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激闘制したJT 9年ぶり2度目の優勝、岡山は惜敗 Vリーグ女子決勝

「2019-20 V.LEAGUE DIVISION1」は1月26日(日)、国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で女子3位決定戦と決勝を行い、令和初となるVリーグチャンピオンが決定しました。決勝ではスターカンファレンスを1位で勝ち上がったJTマーヴェラスが、プレミアカンファレンス2位から初優勝に挑んだ岡山シーガルズをフルセットで下し、9年ぶり2度目のリーグ制覇を成し遂げました。前回は東日本大震災の影響でリーグが途中で打ち切りとなった結果の優勝だったため、今回初めてコートで勝利をつかみました。

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お互いに好プレーの応酬となった第1セットは、序盤のリードを守ったJTが逃げ切って先取しました。第2、第3セットも1点を争う展開が続きましたが、渡邊真恵選手や金田修佳選手が得点を重ね岡山が連取し、優勝に王手をかけます。しかし第4セットは一転してJTペース。林琴奈選手や途中出場の橘井友香選手に加え、それまで厳しいマークにやや苦しんでいたドルーズ・アンドレア選手も力強く得点して岡山を突き放すと、第5セットも一方的に押し切って、2時間21分の熱戦に終止符を打ちました。

昨季は3位、その前は準優勝と、「あと少し」の悔しさを知るメンバーが歓喜に包まれました。吉原知子監督は、「絶対にこういう(タフな)試合になるよね、と(事前に)言っていた。去年やその前の年の経験が生かせた」と話し、「ほんとうに心強い選手たちになった」と笑顔を輝かせました。ベストリベロ賞を獲得した小幡真子主将は、「Vリーグで一番苦しい練習をやってきた」と自分たちを信じ、どんな時も支え合った仲間たちへの感謝に加えて、「これからも挑戦者の気持ちと感謝の気持ちを忘れずに戦っていく」と新たな決意を表しました。

準決勝から2日連続フルセットの末敗れた岡山の河本昭義監督は、「第4セットで少しだけ勝ち急いだところに、若さがあったのかな」と敗因を振り返りました。しかし全員で力を出し切った岡山の選手たちにも、観客から惜しみない拍手が贈られました。

個人賞の受賞者など詳しくはVリーグ公式サイトをご参照ください。

素材提供 :©V.LEAGUE