国際大会

スロベニアにストレート勝利し、パリ2024オリンピック出場を決める FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023

2023.10.08|国際大会

スロベニアにストレート勝利し、パリ2024オリンピック出場を決める FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023

「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」第6戦、10月7日(土)にFIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームはスロベニア(同7位)と対戦し、セットカウント3-0(25-21、25-22、25-18)でストレート勝利しました。この結果、2位以内確定となったため、パリ2024オリンピックの出場権を獲得しました。東京2020オリンピックに続き、2大会連続の出場となります。

パリオリンピックに向けた大事な一戦、西田有志選手のサーブで試合が始まります。序盤はスロベニアにブレイクを許し、1-5とリードされます。日本は関田誠大選手のサーブで3点差に詰め寄ります。髙橋健太郎選手のブロックからチャンスを作ると、石川祐希選手がブロックにスパイクにとエースとしての活躍をみせ、18-16と逆転に成功します。関田選手の戦術サーブが効果をみせると、さらに石川選手のサーブで2連続ブレイクを果たしその勢いのまま第1セットを奪います。第2セットの立ち上がりこそスロベニアに先行されますが、関田選手が見事なブロックをみせると、髙橋藍選手の巧みなフェイントで6-5と逆転に成功します。その後は一進一退の攻防が続き、16-15と日本が前に出たところでスロベニアがタイムアウトを取ります。石川選手のサーブでチャンスを作るとブロックポイントで20-18。石川選手のパイプ攻撃に西田選手のスパイクで日本がセットを連取します。1セット目よりもハイボールの展開に持ち込む場面が増え、ブレイクに繋げるなど優位な試合展開をみせています。第3セット、山内晶大選手サーブや小野寺太志選手のクイックでブレイクすると、西田選手のサーブでチャンスを作り5-2とリードします。緊迫した展開が続くも随所でスロベニアのミスが出て、17-14でスロベニアがタイムアウト。髙橋藍選手のサーブポイント、石川選手のスパイクで加点すると関田選手にもスパイクが飛び出します。最後は相手のサーブミスでゲームセット。第3戦以降、トランジションアタックが改善されたことが大きな勝因となりました。さらにサーブが機能しディフェンスがよくなったことが連勝の要因となりました。

「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」最終戦、男子日本代表チームは10月8日(日)にFIVB世界ランキング2位(試合開始前時点)のアメリカと対戦します。今シーズン最後の試合となる男子日本代表チームに引き続き声援をお送りください。

<次戦>
10月8日(日)19:25 日本×アメリカ

<選手コメント>
石川祐希選手

西田有志選手
「1セット目の入りが今までに感じたことがないプレッシャーがあった。全員勝ちたいと思うことは当たり前だが上手くいかないもので、自分たちのことを信じていたし、応援してくれる皆も信じてくれてこういう結果になったことを凄くうれしく思う。この1年は色々な思いがたくさんあった。ちょうど1年前くらいはバレーボールをできていない状態だったので、自分が頑張ってこれたことを凄くうれしく思うし、それを支えてくれた皆にも感謝している。誰も外れることなくやれたことはうれしい。藤井さんと一緒にこの舞台に立ちたかったが、そういうのも叶わず、色々な思いがありながらみんな戦って、こういう結果は本当に最高。最後の試合でいいパフォーマンスを皆で継続して、次の試合はもうパリオリンピックの準備だと思っている。今日は喜んでいいかなと思うので、明日も皆で頑張って試合に臨みたい」

山内晶大選手
「終わってほっとしたのとよかったと思ったのが感想。久しぶりに緊張した。あのシチュエーションであの舞台で非常にタフなゲームで接戦だったので緊張したが、自分が何をできるかチームのためにプラスの影響を与えられるかだけを考えてコートに入った。アメリカとできる機会は少ないので自分たちのプレーがどこまでアメリカに通用するかを試すいい機会。たくさんのファンの方々の前で最後いい形で終わって大会をいい思い出で終わりたい」

写真提供:FIVB