日本代表

龍神NIPPONが会見 「VNLは重要な大会、野心を持って臨みたい」

バレーボール男子日本代表チーム・龍神NIPPONが5月16日(月)、2022年度の始動会見を行いました。会見は新型コロナウイルス感染症対策を十分に行いながら、男子日本代表の会見としては3年ぶりにリモート方式ではなく対面で実施。取材者全員へのPCR検査・抗原検査の実施に加え、マスクの着用やマイクの消毒、社会的距離の確保などの対策を講じて実施いたしました。

会見の冒頭に川合俊一会長は「男子日本代表は先月14日から合宿をスタートし、チームになってきた、と聞いている。この後ネーションズリーグ(以下、VNL)に向けて遠征を開始するが、オリンピックの出場権獲得方法が変更になり、VNLで勝って世界ランキングを上げていくことが本当に大切になった。1試合、あるいはこの1セットを落としたらオリンピックに行けないかもしれない、そういった大変な戦いがこれから2年間続く。途中で怪我をする選手も出るかもしれないが、代わって出た選手がそれ以上に活躍できるような、層の厚いチーム作りを期待して、ブラン監督にお任せしたいと思う。今まで見たことのないような機動力のあるチーム、それにプラスして背の大きいチームと、2つのチームが1つのチームの中にある、そのようなチーム作りをしていってもらい、今までなかったような日本代表チームを育ててもらいたい、と思っている」と期待を寄せました。

VNL男子大会の開幕を約3週間後に控えフィリップ・ブラン監督は「オリンピック出場権獲得が新方式となり、VNLは世界ランキングに影響するポイントがかかる、つまり結果が問われる大会となった。同大会はオリンピック、世界選手権に次ぐ3番目に重要な大会と位置付けられている。ブラジルでの予選ラウンド第1週を、序盤から万全の体制で臨めるよう、ブラジルチームとの練習試合をアレンジするなど準備を進めてきた。VNLでの目標は、世界ランキング下位のチームや、アジアのトップを競うイランからポイントを獲得すること。また世界トップ10のチームにも勝利できるよう、野心を持って臨みたい」と語りました。

会見には本年度の龍神NIPPON登録メンバーから、現在味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)での合宿に参加している14人が出席し、日本代表としての意気込みや目標などを語りました。

◆西田有志選手

「昨年は怪我がとても多く、悔しい年だった。イタリアでのプレーも経験して、責任を負うことがこういうことなのだ、と自分の中で感じるものがある。それを結果にして、皆さんに示せるようにしたい。チームを勝たせることができる選手でありたいというのはずっと変わらない。自分も、チームを支えるリーダーのような存在になれるように頑張りたい。若い選手が増えたが先輩らしくする必要はない。縦の関係(年齢の上下関係)はなく、選手として横一線の戦いだと思っている。全員で一緒の方向を向いて戦えるような組織になれたらと思う。VNLは大阪での試合があるので、ぜひ皆さんに足を運んでいただきたい。最高のチームを皆で作り上げて、しっかり勝つ姿をお見せしたい」

◆村山豪選手

「(日本代表)初選出という立場ではあるが、先輩や同世代の選手が声をかけてくれるので、やりやすい環境で(練習が)できている。その中でもやはり、同期の宮浦選手とは大学の時からずっと一緒にやっているのですごく心強い。自分の持ち味は『速さと幅のあるスパイク』とブラン監督から言われているので、とにかくそこを意識して練習している」

◆永露元稀選手

「レベルの高いバレーボールを求められるので、自分自身、その中で様々な経験をしながら成長していきたい。(プレー面での課題は)ブラン監督からもトスのことを言われているので、そこを改善していく必要があると思う。これから試合が続く大変な時期に入るので、チーム一丸となって、勝ちにこだわっていきたい」

◆髙橋藍選手

「東京2020オリンピックを経験して、自分自身の力の無さ、海外選手との対戦経験の無さに悔しさが残った。それを克服するためにもイタリアでのプレーに挑戦した。(イタリアに行き)海外のトップ選手のスパイクを受けることなどで、技術面の成長を感じることができた。また、(パドバでの活動中に)チームメイトが、メンタル面がプレーに大きく影響する、ということを頻繁に話しており、改めて自信を持ってプレーすることの重要性に気付くことができた。自分の持ち味はレシーブ力だと思っているので、その『レシーブから速いスパイク』に安定感を求めたい。VNLでは大阪での試合があるので、ファンの皆さんにはぜひ足を運んでいただき、自分たちの成長した姿をお見せしたい、と思っている」

18日(水)には昨シーズンに続きキャプテンを務める石川祐希選手が合流し、本日会見に参加した選手と合わせて15人の中から、VNL予選ラウンド第1週に出場する14人の選手が決定します。龍神NIPPONは、22日(日)にパドバ(イタリア)に向けて発ち、5日間ほど調整を行ったのち29日(日)にブラジリア(ブラジル)に入り。ブラジルチームとの練習試合を経て、日本時間6月9日(木)にオランダとのVNL初戦を迎えます。

今シーズン最初の国際大会であるVNLで、龍神NIPPONはブラジリア、ケソン市(フィリピン)にて予選ラウンド第1、2週を戦ったのち、7月5日(火)から予選ラウンド3週をホームとなる丸善インテックアリーナ大阪(大阪市港区)で戦います。本大会のチケットは17日(火)18:00までイープラスによるプレオーダー(抽選)を行ったのち、5月25日(水)12:00より一般発売開始となります。

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