ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請・不適切処理に関する処分について
2020年1月に開催されたビーチバレーボールワールドツアー男子イラン大会において、参加申請をしていた1チームの参加キャンセル申請の際に、弊会の担当役員が虚偽記載のある診断書を作成し、大会主催団体である国際バレーボール連盟へ提出した、一連の不適切処理に関する処分につきまして、本日開かれた2021年度第7回理事会(定例)にて以下のとおり承認されました。
本件は事実精査を目的に昨年11月に第三者委員会を発足し、翌月行われた2021年度第6回理事会(臨時)にて同委員会が調査結果を報告しました。この報告を受け、弊会理事・監事によって構成された処分検討委員会が処分対象者・内容の検討を行い、本日の理事会での承認に至っております。
◆処分対象者(役職は2020年12月4日時点)
対象者 |
役職 |
嶋岡 健治 | 代表理事会長 兼 マーケティング事業本部本部長 |
髙野 和弘 | 業務執行理事 業務推進室長 兼 指導普及事業本部長 |
鳥羽 賢二 | 業務執行理事 ハイパフォーマンス事業本部本部長兼女子強化委員長 |
小田 勝美 |
ハイパフォーマンス事業本部副本部長 兼 ハイパフォーマンス推進部ビーチバレーボール強化部長 |
※診断書偽造の隠蔽に関わった当時の鍛冶良則業務執行理事事務局長は本来処分対象となるが、すでに離職しているため対象外とした
◆処分内容
対象者 | 処分 | 関連規定 |
嶋岡 健治 | 代表理事会長 解職 理事 辞任勧告処分 マーケティング事業本部本部長 解任 |
定款第38条(権限) 第1項(4) コンプライアンス規程第 6条 (禁止事項)1項(3) コンプライアンス規程第21条(懲戒処分)1項(1) |
髙野 和弘 | 業務執行理事 解職 理事 辞任勧告処分 事務局長・ビーチバレーボール事業本部本部長 解任 |
定款第38条(権限) 第1項(4) コンプライアンス規程第 6条 (禁止事項)1項(3) コンプライアンス規程第21条(懲戒処分)1項(1) |
鳥羽 賢二 | 理事 辞任勧告処分 | コンプライアンス規程第21条(懲戒処分)1項(1) |
小田 勝美 | ビーチバレーボール事業本部副本部長 解任 ビーチバレーボール強化部長 解任 |
定款第38条(権限)2項(3) |
※小田氏の指示に従い診断書を作成した事務局職員の責任も重いものと判断し、就業規則に則り処分の手続きを進めている
◆処分年月日
2022年1月13日(木)
◆処分理由
国際大会のキャンセル申請手続き時に診断書偽造が行われたこと、キャンセル申請が遅れたことを公表するにあたり、会長、業務執行理事らは事前に診断書偽造が行われたことを把握していたにも関わらず、違法行為を黙認した上で事実を隠蔽した。これにより弊会のスポーツ団体としての信頼を損ない、社会からバレーボール関係者に対する失望や不信感が増幅されるなどの事態を招いた。バレーボール界を統括・代表する団体としての責任は重大である。
◆今後の対応について
河本宏子、松下敬両副会長主導のもと、2022年度4月1日からの新体制発足を目指し、新会長・事務局長の選任を行い、スポーツ団体としてふさわしいガバナンス体制を持った組織への改革を推し進める。
関連リンク
公益財団法人日本バレーボール協会 定款(PDF)
公益財団法人日本バレーボール協会 コンプライアンス規程(PDF)
ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請漏れに対する不適切処理について(9月30日配信)
ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請不適切処理に対する第三者委員会発足について(11月5日配信)
ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請不適切処理に対する第三者委員会の調査結果について(12月17日配信・3月7日差し替え)