしないといけない。(サーブについて)まだミス多い。もっとシビアにやらないと。ここぞというところで勝負できるようにサーブをしっかりやっていきたい。練習で、(フィリップ・ブラン)監督からチーム全体に(サーブの)バリエーションを増やしてほしいといわれていたので、そこを1か月半ぐらい合宿で練習できたことがよかったと思う。(自分は)ブラジル人なのかなというぐらい、応援してくださってすごくやりやすい。ブラジルではバレーが人気で多くの方に応援してくださるのはすごくうれしいことなので、これからもっといろんな人に自分の気持ちやエナジーを与えられるように頑張りたい。(コンディションは)とてもいいと思う。今日は反省点がたくさんあったので、まだまだ満足せずに、このネーションズリーグでよりいいパフォーマンスを出せるプレーヤーになるために頑張りたい」

 

小川智大選手

「一昨日アルゼンチンにいい形で勝って、『今年もやれるぞ』という雰囲気を1戦目から作れていたので、今日は比較的やりやすかった。相手が強いことに変わりなかったけど、自分たちのプレーを出し切れた。(個人的には)耐える場面では耐えて、エースとか無駄な失点はなくせたかなと思うが、もう少し精度高くできるのではと思ったので、今後につなげていきたい。(山本智大選手とのベンチでの会話について)試合中、普段から気になったことがあったら、お互いに言う関係性なので、言ったり、今回は言ってもらったり。試合後は、(特に会話せず)『お疲れ様でした』と言って、一目散に(ロッカーへ)帰ってきた。(オリンピックメンバー争いに)アピールできたと思う。選考というのも第一に考えないといけないところかもしれないけど、チームでの第一目標はオリンピックでのメダルなので、まずはVNLをいい形で(終えて)、オリンピックにつなげること。ブラジル大会は残り2戦あるので、(次に)つなげていきたい。キューバは乗りにのっている。高さとパワーで押してくるので、決して引かないように、自分たちのバレーをできるように頑張りたい」

 

大塚達宣選手

「セルビアは本当に力のあるチームなので、3-0で勝ち切れたのはよかったと思う。チームとして、どのセットも先行する場面が多かった。その中で終盤しっかりセットを取りきることができたのでよかった。(個人としては)比較的いつも通り、波なくやれた部分はあったけど、相手の高さとかに、もう少し工夫できたプレーもあった。(それらは)試合で経験しないと分からないことで、いろいろ分かった部分もあるので、こういう経験はありがたい。(スタメン出場は)全然途中出場と違う。ウォーミングアップからもそうだし、気持ちの持ち方が変わってくる。今回も1点1点、スタートから出し切ることを考えた。途中出場ではできないけど、スタートだと相手にやられたときに、もう一度修正して切り替えて、プレーするチャンスがある。考えながら戦えた試合だった。キューバもパリオリンピックの切符を取っていなくて、手が抜けないチームの1つ。力もあるし、勢いもあるチームなので、そういうチームに対してもう一度チーム全員でスタートからギアを上げて戦っていきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)