会長 新年のご挨拶 2021年
明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、本年は皆様にとって素晴らしい年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
本来なら東京2020オリンピックを終えて、新たな日本代表の始動となる2021年でしたが、残念ながら、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、私たちの日常や社会活動に想像を絶する打撃を与えました。今現在も感染リスクを抱えながら、ウイルスと闘われている医療従事者の皆様に、心から感謝の意を表します。
スポーツ界においても、昨年はオリンピックを始めとした大会がほぼ中止、または延期となり、競技団体としては強化・普及の停滞を余儀なくされ、これまでに経験したことのない環境に身を置くことになりました。学生からトップカテゴリーまで、次の目標が見えない選手たちにも、不安な一年になったことと思います。
昨年4月の緊急事態宣言で、インドア日本代表チームはいったん強化合宿を中断しました。その後、関係する皆様のご理解、ご協力を得て、夏場に味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で強化合宿を再開できました。練習前のボール拭きを監督・スタッフが担当するなど、チーム一丸となって感染防止対策に取り組んでまいりました。
8月にはリモートマッチ(無観客)ではありますが紅白戦を行い、ライブ配信を画面越しに見てくださるファンの皆様の声援を、SNSなどを通して感じることができました。さらにビーチバレーボールで今年度唯一10月に開催されたジャパンビーチバレーボールツアーで、初めて観客の皆様にプレーをお見せすることができました。練習や試合ができることが当たり前でないことを痛感し、また多くの方に支えられてきたことを実感した大会にもなりました。皆様のご声援に感謝申し上げます。
年末の天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権決勝では、お客様にも感染症対策にご協力をいただき、生の試合へのご声援を賜りました。今年は少しずつスポーツが人々の日常に戻る日が近づくことを、心待ちにしています。
今年もコロナ禍の日々がいつまで続くのか、先行きの見えない状況ではありますが、バレーボールの歩みを止めることがないよう、私どもはオリンピックに向けて従来から継続してきた強化策を確実に実行し、最大のパフォーマンスを発揮する所存です。
最後に、バレーボールに関わるすべての皆様、バレーボールを応援してくださるファンの皆様のご健康とご多幸を祈念し、新年の挨拶といたします。
2021年1月吉日
公益財団法人日本バレーボール協会
会長 嶋岡 健治