国際大会

世界ランキング1位のトルコに1-3で敗れ、パリ五輪への切符の行方は明日の最終戦へ FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023

「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」第6戦、9月23日(土)にFIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームはトルコ(同1位)と対戦し、セットカウント1-3(25-22、22-25、24-26、12-25)で敗れました。

大歓声の中、古賀紗理那選手のスパイクで先制し、続いてブロックも決めて2-0と幸先いい立ち上がりをみせます。絶好調の古賀選手がスパイクを決めると渡邊彩選手がブロックを決め、日本がリードを奪います。17-11となりトルコは早くも2回目のタイムアウトを要求。日本はサーブで揺さぶりをかけ相手に思うような体勢でスパイクを打たせずミスを誘います。終盤に24-22と迫られますが、最後は井上愛里沙選手のブロックで25-22と逃げ切りました。第2セット、林琴奈選手、渡邊選手の連続得点で流れを掴む日本ですが、対するトルコは高さのあるスパイクで応戦し序盤は一進一退の攻防となります。中盤に井上選手のスパイク、関菜々巳選手の連続サービスエースなどで19-14。しかし、ここからトルコの高いブロックに苦しみます。20-18の2点差まで追いつめられると、最後はトルコの底力を前にあっという間に逆転され、22-25でこのセットを奪われます。気を取り直して臨んだ第3セット、序盤は互いの持ち味を生かした攻撃で拮抗した展開となりますが、徐々にトルコが勢いをみせ始め9-15。日本は石川真佑選手、宮部藍梨選手をコートへ送り込み何とか食らいつき勝機を見出していきます。石川選手の連続スパイクで反撃を開始すると、宮部選手がブロックを決めて15-17と2点差まで詰め寄っていきます。さらに関選手の値千金のブロックで21-21の同点に。一時は逆転に成功しセットポイントを握るも、トルコに連続得点を奪われ24-26で2セットを連取されます。後のない日本はスタートに石川選手、宮部選手、和田由紀子選手と3枚を入れ替えて臨みます。序盤、流れが悪い日本は関選手に替わりセッターに松井珠己選手を投入します。これを機に流れを引き寄せて6-7と1点差とする日本でしたが、徐々に点差が開いていき、中盤には8-15と大きくリードを奪われてしまいます。古賀選手が奮闘するも、トルコの勢いを止められず、終盤に渡邊選手のブロックで一矢報いるも12-25でセットを失い試合終了。セットカウント1-3で敗れ5勝1敗となり、明日のブラジル戦でパリ五輪への切符を争うことになります。

女子日本代表チームは9月24日(日)にFIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)のブラジルと対戦します。この試合に勝利したチームがパリ2024オリンピックの出場権を獲得します。大一番の試合を迎える女子日本代表チームに会場や画面の前から熱い声援をよろしくお願いいたします。

<次戦>
9月24日(日)19:25 日本×ブラジル

<選手コメント>
古賀紗理那選手
「今日はスタートの入りがすごくよかったが、結果的に3-1で負けてしまった。すぐ切り替えて明日の戦いに備え、勝つ準備をしたいと思う。日本中の皆さんが応援してくれ、会場にもたくさんの方が来てくれていて私たちの力になっている。明日勝ち切ってパリへの切符を私たちの力で掴み取って皆さんと一緒に喜びたい」

福留慧美選手
「今日は各セットの入りで先行しようと話をしていた。先行できたところはよかったと思うが、2セット目など相手がいい流れで来た時に流れを止めきれずに落としていた。4セット目のように相手が雰囲気よくやってきた時にチームで(個々が)自分の役割を考えてやっていきたいと思う。明日で全てが決まるので、自分自身は(何が何でも)ディグを上げる気持ちで1点1点全員で勝ちに行きたい」

渡邊彩選手
「今日は1セット目の出だしがすごくよく、2セット目の途中までリードしていたがそこから逆転された。次のセットは追いかける展開で(最後)取り切れず、最後のセットは勢いで押されたゲーム展開だった。今日の試合で得るものがたくさんあり、1セット目のように自分たちができたら明日のブラジルには必ず勝てるという感触はあった。いいところはそのまま明日またできるようにし、今日の修正点は明日すぐには変えられないかもしれないが、皆でもう1回気持ちを一つにしてブラジルに必ず勝てる準備をしていきたい。絶対に負けないという気持ちでゲームの流れを先行し、皆で気持ちを一つにして勝ちに行きたい」

写真提供:FIVB