令和5年度全国中学生選抜の女子がNations Winter Cup優勝 イタリア遠征を実施
令和5年度全国中学生選抜が現地2月18日(日)から27日(火)まで海外遠征を実施しました。これは公益財団法人日本中学校体育連盟とJVAによる強化育成事業で、男女各12名による選抜メンバーがポルデノーネ(イタリア)で開催された「Nations Winter Cup」に出場しました。
女子はキャプテンを務めた忠願寺莉桜選手(大分市立稙田南中学校3年)を筆頭に昨年の女子U16日本代表メンバーがそろい、予選を失セット0で勝ち上がります。スロバキアとの準決勝をクリアすると、チェコとの決勝では競り合う場面こそありましたが、工藤光莉選手(平川市立尾上中学校3年)や米谷かおり選手(八王子実践中学校3年)が高い決定力で得点を重ねて2-0(25-19、25-19)で勝利し見事、優勝に輝きました。
男子は昨年度に続いて選出された岩田怜緯選手(新潟市立中之口中学校3年)がキャプテンを務めましたが、1月初旬からの合宿でもあったムードづくりの課題が露呈し、初戦のエジプト戦こそ勝利しますが、その後は黒星が続きます。ミーティングを重ねて自分たちと向き合う中、予選最終日でイタリアに食らいつく様子を見せると、最後のチェコ戦ではフルセットの末に2-1(25-21、18-25、15-12)で勝利を収めました。
今回の「Nations Winter Cup」は欧州圏を中心とした各国U17代表チームが参加し、日本のメンバーにとっては年齢が異なる相手、さらには世界ならではの高さやパワーを肌で味わうことができるよい機会となりました。また、大会前には、女子はイタリアバレーボール協会(FIPAV)の活動拠点にてイタリアの育成事業の一環である「クラブイタリア」と、男子も現地で今大会の出場チームや地元U17クラブチームとの親善試合を行うなどネットを挟んだ国際交流が実現しました。
公益財団法人日本中学校体育連盟バレーボール競技部の小澤秋仁部長は「海外に触れることで、憧れがより近いものになったのではないかと思います。例えば海外勢の高いスタンダートに直で触れることで、それがやがて日本の選手たちにとっての水準になっていくでしょう。言葉の通じない場所、風土も異なる環境や自分たちにとって有利と言えない状況下で戦うことができて、非常によかったと感じました」と語りました。
■Nations Winter Cup
女子:優勝/男子:7位(男女とも7チーム中)
女子MVP:忠願寺莉桜
女子ベストセッター:姫子松奏音
女子ベストリベロ:𠮷井美樹