第70回黒鷲旗全日本男女選抜大会 男子・サントリーサンバーズ、女子・東レアローズが優勝
「第70回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」は、丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館・大阪市港区)で5月5日(木・祝)に大会最終日を迎え、男子はサントリーサンバーズが9回目、女子は東レアローズが6回目の優勝を果たしました。なお、サントリーと東レはいずれも、前回大会(2019年)に続く連覇を達成しています。
女子決勝は東レアローズと、本大会初優勝が懸かるPFUブルーキャッツが対戦しました。
第1セット、PFUが15-14と一歩前に出ると、バルデス メリーサ選手、高相みな実選手の相手ブロックを生かした攻撃で19-17とします。勢いに乗るPFUは堀口あやか選手のスパイクで24-23と先にセットポイントを取りますが、ミスから流れを明け渡すと、第1セットは東レが26-24とデュースの末に先取します。続く第2セットは、序盤はシーソーゲームの展開となりますが、12-11と東レリードの場面からPFUが5連続得点で逆転に成功。終盤にはバルデス選手のブロック、スパイク、サービスエースによる活躍が光り、25-23で第2セットを取ってセットカウント1-1の振り出しに戻します。続く第3セットは、どちらに流れが傾いてもおかしくない試合展開から、終盤に粘り強さが光った東レが25-21で奪取し優勝に王手をかけると、第4セットも東レが27-25で競り勝ちました。
東レの白井美沙紀キャプテンは「ここ数年、V.LEAGUEや皇后杯で決勝(の舞台)に上がりながらも負けて、悔しい思いしかしていなかった。黒鷲旗で優勝したことで応援してくださる皆さんに恩返しができたのではないか」と涙ながらに喜びを噛み締めました。
続く男子決勝では、V.LEAGUEとの2冠が懸かるサントリーサンバーズと、2018年大会以来の決勝進出で初優勝を目指すジェイテクトSTINGSが対戦しました。
第1セットは、2021-22 V.LEAGUE DIVISION1王者として本大会に臨むサントリーが、序盤からジェイテクトを寄せ付けぬ試合運びを見せると、小野遥輝選手のサービスエース、柳田将洋選手のスパイクで畳みかけ、25-18で先取します。続く第2セットは攻守が噛み合い始めたジェイテクトが躍動し、15-10、19-15とリードしますが、怒涛の4連続得点でサントリーが21-20と逆転。ジェイテクトは今大会での退団が決まっているフォンテレス フェリペ選手のブロックポイントなどで再び23-22と一歩先に出ますが、柳田選手のスパイクなどで連続得点を積み重ねたサントリーが、26-24とデュースの末に2セット連取します。第3セットは再びジェイテクトがリードしたものの、終始落ち着いた試合運びを見せたサントリーが盛り返すと、最後は黒鷲賞(最高殊勲選手)に選ばれたムセルスキー ドミトリー選手のサービスエース、スパイクで25-20。サントリーはV.LEAGUEとの2冠を果たし、テヘラン(イラン)で10日後に開幕を控える「2022アジアクラブ男子選手権大会」に向けて、弾みをつけました。
サントリーの柳田選手は「ハードなスケジュールの中で全員が力を出し、『チームの力』で勝つことができた。(特に第2セットは劣勢からの逆転で)相手に走られても気持ちを切らさずに戦うことができた。予選ラウンドから(鍬田憲伸選手、西田寛基選手ら)若手選手に助けられた。全員がコートの中で活躍することができた」とチームメイトを称えました。
3年ぶりに大阪の地で開催された黒鷲旗全日本男女選抜大会も無事に全日程が終了しました。70回の節目となった本大会も、カテゴリーの垣根を越えた熱戦が繰り広げられました。感染症対策にご理解いただき、現地で観戦してくださった皆さま、それぞれの場所からライブ配信などを通じてご声援をお送りくださった皆さまに御礼申し上げます。
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