日本代表

火の鳥NIPPON・眞鍋政義監督が会見 新主将に古賀紗理那選手を指名

女子日本代表チーム・眞鍋政義監督が3月31日(木)、都内でオンライン会見に臨み、4月に控えた新生・火の鳥NIPPONの始動に向けた意気込みと、本日発表した2022年度登録メンバー39人への期待を語りました。

会見の冒頭、眞鍋監督は「5年ぶりに復帰することとなり、わくわくしながらも緊張感があり、身が引き締まる思い。パリオリンピックまで約2年半。オリンピック予選まで約1年半。今までに経験したことがない短いスパンで強化をしなければならない。昨年10月に会見をしたときにも『オールジャパン体制』と言ったが、一致団結して難局を乗り越えていきたい。初選出や若手、ベテランまで数多くいるが、本当に全員に期待している。初選出された選手については誰が世界に通用するのかを早急に検証したい。練習のときには自分のストロングポイントを全面に発揮してほしい」と話しました。

新生・火の鳥NIPPONのキャプテンには古賀紗理那選手を指名。眞鍋監督は「キャプテンは彼女しかいないと思っていた」と明かし、前回監督時代にエースでキャプテンだった木村沙織さんが付けていた背番号『3』を背負うことを古賀選手に提案したと言います。「東京2020オリンピックの結果を受け、これまで背番号は『2』だったが、心機一転『3』にして、パリオリンピックに向けて日本のエースとして、キャプテンとして頑張ってもらいたい」と期待を寄せました。

かつて日本代表で背番号『3』を付け、北京オリンピックではキャプテンを務め、ロンドンオリンピックでは火の鳥NIPPONの銅メダル獲得に貢献した竹下佳江さんが「監督付戦略アドバイザー」として就任したことも発表されました。眞鍋監督は「彼女が常時合宿や試合に来ることはできないが、できる範囲で、特にセッターについて彼女の観察眼で意見を貰いたい」と竹下さんの招へい理由を語りました。また前回の眞鍋監督体制を支えた川北元コーチを筆頭に火の鳥NIPPONを支えるスタッフ陣もお披露目となりました。各スタッフの分業や情報戦略に携わるスタッフの招へいについては、後日発表することとしています。

また会見では中村貴司女子強化委員長が今シーズンの活動計画を説明しました。

はじめは登録メンバー39人で5月6日(金)まで味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて合宿を行い、「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022」(以下、VNL)に向けて20人を選出します。遠征にはその20人の中から17人が帯同し、各地での14人が出場することになります。

VNL後は岡山市と姫路市で合宿を行い、「2022女子バレーボール世界選手権壮行試合日本代表紅白戦ミズノマッチ」を開催し、世界選手権へ向けての強化を図っていきます。

また、杭州(中国)での「第19回アジア競技大会」とオランダ・ポーランドでの「女子世界選手権」の日程が重複するため、39人の中から2チームを構成し各大会への臨む方針です。

また、「2022AVCカップ」は2023年度もユニバーシティゲームズが開催される予定であるため、その強化の一環として大学生のチーム構成で臨むことを想定しています。

中村委員長は「オリンピックまで時間が短い。通常は『ホップ、ステップ、ジャンプ』という流れだが、2022年度が『ホップ、ステップ』、2023年度は『ステップ、ジャンプ』、そして、2024年度が『ハイジャンプ』で高みを目指す。一致団結してパリオリンピックへ向かっていく」と力を込めました。

チームは4月10日(日)以降、V.LEAGUEが終了した選手や大学所属の選手から段階的に味の素トレーニングセンター(東京都北区)に集合し、V.LEAGUE閉幕後の4月の下旬に本格始動します。パリオリンピックに向けて始動する火の鳥NIPPONに、たくさんのご声援をよろしくお願いいたします。

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